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公開番号2025133150
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-11
出願番号2024030908
出願日2024-03-01
発明の名称種子の消毒装置
出願人株式会社サタケ
代理人個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人,個人
主分類A01C 1/08 20060101AFI20250904BHJP(農業;林業;畜産;狩猟;捕獲;漁業)
要約【課題】種子の加熱消毒の適否を的確に判定する。
【解決手段】消毒装置100は、種子を蒸気によって加熱して消毒する加熱部2と、加熱部2による加熱後の種子を冷却する前段冷却部3と、前段冷却部3による冷却後の種子の温度である冷却温度を検出する温度センサ5と、前段冷却部3の冷却能力に応じた、冷却温度と加熱部2による加熱後の種子の温度である加熱温度との相関に基づいて、加熱温度の所定の加熱目標範囲に対応する冷却温度の範囲を冷却目標範囲として設定し、温度センサ5によって検出された冷却温度が冷却目標範囲に含まれているか否かを判定する制御装置8とを備えている。
【選択図】図1

特許請求の範囲【請求項1】
種子を蒸気によって加熱して消毒する加熱部と、
前記加熱部による加熱後の種子を冷却する冷却部と、
前記冷却部による冷却後の種子の温度である冷却温度を検出する温度センサと、
前記冷却部の冷却能力に応じた、前記冷却温度と前記加熱部による加熱後の種子の温度である加熱温度との相関に基づいて、前記加熱温度の所定の加熱目標範囲に対応する前記冷却温度の範囲を冷却目標範囲として設定し、前記温度センサによって検出された前記冷却温度が前記冷却目標範囲に含まれているか否かを判定する制御装置とを備えている
ことを特徴とする種子の消毒装置。
続きを表示(約 770 文字)【請求項2】
請求項1に記載の種子の消毒装置において、
前記冷却部としての前段冷却部を備えると共に、前記前段冷却部による冷却後の種子をさらに冷却する後段冷却部をさらに備え、
前記冷却温度は、前記前段冷却部による冷却後であって前記後段冷却部による冷却前の種子の温度である
ことを特徴とする種子の消毒装置。
【請求項3】
請求項1に記載の種子の消毒装置において、
前記制御装置は、前記温度センサによって検出された前記冷却温度が前記冷却目標範囲に含まれていないと判定すると、前記温度センサによって検出された前記冷却温度が前記冷却目標範囲に含まれるように前記加熱部による種子への加熱量を制御する
ことを特徴とする種子の消毒装置。
【請求項4】
請求項1に記載の種子の消毒装置において、
前記制御装置は、前記温度センサによって検出された前記冷却温度が前記冷却目標範囲に含まれていないと判定すると、前記加熱部への種子の供給を停止する
ことを特徴とする種子の消毒装置。
【請求項5】
請求項1に記載の種子の消毒装置において、
前記冷却部による冷却後の種子の排出先として、該種子を出荷させる出荷経路と一時待機させる待機経路とを切り換える切換器をさらに有し、
前記制御装置は、前記温度センサによって検出された前記冷却温度が前記冷却目標範囲に含まれていないと判定すると、前記切換器によって前記待機経路に切り換える
ことを特徴とする種子の消毒装置。
【請求項6】
請求項1に記載の種子の消毒装置において、
前記加熱部は、種子を転動させることにより搬送しながら加熱する
ことを特徴とする種子の消毒装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、種子の消毒装置に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
種子を蒸気によって消毒する消毒装置が知られている。例えば特許文献1に開示の消毒装置は、種子を蒸気で加熱することによって消毒し、次いで、種子を冷却することによって乾燥させてから排出する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2012-55259号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、種子の加熱が十分でないと消毒不足となってしまい、逆に種子を加熱しすぎると発芽率が低下してしまうことから、加熱消毒の適否を的確に判定することは極めて重要である。そこで、種子の加熱温度、即ち種子の加熱直後の温度に基づいて、加熱消毒の適否を判定することが考えられる。しかしながら、種子の加熱直後の温度を測定することは困難である。例えば、熱電対を用いて種子の温度を直接測定する場合、種子の温度が平衡状態になるまで種子を一時的に貯める必要がある。この方法では、種子が高温状態で数十秒ないし数分間維持されるため、種子の発芽率が低下してしまう。また、放射温度センサを用いて種子の表面温度を非接触で測定する方法では、加熱直後の種子表面から放出される水蒸気量が多く水滴の影響を受けるため、好ましくない。
