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公開番号
2025130509
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-08
出願番号
2024027727
出願日
2024-02-27
発明の名称
放射冷却布、放射冷却繊維、及び放射冷却布の製造方法
出願人
大阪瓦斯株式会社
,
SPACECOOL株式会社
代理人
弁理士法人R&C
主分類
B32B
5/02 20060101AFI20250901BHJP(積層体)
要約
【課題】良好に放射冷却性能を発揮しつつも、通気性、柔軟性、電波透過性をも有する放射冷却布、放射冷却繊維、及び放射冷却布の製造方法を提供する。
【解決手段】第1放射面H1から赤外光を放射すると共に吸収した太陽光エネルギーよりも大きな熱輻射エネルギーを波長8μmから13μmの帯域で放つ厚みに調整された樹脂材料から成る赤外放射層としての第1赤外放射層J1と、当該第1赤外放射層J1における第1放射面H1の存在側とは反対側に位置させる光反射層Bとが積層された放射冷却フィルムCPを用いた放射冷却布であって、放射冷却フィルムCPを第1放射面H1に沿う切断方向に沿って切断された放射冷却繊維S1が、織り込まれて形成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲
【請求項1】
第1放射面から赤外光を放射すると共に吸収した太陽光エネルギーよりも大きな熱輻射エネルギーを波長8μmから13μmの帯域で放つ厚みに調整された樹脂材料から成る赤外放射層としての第1赤外放射層と、当該第1赤外放射層における前記第1放射面の存在側とは反対側に位置させる光反射層とが積層された放射冷却フィルムを用いた放射冷却布であって、
前記放射冷却フィルムを前記第1放射面に沿う切断方向に沿って切断された放射冷却繊維が、織り込まれて形成されている放射冷却布。
続きを表示(約 1,100 文字)
【請求項2】
前記放射冷却フィルムは、前記光反射層の前記第1赤外放射層の存在側とは反対側に、前記第1放射面とは反対側の第2放射面から赤外光を放射すると共に吸収した太陽光エネルギーよりも大きな熱輻射エネルギーを波長8μmから13μmの帯域で放つ厚みに調整された樹脂材料から成る前記赤外放射層としての第2赤外放射層を有するものである請求項1に記載の放射冷却布。
【請求項3】
前記放射冷却繊維を50質量%以上含むと共に、
赤外光を放射する樹脂から成る樹脂繊維を1質量%以上含む形態で、
前記放射冷却繊維と前記樹脂繊維との双方が織り込まれて形成されている請求項1又は2に記載の放射冷却布。
【請求項4】
前記放射冷却繊維は、前記切断方向に直交する方向での繊維幅が、10μm以上5000μm以下である請求項1又は2に記載の放射冷却布。
【請求項5】
波長400nmから800nmの光反射率の波長平均である算術平均反射率が70%以上で、波長800nmから1200nmの光反射率の波長平均である算術平均反射率が60%以上であり、且つ波長8μmから13μmの帯域における輻射率の波長平均が70%以上である請求項1に記載の放射冷却布。
【請求項6】
前記放射冷却繊維は、前記切断方向に直交する方向での繊維幅が、10μm以上5000μm以下であり、且つメッシュ数が、10メッシュ以上230メッシュ以下である請求項1又は2に記載の放射冷却布。
【請求項7】
前記放射冷却繊維は、前記切断方向に直交する方向での繊維幅が、20μm以上500μm以下であり、且つメッシュ数が、20メッシュ以上150メッシュ以下である請求項1又は2に記載の放射冷却布。
【請求項8】
前記光反射層は、金属から構成され、
前記放射冷却フィルムは、前記光反射層の前記第1赤外放射層の存在側とは反対側に前記金属を保護する保護層を有し、
前記保護層は、前記第1放射面とは反対側の前記第2放射面から赤外光を放射する前記第2赤外放射層である請求項2に記載の放射冷却布。
【請求項9】
前記放射冷却繊維及び前記樹脂繊維が、縦糸及び横糸として織り込まれている請求項3に記載の放射冷却布。
【請求項10】
前記光反射層は、銀、銀合金、アルミ、アルミ合金、銅合金及び複数の白色フィラーが含有された樹脂の少なくとも何れか一つを含む、請求項1又は2に記載の放射冷却布。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、放射冷却布、放射冷却繊維、及び放射冷却布の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
地球温暖化の適応策として、屋外でも外部エネルギーを利用せずに受動的に温度を低下させることができる放射冷却技術が知られている。
放射冷却とは、物質が周囲に赤外線などの電磁波を放射することでその温度が下がる現象のことを言う。この現象を利用すれば、たとえば、電気などのエネルギーを消費せずに冷却対象を冷やす放射冷却素材を実現することができる。
【0003】
放射冷却素材として、特許文献1には、放射面から赤外光を放射する赤外放射層と、当該赤外放射層における前記放射面の存在側とは反対側に位置させる光反射層とが積層状態で設けられて構成された放射冷却素材が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、下地となる生地に、無機フィラーを含侵させ成形した、放射冷却機能を有する生地が開示されている。
【0005】
更に、特許文献3には、オフィス等の冷房設定温度を上昇させてエネルギー危機に対応するべく、衣服に用いる繊維を、人体から放射される赤外線を通さない綿やポリエステルに換えて、赤外線の透過率が比較的高い繊維を用いることが提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開2004-25313号公報
特開2021-075031号公報
特表2022-553811号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
上記特許文献1に開示の放射冷却素材は、素材の剛性が高く柔軟性が低いために、そのまま衣類に適用した場合、着心地が悪くなったり、可動性が低下したりする問題があった。このため、衣類に適用する場合、衣類全体のうちの上腕や背中などの一部の非可動部への適用に限られ、衣類全体としての放射冷却性が低下するという課題があった。
【0008】
また、特許文献2に開示の生地は、通気性がないために、発汗した際に内部で蒸れてしまい、体感温度が高くなるという課題があった。勿論、生地面に通気孔を設けることもできるが、開孔径の小さい通気孔を無数に設けるために孔をあけると、生地の引き裂き強度が下がるという課題が生じ、開孔径の大きい通気孔を設けると、通気孔部分の放射冷却性が損なわれるため、全体としての放射冷却性が低下するという課題があった。また、同様の理由で、電波透過性を有するものでもなかった。
【0009】
更に、上記特許文献3に開示の繊維では、人体から放射される赤外線の透過率を高くする目的で開発された繊維であるため、日射の反射率が十分に高くはなく、屋外で使用した場合に、日射により温度が上がってしまうという課題があった。
【0010】
本発明は、上述の課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、良好に放射冷却性能を発揮しつつも、通気性、柔軟性、電波透過性をも有する放射冷却布、放射冷却繊維、及び放射冷却布の製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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