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公開番号
2025148072
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-07
出願番号
2024048659
出願日
2024-03-25
発明の名称
カーボンナノチューブ乾燥物及びその製造方法
出願人
日本ゼオン株式会社
,
国立研究開発法人産業技術総合研究所
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C01B
32/168 20170101AFI20250930BHJP(無機化学)
要約
【課題】分散性及び取り扱い性の双方に優れるカーボンナノチューブ乾燥物を提供する。
【解決手段】カーボンナノチューブ乾燥物である。より具体的には、乾燥物粘度測定用溶媒の粘度A1で、カーボンナノチューブ乾燥物を乾燥物粘度測定用溶媒に対して濃度0.1質量%で分散した際の粘度B1を除した粘度比B1/A1の値が2.0以上である、カーボンナノチューブ乾燥物である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
カーボンナノチューブ乾燥物であり、
乾燥物粘度測定用溶媒の粘度A1で、前記カーボンナノチューブ乾燥物を前記乾燥物粘度測定用溶媒に対して濃度0.1質量%で下記条件にて分散した際の粘度B1を除した粘度比B1/A1の値が、2.0以上である、
カーボンナノチューブ乾燥物。
<条件>
バイアル瓶(容量30mL、胴径33.0mm、高さ63.0mm、口内径12.5mm)対して、前記カーボンナノチューブ乾燥物0.01g、及び前記乾燥物粘度測定用溶媒10.0gを投入した後、攪拌子(20mm×φ7mm)及びスターラーを用いて1000rpmで60分間攪拌する。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
炭素材料として、カーボンナノチューブのみを含有する、請求項1に記載のカーボンナノチューブ乾燥物。
【請求項3】
比表面積が400m
2
/g以上である、請求項1に記載のカーボンナノチューブ乾燥物。
【請求項4】
カーボンナノチューブ乾燥物であって、
材料としてのカーボンナノチューブ及び分散液製造用溶媒を含むカーボンナノチューブ分散液であって、前記カーボンナノチューブ分散液の粘度B2を前記分散液製造用溶媒の粘度A2で除した粘度比B2/A2の値が2.0以上となる、カーボンナノチューブ分散液の乾燥物である、
カーボンナノチューブ乾燥物。
【請求項5】
カーボンナノチューブ乾燥物の製造方法であって、
材料としてのカーボンナノチューブ及び分散液製造用溶媒を含むカーボンナノチューブ分散液を調製するにあたり、前記カーボンナノチューブ分散液の粘度B2を前記分散液製造用溶媒の粘度A2で除した粘度比B2/A2の値が2.0以上となるようにする、分散液調製工程と、
前記カーボンナノチューブ分散液から、前記分散液製造用溶媒を除去して、カーボンナノチューブ乾燥物を得る乾燥工程と、
を含み、
前記カーボンナノチューブ乾燥物は、乾燥物粘度測定用溶媒の粘度A1で、前記カーボンナノチューブ乾燥物を前記乾燥物粘度測定用溶媒に対して濃度0.1質量%で下記条件にて分散した際の粘度B1を除した粘度比B1/A1の値が、2.0以上である、
カーボンナノチューブ乾燥物の製造方法。
<条件>
バイアル瓶(容量30mL、胴径33.0mm、高さ63.0mm、口内径12.5mm)対して、前記カーボンナノチューブ乾燥物0.01g、及び前記乾燥物粘度測定用溶媒10.0gを投入した後、攪拌子(20mm×φ7mm)及びスターラーを用いて1000rpmで60分間攪拌する。
【請求項6】
前記カーボンナノチューブ分散液は、発泡剤を含む、請求項5に記載のカーボンナノチューブ乾燥物の製造方法。
【請求項7】
前記乾燥工程にて、凍結乾燥により前記分散液製造用溶媒を除去する、請求項5に記載のカーボンナノチューブ乾燥物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、カーボンナノチューブ乾燥物及びその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
従来より、導電性、熱伝導性、および強度などの特性に優れる材料として、カーボンナノチューブ(以下、「CNT」と略記する場合がある。)が注目されている。
【0003】
ここで、CNTは樹脂などの基材に対して配合することで所望の属性を付与することを目的として用いられることが一般的である。しかし、CNTは密度が低いゆえに飛散しやすく取り扱い性が困難な側面があった。そこで従来、取り扱い性に優れるCNT造粒物を製造するために、種々の試みがなされてきた(例えば、特許文献1~3参照)。
【0004】
特許文献1では、粒径が100nm以下のカーボンナノチューブを水に分散させるカーボンナノチューブ分散工程と、造粒機中のカーボンブラック粉体にカーボンナノチューブ分散工程で得られたカーボンナノチューブ分散液を混合し造粒する造粒工程と、造粒工程で得られたカーボンの造粒物を乾燥する乾燥工程と、を備えたことを特徴とする嵩密度の異なったカーボンの造粒方法が開示されている。また、特許文献2では、所定の濃度を有する水溶性ポリマーの水溶液を準備してから、かかる水溶性ポリマーの水溶液を所定量でカーボンナノチューブに含浸させて湿潤凝集物を調製して、得られた湿潤凝集物を剪断破砕して破砕物の凝集物を得て、そして、破砕物の凝集物を乾燥することにより、カーボンナノチューブ配合凝集物を製造する製造方法が開示されている。特許文献3では、嵩密度が200kg/m
3
以上である炭素質微細繊維状体の粒状凝集体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2017-201006号公報
特開2021-31514号公報
特開2004-18290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
ここで、CNTには、上記した取り扱い性に関する課題に加えて、外径が小さいためファンデルワールス力によってバンドル化し易く、基材中における分散性を高めるという点においても改善の余地があった。
【0007】
そこで、本発明は、分散性及び取り扱い性の双方に優れるカーボンナノチューブ乾燥物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決することを目的として鋭意検討を行った。ここで本発明者らは、カーボンナノチューブ乾燥物(以下、「CNT乾燥物」と略記する場合がある)が、当該CNT乾燥物を所定の測定用溶媒に対して分散して得た分散液の粘度B1と、測定用溶媒の粘度A1とを用いて計算される粘度比B1/A1の値が、2.0以上である場合に、分散性及び取り扱い性の双方に優れることを新たに見出し、本発明を完成させた。
【0009】
即ち、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明によれば、下記〔1〕~〔4〕のCNT乾燥物及び下記〔5〕~〔7〕のCNT乾燥物の製造方法が提供される。
【0010】
〔1〕カーボンナノチューブ乾燥物であり、乾燥物粘度測定用溶媒の粘度A1で、前記カーボンナノチューブ乾燥物を前記乾燥物粘度測定用溶媒に対して濃度0.1質量%で下記条件にて分散した際の粘度B1を除した粘度比B1/A1の値が、2.0以上である、カーボンナノチューブ乾燥物。
<条件>
バイアル瓶(容量30mL、胴径33.0mm、高さ63.0mm、口内径12.5mm)対して、前記カーボンナノチューブ乾燥物0.01g、及び前記乾燥物粘度測定用溶媒10.0gを投入した後、攪拌子(20mm×φ7mm)及びスターラーを用いて1000rpmで60分間攪拌する。
CNT乾燥物について所定の条件に従う分散処理をして算出した粘度比B1/A1の値が2.0以上であれば、かかるCNT乾燥物は分散性及び取り扱い性の双方に優れる。
なお、本発明において、「粘度A1」及び「粘度B1」は、それぞれ、本明細書の実施例に記載の方法を用いて測定することができる。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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