TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025136087
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-19
出願番号
2024034282
出願日
2024-03-06
発明の名称
金属膜片形成部材およびその製造方法
出願人
星和電機株式会社
,
学校法人 工学院大学
代理人
弁理士法人あーく事務所
主分類
C23C
18/14 20060101AFI20250911BHJP(金属質材料への被覆;金属質材料による材料への被覆;化学的表面処理;金属質材料の拡散処理;真空蒸着,スパッタリング,イオン注入法,または化学蒸着による被覆一般;金属質材料の防食または鉱皮の抑制一般)
要約
【課題】1価の金属膜よりも飛躍的に優れた抗菌性を発揮することができる3価の金属膜を形成した金属膜片形成部材およびその製造方法を提供する。
【解決手段】金属錯体および金属塩からなる群から選ばれる少なくとも1種と、エチレンジアミンおよび/またはヘキサメチレンジアミンのモル割合が1.49%以上となされたアミンとの反応生成物を有する金属前駆体液が含有されてなる金属膜片形成用組成物を、基材に付着した後、乾燥させることで、基材の表面に、金属膜片を形成してなり、基材に金属膜片形成用組成物を付着させ、12時間以上の乾燥後、水蒸気量17.0g/cm
3
以下の雰囲気で280nmより短波長の紫外線を照射することで、X線光電子分光法(XPS)による3価の金属イオンのピークが他の価数の金属イオンのピークよりも大きく検出される金属膜片が、基材の表面に形成されてなる金属膜片形成部材である。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
金属錯体および金属塩からなる群から選ばれる少なくとも1種と、エチレンジアミンおよび/またはヘキサメチレンジアミンのモル割合が1.49%以上となされたアミンとの反応生成物を有する金属前駆体液が含有されてなる金属膜片形成用組成物を、基材に付着した後、乾燥させることで、基材の表面に、金属膜片を形成してなり、
基材に金属膜片形成用組成物を付着させ、12時間以上の乾燥後、水蒸気量17.0g/cm
3
以下の雰囲気で280nmより短波長の紫外線を照射することで、
X線光電子分光法(XPS)による3価の金属イオンのピークが他の価数の金属イオンのピークよりも大きく検出される金属膜片が、基材の表面に形成されてなることを特徴とする金属膜片形成部材。
続きを表示(約 870 文字)
【請求項2】
30mm×30mmの大きさに切断し、殺菌処理した後、滅菌済みのシャーレに入れ、NBRC3972大腸菌をリン酸緩衝液で9×10
5
~3×10
6
cfu/mlの濃度に調製した試験菌液を0.05ml滴下し、35±1℃で10分間培養後、5mlのSCDLP培地を用いて十分に洗い出しを行った後、段階希釈により1:10000希釈水まで希釈し、各希釈菌液を寒天平板培養法により35±1℃で48時間培養した結果、得られる生菌数から算出される抗菌活性値(R)が2.0以上である請求項1に記載の金属膜片形成部材。
【請求項3】
金属錯体および金属塩からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属が銅(Cu)となされた請求項1または2に記載の金属膜片形成部材。
【請求項4】
基材がHEPAフィルタとなされた請求項1または2に記載の金属膜片形成部材。
【請求項5】
X線光電子分光法(XPS)による3価の金属イオンのピークが、他の価数の金属イオンのピークよりも大きく検出される金属膜片を、基材の表面に形成した金属膜片形成部材を製造する方法であって、
金属錯体および金属塩からなる群から選ばれる少なくとも1種とアミンとの反応生成物を有する金属前駆体液が含有されてなる金属膜片形成用組成物を、基材に付着させる工程と、
当該付着後の基材を、12時間以上乾燥させる工程と、
当該乾燥後の基材を、水蒸気量17.0g/cm
3
以下の雰囲気で280nmより短波長の紫外線を照射する工程と、
を具備することを特徴とする金属膜片形成部材の製造方法。
【請求項6】
金属錯体および金属塩からなる群から選ばれる少なくとも1種の金属として銅(Cu)を用いる請求項5に記載の金属膜片形成部材の製造方法。
【請求項7】
基材としてHEPAフィルタを用いる請求項5または6に記載の金属膜片形成部材の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、基材の表面に、金属膜片を形成してなる金属膜片形成部材とその製造方法とに関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
