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公開番号2025134445
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-17
出願番号2024032345
出願日2024-03-04
発明の名称口腔用組成物
出願人ロート製薬株式会社
代理人弁理士法人ユニアス国際特許事務所
主分類A61K 31/704 20060101AFI20250909BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】歯肉の組織修復などに用いることができる口腔用組成物を提供すること。
【解決手段】(A)アラントイン類0.35~0.55質量%;(B)グリチルリチン酸類0.3~0.45質量%を含有する、歯肉などの口腔内に適用する為の口腔用組成物を調製する。さらにアラントイン類及びグリチルリチン酸類を含有するコラーゲン産生促進剤を調製する。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
(A)アラントイン類を0.35~0.55質量%、及び
(B)グリチルリチン酸類を0.3~0.45質量%
を含有する、口腔用組成物。
続きを表示(約 500 文字)【請求項2】
さらに、セチルピリジニウム又はその塩を含有する、請求項1に記載の口腔用組成物。
【請求項3】
さらに、メントール及び/又はヒノキチオールを含有する、請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
【請求項4】
さらに、炭化水素を含有する、請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
【請求項5】
軟膏の剤形である、請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
【請求項6】
歯周病の治療又は予防の為に用いられる、請求項1又は2に記載の口腔用組成物。
【請求項7】
(A)アラントイン類0.35~0.55質量%、及び(B)グリチルリチン酸類0.3~0.45質量%を含有させることにより、適用時の不快感を軽減する効果を口腔用組成物に付与する方法。
【請求項8】
アラントイン類及びグリチルリチン酸類を含有する、線維芽細胞のコラーゲン産生促進剤。
【請求項9】
組成物にアラントイン類とグリチルリチン酸類を共存させることにより、組成物の線維芽細胞のコラーゲン産生促進作用を付与する方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、口腔用組成物に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
歯周病(歯周病変ともいう)は、歯槽膿漏や歯茎炎といった疾患を含む、歯周組織の健全な状態が損なわれた症状を指す。歯周組織は歯肉(歯茎)と歯槽骨(歯を支える骨組織)、歯根(歯の根元)を覆うセメント質、歯根と歯槽骨をつなぐ歯根膜等からなり、歯を正しい位置にしっかり付着固定するための強固な構造を備えている。しかし、歯と歯肉の間に細菌が住み着いて歯垢(デンタルプラーク)がたまると、健康な状態が損なわれ、歯のぐらつきや口臭といったQOLの低下が起こる。加齢に伴う唾液の減少等の口腔環境の悪化や、生活習慣や加齢、糖尿病などの疾患によって歯周病のリスクは高まる。また、歯周病が免疫細胞に影響を与える結果、糖尿病や心血管疾患等を悪化させることも知られてきている。高齢化社会では歯周病を有する率は大変高い傾向にあり、歯周病の効果的な治療・予防方法の開発は、人々の健康の維持増進と医療費削減において重要な課題となっている。
【0003】
歯周病のうち、進行した歯槽膿漏に対しては、デンタルプラークや歯石等を病変部から取り除いて改善を図る外科的な処置がとられてきた。一方で、化学的なアプローチもまた、外科的処置との併用又は単独で歯槽膿漏の改善に用いられてきた。歯槽膿漏は歯茎の内部まで進行するが、化学的なアプローチは、歯と歯茎のすき間から奥まで効果をもたらすことができる点で、外科的処置にはない長所がある。そのような化学的なアプローチの中でも、炎症の原因である細菌を抗菌剤や殺菌剤で抑制又は減少させる手段(特許文献1)、歯周組織の再生促進物質を病変部に作用させ、再生を促す手段(特許文献2)、などがこれまで報告されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2016-113460号公報
特開2017-12188号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
このような化学的なアプローチは、歯周組織の修復と予防に有効であるが、継続的に口腔内に薬剤を適用する必要があり、薬剤が舌にあたり、苦味や違和感のある味を感じることも多くなる。苦味や違和感のある味は、口腔内への適用や適用の継続のしづらさにつながる。口腔内に適用される薬剤について、味の調整は重要な課題である。
【0006】
本発明は、上記に鑑みてなされたものであり、適用の際の味を含めた使用感に優れた口腔用組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは前記課題に鑑み、鋭意検討を行った結果、特定の濃度のアラントイン類、及びグリチルリチン酸類を組み合わせて配合することにより、歯茎などの口腔内への適用に好適な組成物が得られることを見出し、本発明の1つの態様を完成するに至った。
【0008】
さらに本発明者らは、アラントイン類とグリチルリチン酸類とを組み合わせることで、コラーゲン産生促進作用が増強されることを見出し、本発明の別の態様を完成するに至った。
【0009】
すなわち、本発明は、下記に掲げる口腔用組成物を提供する。
項1.
(A)アラントイン類を0.35~0.55質量%、及び
(B)グリチルリチン酸類を0.3~0.45質量%
を含有する、口腔用組成物。
項2.
さらに、セチルピリジニウム又はその塩を含有する、項1に記載の口腔用組成物。
項3.
さらに、メントール及び/又はヒノキチオールを含有する、項1又は2に記載の口腔用組成物。
項4.
さらに、炭化水素を含有する、項1~3のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
項5.
軟膏の剤形である、項1~4のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
項6.
歯周病の治療又は予防の為に用いられる、項1~5のいずれか1項に記載の口腔用組成物。
項7.
(A)アラントイン類0.35~0.55質量%、及び(B)グリチルリチン酸類0.3~0.45質量%を含有させることにより、適用時の不快感を軽減する効果を口腔用組成物に付与する方法。
項8.
アラントイン類及びグリチルリチン酸類を含有する、線維芽細胞のコラーゲン産生促進剤。
項9.
組成物にアラントイン類とグリチルリチン酸類を共存させることにより、組成物の線維芽細胞のコラーゲン産生促進作用を付与する方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、口腔内の疾患や炎症等の症状を治療、予防、又は改善することができると共に、使用感に優れた口腔用組成物を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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