【0005】
本発明は、かかる事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、種子の加熱消毒の適否を的確に判定することが可能な消毒装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の種子の消毒装置は、加熱部と、冷却部と、温度センサと、制御装置とを備えている。前記加熱部は、種子を蒸気によって加熱して消毒する。前記冷却部は、前記加熱部による加熱後の種子を冷却する。前記温度センサは、前記冷却部による冷却後の種子の温度である冷却温度を検出する。前記制御装置は、前記冷却部の冷却能力に応じた、前記冷却温度と前記加熱部による加熱後の種子の温度である加熱温度との相関に基づいて、前記加熱温度の所定の加熱目標範囲に対応する前記冷却温度の範囲を冷却目標範囲として設定し、前記温度センサによって検出された前記冷却温度が前記冷却目標範囲に含まれているか否かを判定する。
【0007】
前記の構成では、種子は、加熱部において蒸気に曝されることで加熱消毒される。次いで、種子は、冷却部において冷却されることで減温し乾燥される。つまり、種子の温度が加熱温度から冷却温度まで低下する。種子の冷却温度は、温度センサによって検出される。制御装置では、冷却温度と加熱温度との相関に基づいて、冷却温度の冷却目標範囲が設定される。前記相関は、例えば実験等によって得られる。加熱温度は、冷却部による冷却前の種子の温度に相当し、冷却部による冷却前の種子の温度と冷却後の種子の温度とは、冷却部の冷却能力に応じた一定の関係性を有する。
【0008】
そして、制御装置では、温度センサによって検出された冷却温度が冷却目標範囲に含まれるか否かが判定される。冷却目標範囲は、加熱温度の所定の加熱目標範囲に対応する冷却温度の範囲であり、加熱目標範囲は、加熱部による加熱消毒が適切である加熱温度の範囲に設定される。つまり、加熱温度が加熱目標範囲にある種子が、ある一定の冷却能力を有する冷却部によって冷却されることで、冷却目標範囲の温度まで減温される。そのため、冷却温度が冷却目標範囲に含まれていると、加熱温度も加熱目標範囲に含まれているとみなせ、加熱部による加熱消毒は適切であると判定し得る。また、冷却温度が冷却目標範囲に含まれていないと、加熱温度も加熱目標範囲に含まれていない、即ち加熱温度が高すぎるまたは低すぎるとみなせ、加熱部による加熱消毒は不適切であると判定し得る。このように、種子の加熱消毒の適否が的確に判定される。つまり、本発明の消毒装置は、実測が困難な加熱温度を冷却温度で代用し、その冷却温度に基づいて種子の加熱消毒の適否を判定する。
【0009】
前記消毒装置は、前記冷却部としての前段冷却部を備えると共に、前記前段冷却部による冷却後の種子をさらに冷却する後段冷却部をさらに備えている。前記冷却温度は、前記前段冷却部による冷却後であって前記後段冷却部による冷却前の種子の温度である。
【0010】
前記の構成では、加熱部によって加熱消毒された種子が、前段冷却部および後段冷却部によって二段階冷却される。前段冷却部では、加熱消毒された種子が、冷却目標範囲の温度まで冷却(詳しくは、急速冷却)される。冷却目標範囲の温度は、例えば、種子の発芽率の低下を招かない温度以下に設定される。種子は、所定の温度以上に維持されると、発芽率が低下してしまう。後段冷却部では、冷却目標範囲の温度まで冷却された種子が、十分に乾燥される所定温度(例えば、外気温度+数℃)まで緩やかに冷却(即ち、緩慢冷却)される。所定温度まで緩やかに冷却すればよいため、後段冷却部の必要な冷却能力は低くてすむ。そのため、例えば加熱消毒された種子を十分乾燥する所定温度まで一気に急速冷却する場合に比べて、発芽率の低下を抑制しながらも、全体として必要な冷却能力が低く抑えられる。
(【0011】以降は省略されています)

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