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公開番号2025154498
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024057540
出願日2024-03-29
発明の名称医療機器用偏向操作装置
出願人日本ゼオン株式会社
代理人弁理士法人有我国際特許事務所
主分類A61M 25/092 20060101AFI20251002BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】医療機器の可動部の偏向方向を容易に保持および保持解除することを可能にする、操作性に優れた医療機器用偏向操作装置を提供する。
【解決手段】本発明に係る偏向操作装置100は、蓋部材140および回動操作ノブ150により構成される回動操作部材112の回動に応じてスライド部材160、170が操作線材の軸線方向に移動し、操作線材を軸線方向に沿って可動部20の偏向操作方向に変位させるように構成されている。ケース111の上面および回動操作部材112の下面の対向箇所には、ケース側係合部124および回動側係合部144がそれぞれ設けられており、ケース側係合部124および回動側係合部144が係合し、スライド部材160、170を介して操作線材の張力を受けた回動操作部材112の回動を規制する。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
操作線材を介して医療機器の可動部を偏向操作することが可能な医療機器用偏向操作装置であって、
前記操作線材の軸線方向に沿った側面に開口が形成されている把持可能なケースと、
前記ケースに対して回動可能となるように前記ケースの上面に配置され、前記ケースの側方に突出する操作アーム部を有する回動操作部材と、
前記操作線材の近位端部に連結されており、前記ケース内で前記操作線材の軸線方向に移動可能なスライド本体部と、前記開口を通じて前記ケースの側方に突出しており、係合軸材を介して前記操作アーム部と係合する側方突出部と、が一体に設けられているスライド部材と、を有し、
前記回動操作部材の回動に応じて前記スライド部材が前記操作線材の軸線方向に移動し、前記操作線材を軸線方向に沿って前記可動部の偏向操作方向に変位させるように構成されており、
前記ケースの上面および前記回動操作部材の下面の対向箇所にケース側係合部および回動側係合部がそれぞれ設けられており、前記ケース側係合部および前記回動側係合部が係合し、前記スライド部材を介して前記操作線材の張力を受けた前記回動操作部材の回動を規制することを特徴とする医療機器用偏向操作装置。
続きを表示(約 680 文字)【請求項2】
前記ケース側係合部および前記回動側係合部のうちの少なくとも一方が、前記回動操作部材の回動方向に沿って設けられていることを特徴とする請求項1に記載の医療機器用偏向操作装置。
【請求項3】
前記ケース側係合部および前記回動側係合部のうちの一方が凹部を有して構成されており、前記ケース側係合部および前記回動側係合部のうちの他方が凸部を有して構成されていることを特徴とする請求項1または2に記載の医療機器用偏向操作装置。
【請求項4】
前記凹部が前記回動操作部材の回動方向に沿って複数設けられており、前記回動操作部材の回動可能範囲内の任意の回動位置で前記凸部と前記凹部とが嵌合することを特徴とする請求項3に記載の医療機器用偏向操作装置。
【請求項5】
前記凹部および前記凸部が半球状に形成されており、前記凹部の径が前記凸部の径よりも大きいことを特徴とする請求項3に記載の医療機器用偏向操作装置。
【請求項6】
前記操作線材が少なくとも第1操作ワイヤおよび第2操作ワイヤにより構成されるとともに、前記スライド部材が前記第1操作ワイヤおよび前記第2操作ワイヤのそれぞれに連結された第1スライド部材および第2スライド部材により構成されており、
前記回動操作部材の回動に応じて前記第1スライド部材および前記第2スライド部材が互いに逆方向に移動して、前記第1操作ワイヤおよび前記第2操作ワイヤを互いに逆方向に移動させることを特徴とする請求項1または2に記載の医療機器用偏向操作装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、医療機器の可動部を偏向操作することが可能な医療機器用偏向操作装置に関し、特に、体内に挿入される長尺部材を備えた内視鏡やカテーテル等の医療機器の可動部を偏向操作する医療機器用偏向操作装置に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
従来の低侵襲的な医療手技において、体内に挿入して体内管腔を通過させるために好適な長尺部材を備えた内視鏡やカテーテル等の医療機器が用いられている。長尺部材は概して細径の可撓性部材からなり、長尺部材を体外から体内管腔内に挿入してその遠位端を体内の所望の部位に到達させることで、種々の治療や検査等を行うことができるように構成されている。
【0003】
従来、医療機器を構成する長尺部材の遠位端部に屈曲可能な可動部が設けられており、体外側における使用者の操作により体内に挿入された可動部を偏向させることを可能にする技術が知られている。
【0004】
下記の特許文献1には、医療機器の可動部の偏向操作を行うための操作機構として、管状部材に連結され、操作線材の軸線方向に沿った側面に開口が形成されている把持可能なケースと、ケースに対して回動可能に配置され、ケースの側方に突出する操作アーム部を有する回動操作部材と、操作線材の近位端部に連結されておりケース内で操作線材の軸線方向に移動可能なスライド本体部と、開口を通じてケースの側方に突出する側方突出部とが一体に設けられているスライド部材と、を有する医療用デバイスが記載されている。特許文献1に記載の医療用デバイスでは、スライド部材の側方突出部が係合軸材を介して回動操作部材の操作アーム部と係合しており、回動操作部材の回動に応じてスライド部材のスライド本体部が操作線材の軸線方向に移動して、操作線材を軸線方向に移動させることができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2023/191056号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
医療機器の可動部を所望の偏向方向とした際に、可動部を操作する医療用デバイスの操作部材から手を離した場合であっても可動部の偏向方向を保持したい場合がある。しかしながら、特許文献1に記載の医療用デバイスでは、使用者が操作アーム部を有する回動操作部材から手を離した場合には、操作線材の張力によって可動部が真っ直ぐに延びて偏向しない中立位置に戻ってしまい、所望の偏向方向を保持することができないという問題がある。
【0007】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、医療機器の可動部の偏向方向を容易に保持および保持解除することを可能にする操作性に優れた医療機器用偏向操作装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明に係る医療機器用偏向操作装置は、上記の目的を達成するため、操作線材を介して医療機器の可動部を偏向操作することが可能な医療機器用偏向操作装置であって、
前記操作線材の軸線方向に沿った側面に開口が形成されている把持可能なケースと、
前記ケースに対して回動可能となるように前記ケースの上面に配置され、前記ケースの側方に突出する操作アーム部を有する回動操作部材と、
前記操作線材の近位端部に連結されており、前記ケース内で前記操作線材の軸線方向に移動可能なスライド本体部と、前記開口を通じて前記ケースの側方に突出しており、係合軸材を介して前記操作アーム部と係合する側方突出部と、が一体に設けられているスライド部材と、を有し、
前記回動操作部材の回動に応じて前記スライド部材が前記操作線材の軸線方向に移動し、前記操作線材を軸線方向に沿って前記可動部の偏向操作方向に変位させるように構成されており、
前記ケースの上面および前記回動操作部材の下面の対向箇所にケース側係合部および回動側係合部がそれぞれ設けられており、前記ケース側係合部および前記回動側係合部が係合し、前記スライド部材を介して前記操作線材の張力を受けた前記回動操作部材の回動を規制することを特徴とする。
【0009】
上記の構成によれば、回動操作部材の回動位置をケースに対して保持させることができ、回動操作部材の回動位置の保持に伴って医療機器の可動部の偏向方向を保持および保持解除することができる。
【0010】
本発明に係る医療機器用偏向操作装置は、上記の構成において、前記ケース側係合部および前記回動側係合部のうちの少なくとも一方が、前記回動操作部材の回動方向に沿って設けられていてもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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