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公開番号2025134941
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2025106969,2022550631
出願日2025-06-25,2021-09-17
発明の名称アミン誘導体
出願人カルナバイオサイエンス株式会社
代理人個人,個人,個人,個人,個人
主分類C07D 513/04 20060101AFI20250909BHJP(有機化学)
要約【課題】DYRKが関与する疾患の治療に用いるアミン誘導体又はその薬学的に許容される塩、および該化合物を有効成分として含有する医薬組成物を提供する。
【解決手段】例えば下式(1b)に示される化合物又はその薬学的に許容される塩、および該化合物を有効成分として含有する医薬組成物が提供される。
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>TIFF</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025134941000197.tif</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">36</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">55</com:WidthMeasure> </com:Image>
[式中、A2は、置換されていてもよいメチレン又はO、L1は、置換されていてもよいメチレン又は置換されていてもよいエチレン、l、mは、それぞれ独立して、1~3を表し、R2は、H、置換されていてもよいC1-6アルキル等、RFは、H、ハロゲン等を表す]
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
下記式(1):
TIFF
2025134941000193.tif
35
52
[式中、


は、酸素原子又は窒素原子(=N-)を表し、


は、CR

、CR



、酸素原子又はNR
A1
を表し、


は、置換されていてもよいメチレン、置換されていてもよいエチレン、置換されていてもよいメチン、置換されていてもよいエタンジイリデン、=N-又はNR
A2
を表し、

A1
、R
A2
、R

、R

およびR

は、それぞれ独立して、水素原子又は置換されていてもよいC
1-6
アルキルを表し、


は、水素原子、ハロゲン原子又は置換されていてもよいC
1-6
アルキルを表し、
Xは、炭素原子又は窒素原子を表し、


は、置換されていてもよいC
1-4
アルキレンを表し、


は、置換されていてもよいC
1-6
アルキルを表し、
Zは、-NR



又は-OR

を表し、


は、置換されていてもよいC
1-6
アルキル、又はR

とともに形成される、置換されていてもよいC
1-7
アルキレンを表し、ここにおいて、R

およびR

が、それぞれが結合する炭素原子および酸素原子と一緒になって、置換されていてもよい5-11員の飽和複素環を形成し、


は、水素原子、置換されていてもよいC
1-6
アルキル、C(O)-R

、C
3-10
シクロアルキル、C
2-6
アルキニル又は4-11員の飽和複素環の環状基を表し、


は、水素原子、置換されていてもよいC
1-6
アルキル又はC(O)-R
続きを表示(約 1,500 文字)【請求項2】
Zが、-NR



を表し、R

およびR

が、それぞれ独立して、水素原子、置換されていてもよいC
1-6
アルキル又はC(O)-R

を表し、ここにおいて、R

およびR

が、これらが結合する窒素原子と一緒になって、置換されていてもよい4-8員の飽和複素環を形成していてもよい、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項3】
Zが、-NR



を表し、R

およびR

が、それぞれが結合する窒素原子および炭素原子と一緒になって、置換されていてもよい4-8員の飽和複素環を形成する、請求項1に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項4】


が、水素原子である、請求項1-3のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項5】


が、炭素原子である、請求項1-4のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項6】


が、酸素原子であり、A

がメチレンであり、L

がメチレンである、請求項5に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項7】
式(1)が、下記式(1a):
TIFF
2025134941000194.tif
36
55
[式中、


は、置換されていてもよいメチレン又は酸素原子を表し、


は、置換されていてもよいメチレン又は置換されていてもよいエチレンを表し、


は、置換されていてもよいC
1-4
アルキレンを表し、


およびR

は、それぞれ独立して、水素原子、置換されていてもよいC
1-6
アルキル又はC(O)-R

を表し、ここにおいて、R

およびR

が、これらが結合する窒素原子と一緒になって、置換されていてもよい4-8員の飽和複素環を形成していてもよく、


は、置換されていてもよいC
1-6
アルキルを表し、


は、置換されていてもよいC
1-6
アルキルである。]で表される請求項1、2、4、5又は6に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項8】


およびR

が、それぞれ独立して、置換されていてもよいC
1-6
アルキルである、請求項7に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項9】


