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公開番号2025134747
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2025095960,2023553381
出願日2025-06-09,2023-02-27
発明の名称化膿性汗腺炎の治療における使用のためのレミブルチニブ
出願人ノバルティス アーゲー
代理人個人,個人,個人
主分類A61K 31/505 20060101AFI20250909BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】化膿性汗腺炎(HS)を、このような疾患又は病態を有する被験体において治療及び/又は予防するための方法を提供する。
【解決手段】HSの治療及び/又は予防に使用するための、BTK阻害剤、例えば選択的BTK阻害剤、例えばLOU064が提供される。開示される使用及び方法において使用するための薬剤、投与計画、医薬組成物、組合せ、剤形、及びキットも開示される。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
HSの治療及び/又は予防に使用するための、BTK阻害剤、例えば選択的BTK阻害
剤、例えばLOU064。
続きを表示(約 730 文字)【請求項2】
LOU064が、毎日約50mg~約200mgの用量で投与される、請求項1に記載
の使用のためのLOU064。
【請求項3】
LOU064が、1日2回約25mg~1日2回約100mgの用量で投与される、請
求項2に記載の使用のためのLOU064。
【請求項4】
LOU064が、1日2回約100mgの用量で投与される、請求項2に記載の使用の
ためのLOU064。
【請求項5】
LOU064が、1日2回約25mgの用量で投与される、請求項2に記載の使用のた
めのLOU064。
【請求項6】
LOU064が、短期間、例えば6か月未満、好ましくは、3か月未満にわたって投与
される、請求項1~5のいずれか一項に記載の使用のためのLOU064。
【請求項7】
LOU064が、最大で16週間の間、例えば4、12又は16週間の間に投与される
、請求項6に記載の使用のためのLOU064。
【請求項8】
LOU064が、長期間;例えば6か月超、1年超の慢性使用のために投与される、請
求項1~5のいずれか一項に記載の使用のためのLOU064。
【請求項9】
LOU064が、単独療法として投与される、請求項1~8のいずれか一項に記載の使
用のためのLOU064。
【請求項10】
LOU064が、CYP3Aの強力な阻害剤と同時に投与されない、請求項1~9のい
ずれか一項に記載の使用のためのLOU064。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、化膿性汗腺炎(HS)の有効で安全な治療に使用するための、LOU064
又はその薬学的に許容される塩に関する。
続きを表示(約 5,100 文字)【背景技術】
【0002】
化膿性汗腺炎(HS)(反対型ざ瘡又はベルヌーイ病とも呼ばれる)は、腋窩、鼠径部
、乳房下襞(breast-fold)、及び肛門性器部における線維症を引き起こす深
在性の結節、瘻孔、及び膿瘍によって特徴付けられる、慢性、再発性、炎症性疾患である
(Revuz and Jemec(2016)Dermatol Clin 34:1
-5;Jemec GB.(2012)N Engl J Med 366:158-6
4)。それは、代謝疾患、精神疾患、及び自己免疫疾患、並びに皮膚癌のリスクの増大を
含む、かなりの疼痛及び併存疾患に関連している。(Revuz(2016);Shly
ankevich et al.(2014)J Am Acad Dermatol
71:1144-50;Kohorst et al(2015)J Am Acad
Dermatol 73:S27-35;Wolkenstein et al.(20
07)J Am Acad Dermatol 56:621-3)。異なる人種/民族
の中の平均HS罹患率は、アフリカ系アメリカ人集団において最も高く(1.3%)、ヒ
スパニック系/ラテンアメリカ系(0.07%)において最も低く、白人集団の間で中間
であった(0.75%)(Sachdeva et al.(2021)J.Cutan
Med Surg.:25(2):177-187。
【0003】
HSの報告される罹患率は、集団の<1%から4%まで様々である。[Shlyank
evich et al.(2014);Cosmatos et al.(2013)
J Am Acad Dermatol 68:412-9;Davis et al.
