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公開番号
2025132881
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-10
出願番号
2024030744
出願日
2024-02-29
発明の名称
圧延油に混入した異種油の定量方法
出願人
大同化学株式会社
代理人
主分類
G01N
25/20 20060101AFI20250903BHJP(測定;試験)
要約
【課題】圧延油と異種油でケン化価が同等または組成が変わらない場合、ケン化価の測定やIRやGCの分析では圧延油の使用液中に含まれる異種油の混入量を求めることは困難であり、そのような組み合わせでも混入量を定量できる新たな手法の開発を目的とする。
【解決手段】圧延油の使用液(エマルションタイプはその抽出油)の熱重量測定を行い、あらかじめ熱重量測定をしておいた圧延油新液と、混入が予想される異種油の各々の熱重量変化率(TG)曲線と使用液の油分の熱重量変化率(TG)曲線から異種油の割合を算出する圧延油に混入した異種油の定量方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
圧延油の使用液(エマルションタイプはその抽出油)の熱重量測定を行い、あらかじめ熱重量測定をしておいた圧延油新液と、混入が予想される異種油の各々の熱重量変化率(TG)曲線と使用液の油分の熱重量変化率(TG)曲線から異種油の割合を算出する圧延油に混入した異種油の定量方法。
続きを表示(約 360 文字)
【請求項2】
前記熱重量測定における使用液、圧延油新液、混入が予想される異種油のそれぞれの油分の試料重量を統一し、それらの重量が5mg~20mgであることを特徴とする請求項1に記載の圧延油に混入した異種油の定量方法。
【請求項3】
前記熱重量測定の昇温速度が2℃/min.~20℃/min.であることを特徴とする請求項1または2に記載の圧延油に混入した異種油の定量方法。
【請求項4】
前記熱重量測定雰囲気が不活性ガスであることを特徴とする請求項1または2に記載の圧延油に混入した異種油の定量方法。
【請求項5】
前記熱重量測定雰囲気ガス流量が1L/min.未満で、測定中は一定の流量であることを特徴とする請求項1または2に記載の圧延油に混入した異種油の定量方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、熱重量測定装置を用いて圧延油中への作動油等の異種油の混入率を定量する手法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
圧延油は使用していく中で、設備トラブルや設備の老朽化によって作動油等の異種油が混入することがある。このような液を以下において使用液と呼ぶ。圧延油に異種油が混入してしまうと潤滑性へ悪影響を及ぼし、水と混合してエマルションで使用する圧延油では乳化ヘの影響も懸念される。
【0003】
潤滑性の低下は被圧延材のやきつき疵やチャタリングマーク、耳伸びといった形状不良を招く。また、金属粉が発生しやすくなり、被圧延材や圧延機周りに汚れが生じる。圧延機周りが汚れると、鋼板上にボタ落ちすることでモトリングと呼ばれる斑点状のしみやムラを生じる可能性がある。疵や汚れを除去するには熱処理や表面処理を施す必要があり、余計な労力やエネルギーを消費することになる。
【0004】
エマルションの乳化不良が起きると、粒径の肥大化やESI(乳化安定性)の低下によりプレートアウト量が増える。この場合、潤滑過多となることもあり、被圧延材とロールの間でスリップが発生し、圧延不能となる場合がある。このように被圧延材とロールの間でスリップしてしまう状態では、張力や板厚が不安定となり、チャタリングが発生する場合がある。また、乳化不良により被圧延材への油膜が不均一になり、オイルピットが増えることで表面欠陥が生じることがある。
【0005】
クーラントに異種油の混入量が多くなると以上のような問題が起きやすくなるため、その対策としてクーラントを部分的にダンプアウト、入れ替えといった対処が必要となる。
本発明は、以上のような課題に鑑み、クーラントに異種油が混入している量を把握し、圧延油の性状を適切に管理することにある。
【0006】
従来の圧延油に混入した異種油を分析する手段として、ケン化価を測定する手法、IR(赤外吸収スペクトル)分析を用いた手法(非特許文献1)、GC(ガスクロマトグラフィー)分析を用いた手法が挙げられる。
【0007】
圧延油の主成分は油脂や合成エステルであるのに対して、作動油等の異種油は主として鉱物油で構成される。そのため、圧延油と異種油では圧延油の方が高ケン化価である場合が多く、使用液のケン化価の低下率から異種油の混入量を導くことが出来る。しかし、近年は消防法対策として難燃性の作動油を用いられることが増えてきている。その構成成分はエステルであるためにエステルを主成分とするような圧延油の場合、異種油のケン化価とほとんど変わらないため、ケン化価から混入率を導き出すのは困難である。また、ケン化価は中和滴定法で求めるのが一般的であるが、個人の技術によるところが大きく、人によって数値にバラツキを生じることがある。
【0008】
圧延油と異種油のIRのピークを比較すると、異種油の吸収帯はほとんどが炭化水素の吸収であるので、異種油の吸収ピークの多くが圧延油の吸収スペクトルに包含されている。そのため、異種油由来の特定のピークから混入量を導き出すのは困難である。そこで、圧延油の一吸収帯に注目し、あらかじめ測定しておいた圧延油のみの吸収強度と使用液の吸収強度を比較することによって、異種油の混入率を求めるのが一般的である。しかしながら、実際の現場で圧延油に混入する異種油量は通常時であれば少量であり、吸収強度比から分析するのは誤差が生じやすい。
【0009】
また、ガスクロマトグラフィーにおける分析においても同様で、圧延油中の鉱油成分と異種油中のピークが重複することがあり、異種油の混入率を求めることが出来ない場合がある。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0010】
Japan analyst, Vol.20(1971), P.813-818
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)
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