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公開番号
2025129315
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-04
出願番号
2025112624,2022503274
出願日
2025-07-02,2021-02-15
発明の名称
カーボンナノチューブ集合体及びその製造方法
出願人
日本ゼオン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01B
32/158 20170101AFI20250828BHJP(無機化学)
要約
【課題】分散性に優れるカーボンナノチューブ集合体を提供する。
【解決手段】下記(1)~(3)の条件のうち少なくとも1つを満たす、カーボンナノチューブ集合体である。(1)CNT集合体を分散させて得たCNT分散体のFT-IRスペクトルにおいて、CNTのプラズモン共鳴に基づくピークが、波数300cm
-1
超2000cm
-1
以下の範囲に存在する。(2)CNT集合体の微分細孔容量分布における最大のピークが、細孔径100nm超400nm未満の範囲にある。(3)CNT集合体の電子顕微鏡画像の二次元空間周波数スペクトルのピークが、1μm
-1
以上100μm
-1
以下の範囲に少なくとも1つ存在する。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
下記(1)~(3)の条件のうち少なくとも1つを満たす、カーボンナノチューブ集合体。
(1)前記カーボンナノチューブ集合体を、バンドル長が10μm以上になるように分散させて得たカーボンナノチューブ分散体について、フーリエ変換赤外分光光分析して得たスペクトルにおいて、前記カーボンナノチューブ分散体のプラズモン共鳴に基づくピークが、波数300cm
-1
超2000cm
-1
以下の範囲に、少なくとも1つ存在する。
(2)前記カーボンナノチューブ集合体について測定した微分細孔容量分布における最大のピークが、細孔径100nm超400nm未満の範囲にある。
(3)前記カーボンナノチューブ集合体の電子顕微鏡画像の二次元空間周波数スペクトルのピークが、1μm
-1
以上100μm
-1
以下の範囲に少なくとも1つ存在する。
続きを表示(約 320 文字)
【請求項2】
前記カーボンナノチューブ分散体の、少なくとも1つの前記プラズモン共鳴に基づくピークが、波数500cm
-1
以上の範囲に存在する、請求項1に記載のカーボンナノチューブ集合体。
【請求項3】
前記微分細孔容量分布における最大のピークが2cm
3
/g以上である、請求項1又は2に記載のカーボンナノチューブ集合体。
【請求項4】
前記(1)~(3)の条件のうち少なくとも2つを満たす、請求項1~3の何れかに記載のカーボンナノチューブ集合体。
【請求項5】
前記(1)~(3)の条件全てを満たす、請求項1~4の何れかに記載のカーボンナノチューブ集合体。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーボンナノチューブ集合体及びその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,600 文字)
【背景技術】
【0002】
カーボンナノチューブ(以下、「CNT」と称することがある。)は、その特異的な構造に起因して、種々の優れた特性を有する材料として、注目されてきた。例えば、CNTは、力学的強度、光学特性、電気特性、熱特性、イオン貯蔵能、及びイオン吸着能等の各種特性に優れており、電子デバイス材料、光学素子材料、導電性材料等の機能性材料としての展開が期待されている。
【0003】
ここで、CNTは、その特性上、凝集体を形成し易い性質があった。各種の用途にて使用され得る部材の機能を高める等の目的の下、部材中におけるCNTの分散状態が均一であることが必要とされてきた。そこで従来、分散性に優れるCNTを製造するための方途が、種々検討されてきた(例えば、特許文献1~3参照)。
【0004】
具体的には、例えば特許文献1では、良好な特性を有するCNT紡糸が得られるCNT分散液に関する技術が提案されている。また、例えば特許文献2では、ほぐしやすいCNTから構成されるCNT集合体に関する技術が提案されている。さらに、例えば特許文献3では、高導電性及び高分散性を備えたカーボンナノチューブ集合体に関する技術が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-216863号公報
国際公開第2012/081601号
特開2008-201626号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかし、上記従来の技術に従って達成され得るCNTの分散性には、一層の向上の余地があった。
【0007】
そこで、本発明は、分散性に優れるカーボンナノチューブ集合体、及びその製造方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記目的を達成するために鋭意検討を重ねた。そして、本発明者らは、所定の3条件のうちの少なくとも1つを満たし得るカーボンナノチューブ集合体が、優れた分散性を呈し得ることを新たに見出し、本発明を完成させた。
【0009】
即ち、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明のカーボンナノチューブ集合体は、下記(1)~(3)の条件のうち少なくとも1つを満たすことを特徴とする。
(1)前記カーボンナノチューブ集合体を、バンドル長が10μm以上になるように分散させて得たカーボンナノチューブ分散体について、フーリエ変換赤外分光光分析して得たスペクトルにおいて、前記カーボンナノチューブ分散体のプラズモン共鳴に基づくピークが、波数300cm
-1
超2000cm
-1
以下の範囲に、少なくとも1つ存在する。
(2)前記カーボンナノチューブ集合体について測定した微分細孔容量分布における最大のピークが、細孔径100nm超400nm未満の範囲にある。
(3)前記カーボンナノチューブ集合体の電子顕微鏡画像の二次元空間周波数スペクトルのピークが、1μm
-1
以上100μm
-1
以下の範囲に少なくとも1つ存在する。
上記の(1)~(3)の条件のうち少なくとも1つを満たすカーボンナノチューブ集合体は、優れた分散性を呈し得る。
【0010】
ここで、本発明のカーボンナノチューブ集合体は、前記カーボンナノチューブ分散体の、少なくとも1つの前記プラズモン共鳴に基づくピークが、波数500cm
-1
以上の範囲に存在することが好ましい。かかる条件を満たすカーボンナノチューブ集合体は、一層優れた分散性を呈し得る。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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