(2015)Skin Appendage Disord 1:65-73;Revu
z et al.(2008)J Am Acad Dermatol 59:596-
601;McMillan K.(2014)Am J Epidemiol 179:
1477-83;Garg et al.(2017)J Am Acad Derma
tol,77(1):118-122;Jemec et al.(1996)J Am
Acad Dermatol 35:191-4]。しかしながら、HSは過小診断さ
れ、推定は、試験デザイン、集団、及び地理的場所によって変動するため、真の罹患率は
、確認するのが困難である[Miller et al.(2016)Dermatol
Clin 34:7-16]。アメリカ国立衛生研究所(National Inst
itutes of Health)(NIH)は、HSを希少疾患として分類していな
いが、専門家は、一般に、この疾患の罹患率が、米国(US)人口の<1%であると考え
ている[Cosmatos et al.(2013);Genetic and Ra
re Diseases Information Center.National
Institutes of Health.Hidradenitis suppur
ativa.Available at://rarediseases.info.n
ih.gov/diseases/6658/hidradenitis-suppur
ativa.Accessed March 20、2017;Gulliver et
al.(2016)Rev Endocr Metab Disord 17:343
-51;Garg et al.2007]。
【0004】
HSのための現在の治療は、局所及び/又は全身抗生物質、ホルモン介入、レチノイド
、及び、選択された場合、免疫抑制剤、生物製剤、例えば、HSの唯一の承認薬である腫
瘍壊死因子[TNF]阻害剤モノクローナル抗体アダリムマブ、及び多くの場合に最後の
手段として大きな外科的切除からなる[Gulliver et al.(2016);
Zouboulis et al.(2015)J Eur Acad Dermato
l Venereol 29:619-4414-16;Kimball et al.
(2016)N Engl J Med 375:422-34]。病変は疼痛を伴うた
め、患者は、抗炎症治療に加えて、鎮痛薬及び鎮痛剤を頻繁に必要とする。
【0005】
しかしながら、症状コントロール及び病変消散は、治療法によって一貫性がなく、根拠
に基づくデータを提供するランダム化対照臨床試験結果が、ほとんどの治療法について不
足しており、アダリムマブのみが承認されている。抗生物質療法が、数か月及びさらには
数年にわたる長期の治療に使用されるが、抗生物質療法は、抗菌薬耐性の再増加をもたら
し得る。レチノイドによる経口治療は、性的に活発な主に女性の集団において催奇形性の
懸念をもたらす。さらに、ダプソン、フマレート及びシクロスポリンなどの抗炎症薬の有
効性は、様々な結果を有する少ない症例の研究に基づいており、これらの分子は、体系的
に使用されていない。これらの一貫性のない結果、及びHS疾患の重症度のため、HS患
者は、他の慢性炎症性皮膚疾患を有する患者より高頻度で、高コストの環境(例えば、救
急診療及び入院患者治療)で医療を利用する(Khalsa et al.(2016)
J Am Acad Dermatol 73:609-14;Kirby et al
.(2014)JAMA Dermatol 150:937-44)。
【0006】
HSの免疫病原性は、ほとんど解明されておらず、広く及び若干不一致の病原性メカニ
ズムが提案されている。補体活性化が、HS患者の皮膚及び血液中の補体断片C5aの高
濃度によってHSの発症に関与するとされている(Kanni T.et al.Br
J Dermatol.2018;179(2):413-419)。C5aは、活発に
炎症を起こしたHS皮膚において顕著な細胞集団である好中球の主要な化学誘引物質であ
る(Lima AL.et al.Br J Dermatol.2016;174(3
):514-520)。さらに、NETosisと呼ばれるプロセスにおいて好中球細胞
外トラップ(NET)を放出する好中球の増加したレベルが、増加したI型IFN応答及
