特許ウォッチ

公開番号2025133489
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024031476
出願日2024-03-01
発明の名称電動ポンプ
出願人ニデックパワートレインシステムズ株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類F04C 15/00 20060101AFI20250904BHJP(液体用容積形機械;液体または圧縮性流体用ポンプ)
要約【課題】固定部分のがたつきを抑制できる電動ポンプを提供する。
【解決手段】ロータ、ステータを収容し、軸方向一方側に開口する第1ハウジングと、基板を収容し、第1ハウジングのハウジング端部を軸方向一方側から覆う第2ハウジングと、環状の拘束部材と、を備える。第1ハウジングは、第1ハウジングの外周面に設けられる被連結部を有する。第2ハウジングは、ハウジング本体と、ハウジング本体に対して軸方向他方側に位置する連結部と、を有する。連結部の弾性片は、径方向に弾性変形可能であり被連結部に径方向外側から連結される。拘束部材は、複数の弾性片を径方向外側から覆うリング状部と、リング状部の軸方向他方側の端部から径方向内側に突出し、連結部の軸方向他方側の第1端部に対して軸方向他方側から突き当たる突出部と、リング状部に設けられ、連結部に対するリング状部の軸方向他方側への移動を制限する移動拘束部と、を有する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項１】
中心軸線を中心として回転可能なロータと、
前記ロータと隙間を介して対向するステータと、
前記ロータ、および前記ステータを収容し、軸方向一方側に開口する第１ハウジングと、
前記ステータに電気的に接続された基板を収容し、前記第１ハウジングの軸方向一方側のハウジング端部を、軸方向一方側から覆う第２ハウジングと、
前記中心軸線周りの周方向に延びる環状の拘束部材と、を備え、
前記第１ハウジングは、前記第１ハウジングの外周面に設けられる被連結部を有し、
前記第２ハウジングは、
ハウジング本体と、
前記ハウジング本体に対して軸方向他方側に位置する連結部と、を有し、
前記連結部は、周方向に並ぶ複数の弾性片を有し、
前記弾性片は、径方向に弾性変形可能であり前記被連結部に径方向外側から連結され、
前記拘束部材は、
複数の前記弾性片を径方向外側から覆うリング状部と、
前記リング状部の軸方向他方側の端部から径方向内側に突出し、前記連結部の軸方向他方側の第１端部に対して軸方向他方側から突き当たる突出部と、
前記リング状部に設けられ、前記連結部に対する前記リング状部の軸方向他方側への移動を制限する移動拘束部と、を有する、
電動ポンプ。
続きを表示（約 410 文字）【請求項２】
前記連結部は、前記連結部の外周面から径方向内側に窪む凹部を有し、
前記移動拘束部は、前記リング状部の内周面から径方向内側に突出し、前記凹部に挿入されるカシメ突起を有する、
請求項１に記載の電動ポンプ。
【請求項３】
前記凹部は、周方向において前記弾性片と重なる位置に設けられる、
請求項２に記載の電動ポンプ。
【請求項４】
前記連結部は、周方向において隣り合う前記弾性片どうしの間に位置し、前記連結部の前記第１端部から軸方向一方側に延びる切欠きを有し、
前記凹部の少なくとも一部が、軸方向において前記切欠きと重なる位置に設けられる、
請求項２または３に記載の電動ポンプ。
【請求項５】
前記凹部は、前記連結部の軸方向一方側の第２端部において、軸方向一方側に開口する、
請求項２または３に記載の電動ポンプ。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、電動ポンプに関する。
続きを表示（約 1,900 文字）【背景技術】
【０００２】
電動機のベースとカバーとを、嵌合によって接続する構成が知られる。例えば、特許文献１には、ベースに設けられた凸部を有するベース側嵌合部と、カバー側に設けられた弾性変形可能な弾性片を有するカバー側嵌合部と、を備える構成が開示されている。この構成において、カバー側嵌合部の弾性片を、ベース側嵌合部の凸部に嵌合する、いわゆるスナップフィット構造により、ベースとカバーとを接続している。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００３】