およびR

が、これらが結合する窒素原子と一緒になって、置換されていてもよい4-8員の飽和複素環を形成する、請求項7に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
【請求項10】


が、C
1-3
アルキレンである、請求項7-9のいずれか一項に記載の化合物又はその薬学的に許容される塩。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医薬、特にDYRK阻害作用を有する新規なアミン誘導体又はその薬学的に許容される塩に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
DYRK(Dual-specificity tYrosine-phosphorylation Regulated protein Kinase)は、チロシンおよびセリン、スレオニンをリン酸化する二重特異性プロテインキナーゼの一種である。DYRKは、自己リン酸化の場合のみ、チロシンリン酸化酵素として機能し、外因性基質に対しては、セリン又はスレオニン残基のリン酸化を触媒する。DYRKファミリーのメンバーとして、ヒトでは、DYRK1A、DYRK1B、DYRK2、DYRK3およびDYRK4の5つが知られている(非特許文献1)。
【0003】
DYRK1Aは、精神神経疾患との関連性が多く報告されている。例えば、アルツハイマー病患者では、βアミロイドの発現とDYRK1Aの発現とが有意に一致しており(非特許文献2)、さらにアルツハイマー病発症の一因とされるタウ・タンパク質(Tau)の異常リン酸化に、DYRK1Aが関与すると推測されている(非特許文献3)。
【0004】
また、パーキンソン病は、運動機能に重要なドーパミン神経が変性することによって引き起こされる神経変性疾患であるが、その原因の一つとして、ミトコンドリアの機能異常が考えられている(非特許文献4)。パーキンと呼ばれるタンパク質分解に関わる酵素は、異常ミトコンドリアを代謝し異常蓄積を抑える機能をもつことが知られているが、DYRK1Aは、このパーキンタンパク質の活性を抑えることが報告されている(非特許文献5)。
【0005】
DYRK1Aの遺伝子は、ダウン症クリティカル領域に位置しており、DYRK1Aの過剰発現したマウスでは、精神神経機能に異常をきたしダウン症様を示すことが報告されている(非特許文献6)。また、ダウン症患者およびダウン症様モデルマウスの脳内では、DYRK1A発現が上昇していることが報告されている(非特許文献7)。これらのことは、ダウン症患者の神経症状の発症に、DYRK1Aが関わっていることを示唆している(非特許文献8)。
【0006】
また、ダウン症患者では、若年性アルツハイマー病が多発することが報告されていることからも、DYRK1Aがアルツハイマー病に密接に関係していることがわかる(非特許文献8)。
【0007】
したがって、DYRK1Aを阻害する化合物は、アルツハイマー病、ダウン症、精神遅滞、記憶障害、記憶喪失およびパーキンソン病等の精神神経疾患の治療に有用であると考えられる。
【0008】
最近になって、DYRK1Aがグリオブラストーマなどの脳腫瘍において高発現しており、DYRK1Aが上皮成長因子受容体(EGFR)の発現を調節していることが報告されている(非特許文献9)。したがってDYRK1Aを阻害する化合物は、EGFR依存的な脳腫瘍や腫瘍などにおいて、がん細胞の増殖を抑制し、EGFR依存的な腫瘍の治療に有用であると考えられる。
【0009】
また、ファミリー酵素である、DYRK1B、DYRK2およびDYRK3を阻害する化合物に関しても、様々な医薬用途が考えられる。例えば、DYRK1Bは、休止期(G0期)のがん細胞において高発現し、各種の化学療法剤に対する抵抗性に寄与していることが報告されている(非特許文献10)。DYRK1Bを阻害すると、G0期からの離脱を促進し、化学療法剤に対する感受性を向上させることも報告されている(非特許文献11)。したがって、DYRK1Bを阻害する化合物は、膵臓がん、卵巣がん、骨肉腫、大腸がんや肺がんの治療に有用であると考えられる(非特許文献11、12、13、14、15)。
【0010】
DYRK2については、DNA損傷に応答してp53を制御し、アポトーシスを誘導することが示唆されている(非特許文献16)。さらに、DYRK3を阻害する化合物は、鎌状赤血球貧血および慢性腎疾患の治療に有用であることが報告されている(非特許文献17)。
(【0011】以降は省略されています)

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