び形質細胞様樹状細胞(pDC)の活性化と共に、HS患者の血液及び皮膚の両方におい
て実証されている(Byrd AS et al.,Sci transl Med.2
019:11(508).eaav5908)。他の研究は、炎症性サイトカインIL-
17A及びIFN-γ(Hotz C.et al.;J.Invest Dermat
ol.,2016:136(9):1768-1780;Vossen ARJV et
al.Allergy.2019,74(3):631-634)、並びにケラチノサ
イト由来のIL-6及びIL-1βの関与を示唆した。さらなるトランスクリプトーム研
究は、HSにおける免疫グロブリン及び形質細胞シグネチャの増加した発現を示したが(
Hoffman LK.Et al.PLoS One.2018;13(9):e02
03672)、HSに関与する免疫病原性メカニズムの明確及び包括的な見解は、不足し
ている。
【0007】
Gudjonssonらは、プロテオーム及びトランスクリプトーム手法及び単一細胞
RNAシーケンシング又はscRNAseqなどの手法を用いて、深在性のHSにおける
炎症反応を特徴付けた。このような研究は、IFN-γ、IL-36、及びTNFに集中
した免疫応答を明らかにし、IL-17Aによる寄与はより少なかった。Gudjons
sonらはさらに、HSにおける中心的なシグナル伝達ネットワークとしてのブルトン型
チロシンキナーゼ(BTK)及び脾臓チロシンキナーゼ(SYK)経路活性化と共に、H
S発症における寄与因子として、免疫グロブリン産生及び補体活性化の関連する増加と共
に、B細胞及び形質細胞を同定した(JCI Insight.2020;5(19):
e139930.https://doi.org/10.1172/jci.insi
ght.139930)。
【0008】
HS発症におけるB細胞の役割も、以前の報告において示差されている(Van de
r Zee et al.2012,166:98-106;Musilova et
al.J Invest Dermatol 2020,140:1091-1094)
。さらに、HS発症におけるB細胞の役割はまた、2つの最近の研究によって強調され、
一方は、HS外植片培養におけるリツキシマブの抗炎症性効果を実証しており(Voss
en et al.,2019,181:314-23)、他方の症例研究は、リツキシ
マブによるB細胞枯渇を用いたHSの治療の成功を示す(Takahashi et a
l.,2018,45:e116-7)。しかしながら、さらなる研究が、B細胞を標的
化することが有効な治療であり得るかどうかを決定するために必要とされる。
【0009】
BTKは、ヒト肥満細胞及び好塩基球におけるFcεRIを介したシグナル伝達のため
に不可欠なキナーゼである。それはまた、B細胞成熟のために重要であるため、BTKは
、B細胞悪性腫瘍の治療のために薬理学的に標的とされている。米国において現在3つの
FDAに承認されたBTK阻害剤(BTKis)がある。イブルチニブ(商標名Imbr
uvica(登録商標);Pharmacyclics、及びAbbVie)、アカラブ
ルチニブ(Calquence(登録商標);Acerta及びAstraZeneca
)、及びザヌブルチニブ(Brukinsa(登録商標);BeiGene)は全て、B
TKの経口用共有結合小分子阻害剤である。
【0010】
さらに、開発中の多くのBTKiが、関節リウマチ、多発性硬化症、及び全身性エリテ
マトーデスなどの自己免疫疾患の治療のために臨床試験中である。例えば、アカラブルチ
ニブ及びザヌブルチニブ並びに新規な化合物ONO-4059(チラブルチニブ)、HM
71224(ポセルチニブ)及びABBV-105(ウパダシチニブ)は、B細胞悪性腫
瘍及び/又は自己免疫疾患、例えば、関節リウマチ(RA)、シェーグレン症候群(Sj
S)及び全身性エリテマトーデス(SLE)においてそれらの有効性について現在試験さ
れている。さらに、エボブルチニブ、トレブルチニブ及びフェネブルチニブは、多発性硬
化症(MS)患者において第III相試験に入っており、オレラブルチニブは、第II相
試験において試験され、BIIB091は、MSの治療における有効性について第I相試
験において試験された。
(【0011】以降は省略されています)

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