国際公開第２０２２／２２４７２０号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００４】
上記のような構成においては、外力が加わった場合や振動等により、弾性片と凸部とのスナップフィット構造の嵌合にがたつきが生じるおそれがある。
【０００５】
本発明は、上記事情に鑑みて、固定部分のがたつきを抑制できる電動ポンプを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【０００６】
本発明の電動ポンプの一つの態様は、中心軸線を中心として回転可能なロータと、前記ロータと隙間を介して対向するステータと、前記ロータ、および前記ステータを収容し、軸方向一方側に開口する第１ハウジングと、前記ステータに電気的に接続された基板を収容し、前記第１ハウジングの軸方向一方側のハウジング端部を、軸方向一方側から覆う第２ハウジングと、前記中心軸線周りの周方向に延びる環状の拘束部材と、を備える。前記第１ハウジングは、前記第１ハウジングの外周面に設けられる被連結部を有する。前記第２ハウジングは、ハウジング本体と、前記ハウジング本体に対して軸方向他方側に位置する連結部と、を有する。前記連結部は、周方向に並ぶ複数の弾性片を有する。前記弾性片は、径方向に弾性変形可能であり前記被連結部に径方向外側から連結される。前記拘束部材は、複数の前記弾性片を径方向外側から覆うリング状部と、前記リング状部の軸方向他方側の端部から径方向内側に突出し、前記連結部の軸方向他方側の第１端部に対して軸方向他方側から突き当たる突出部と、前記リング状部に設けられ、前記連結部に対する前記リング状部の軸方向他方側への移動を制限する移動拘束部と、を有する。
【発明の効果】
【０００７】
本発明の一つの態様によれば、固定部分のがたつきを抑制できる電動ポンプが提供される。
【図面の簡単な説明】
【０００８】
図１は、一実施形態の電動ポンプの正面図である。
図２は、一実施形態の電動ポンプの斜視図である。
図３は、一実施形態の電動ポンプの中心軸線に沿った断面図である。
図４は、一実施形態の電動ポンプの第１ハウジングを示す斜視図である。
図５は、一実施形態の電動ポンプにおいて、拘束部材を取り外した状態を示す斜視図である。
図６は、一実施形態の電動ポンプの第２ハウジングを示す斜視図である。
図７は、一実施形態の電動ポンプの拘束部材を示す斜視図である。
図８は、一実施形態の電動ポンプを組み立てるに際し、第１ハウジングに、予め拘束部材をセットした状態を示す図である。
図９は、一実施形態の電動ポンプを組み立てるに際し、第１ハウジングの上側に、第２ハウジングを被せた状態を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【０００９】
図１は、本実施形態の電動ポンプ１００の正面図である。図２は、本実施形態の電動ポンプ１００の斜視図である。図３は、本実施形態の電動ポンプ１００の中心軸線Ｊに沿った断面図である。
【００１０】
各図には、適宜、以下の実施形態の電動ポンプの中心軸線Ｊを示す。中心軸線Ｊは、仮想軸線である。以下の説明においては、中心軸線Ｊが延びる方向、つまり中心軸線Ｊの軸方向を単に「軸方向」と呼び、中心軸線Ｊを中心とする径方向を単に「径方向」と呼び、中心軸線Ｊを中心とする周方向を単に「周方向」と呼ぶ。各図においては、軸方向と平行なＺ軸を示す。以下の説明においては、軸方向のうちＺ軸の矢印が向く側（＋Ｚ側）を「上側」と呼び、軸方向のうちＺ軸の矢印が向く側と逆側（-Ｚ側）を「下側」と呼ぶ。以下の実施形態において、上側は「軸方向一方側」に相当し、下側は「軸方向他方側」に相当する。なお、上側および下側とは、単に各部の配置関係等を説明するための名称であり、実際の配置関係等は、これらの名称で示される配置関係等以外の配置関係等であってもよい。
（【００１１】以降は省略されています）

関連特許