一般に、基材の表面に金属膜を形成する方法としては、スパッタリング法、化学気相成長法等の気相法によるものや、電解メッキ法、無電解メッキ法等の液相法によるものが知られている。しかしながら、気相法による場合は、製膜に大がかりな装置を必要としたり、製膜する基材のサイズに制限がかかってしまったりすることとなり、液相法による場合は、結晶改善のための熱処理が必要になる。
【0003】
そこで、従来より、金属錯体溶液を基材に塗布し、光エネルギーや熱エネルギーによって処理することで、金属酸化皮膜を得る分子プレカーサ法による金属膜形成方法が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特許第6953006号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、上記従来の製膜方法の場合、例えば、銅の金属膜を形成する場合、1価の銅の金属膜が形成されるのが通常であって、3価の金属膜を形成する技術は確立されていなかった。
【0006】
本発明者らは、鋭意研究の結果、3価の金属膜を形成する技術を確立することに成功し、かつ、この3価の金属膜は、1価の金属膜よりも飛躍的に優れた抗菌性を発揮することを確認した。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記課題を解決するための本発明の金属膜片形成部材は、金属錯体および金属塩からなる群から選ばれる少なくとも1種と、エチレンジアミンおよび/またはヘキサメチレンジアミンのモル割合が1.49%以上となされたアミンとの反応生成物が含有されてなる金属膜片形成用組成物を、基材に付着させた後、乾燥させることで、基材の表面に、金属膜片を形成してなり、基材に金属膜片形成用組成物を付着させ、12時間以上の乾燥後、水蒸気量17.0g/cm
3
以下の雰囲気で280nmより短波長の紫外線(UV-C)を照射することで、X線光電子分光法(XPS)による3価の金属イオンのピークが他の価数の金属イオンのピークよりも大きく検出される金属膜片が、基材の表面に形成されてなるものである。
【0008】
上記金属膜片形成部材は、30mm×30mmの大きさに切断し、殺菌処理した後、滅菌済みのシャーレに入れ、NBRC3972大腸菌をリン酸緩衝液で9×10
5
~3×10
6
cfu/mlの濃度に調製した試験菌液を0.05ml滴下し、35±1℃で10分間培養後、5mlのSCDLP培地を用いて十分に洗い出しを行った後、段階希釈により1:10000希釈水まで希釈し、各希釈菌液を寒天平板培養法により35±1℃で48時間培養した結果、得られる生菌数から算出される抗菌活性値(R)が2.0以上であってもよい。
【0009】
上記金属膜片形成部材は、金属が銅(Cu)となされたものであってもよい。
【0010】
上記金属膜片形成部材は、基材がHEPAフィルタとなされたものであってもよい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
星和電機株式会社
難燃性断熱材
28日前
星和電機株式会社
遠隔設備管理システム
1か月前
星和電機株式会社
カーボンナノチューブの水分散用分散剤およびカーボンナノチューブ分散液
1か月前
個人
フッ素樹脂塗装鋼板の保管方法
3か月前
株式会社京都マテリアルズ
めっき部材
1か月前
株式会社カネカ
製膜装置
1か月前
株式会社カネカ
製膜装置
1か月前
トヨタ自動車株式会社
治具
28日前
株式会社三愛工業所
アルミニウム材
6か月前
株式会社KSマテリアル
防錆組成物
4か月前
日本化学産業株式会社
複合めっき皮膜
3か月前
エドワーズ株式会社
真空排気システム
1か月前
台灣晶技股ふん有限公司
無電解めっき法
2か月前
東京エレクトロン株式会社
成膜方法
2か月前
日東電工株式会社
積層体の製造方法
6か月前
株式会社カネカ
気化装置及び製膜装置
1か月前
JFEスチール株式会社
鋼部品
3か月前
信越半導体株式会社
真空蒸着方法
6か月前
東京エレクトロン株式会社
基板処理装置
5か月前
住友重機械工業株式会社
成膜装置
5か月前
住友重機械工業株式会社
成膜装置
4か月前
DOWAサーモテック株式会社
浸炭方法
6か月前
株式会社内村
防食具、防食具の設置方法
2か月前
TOTO株式会社
構造部材
1か月前
株式会社アルバック
マスクユニット
1か月前
黒崎播磨株式会社
溶射装置
2か月前
株式会社アルバック
基板ステージ装置
1か月前
フジタ技研株式会社
被覆部材、及び、表面被覆金型
1か月前
株式会社デンソー
接合体
2か月前
国立大学法人千葉大学
成膜装置及び成膜方法
2か月前
日本コーティングセンター株式会社
炭化ホウ素被膜
1か月前
黒崎播磨株式会社
溶射用ランス
5か月前
川崎重工業株式会社
水素遮蔽膜
3か月前
株式会社アルバック
成膜装置、および搬送方法
3か月前
ケニックス株式会社
蒸発源装置
3か月前
信越化学工業株式会社
炭化金属被覆材料
7日前
続きを見る
他の特許を見る