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公開番号2025152529
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-10
出願番号2024054456
出願日2024-03-28
発明の名称医療機器用偏向操作装置
出願人日本ゼオン株式会社
代理人弁理士法人有我国際特許事務所
主分類A61M 25/092 20060101AFI20251002BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】医療機器の可動部の偏向方向を保持することが可能な簡素な構成を有する医療機器用偏向操作装置を提供する。
【解決手段】医療機器用偏向操作装置100は、筐体を構成するコントローラハウジング200と、第1ラック部材500および第2ラック部材600と、ピニオン部材700と、回動操作部材800と、回動操作部材800および螺合連結部材550を含む動力伝達機構と、を備える。回動操作部材800の内周面には、第1螺合溝(螺旋状の溝810)が形成されており、回動操作部材800が回動されると、第1螺合溝(螺旋状の溝810)が螺合連結部材550の第2螺合溝(螺旋状の溝560)と螺合して、第1ラック部材500および第2ラック部材600が長手方向に変位して、第1操作ワイヤW1または第2操作ワイヤW2を可動部20の偏向操作方向に変位させる。
【選択図】図14
特許請求の範囲【請求項1】
第1操作ワイヤおよび第2操作ワイヤを介して医療機器の可動部を偏向操作する医療機器用偏向操作装置であって、
筐体を構成し、前記第1操作ワイヤおよび前記第2操作ワイヤの延在方向に沿った長手方向の先端側に設けられ前記第1操作ワイヤおよび前記第2操作ワイヤが挿通されたワイヤ挿通部を前記筐体の内部に有するコントローラハウジングと、
前記コントローラハウジングの内部に、それぞれ前記長手方向に往復変位可能に、かつ、相互に対向する歯部を有するように収納された第1ラック部材および第2ラック部材と、
前記第1ラック部材および前記第2ラック部材の間に配置され、両ラック部材の前記各歯部に噛合する状態で前記コントローラハウジングに回動自在に支持されたピニオン部材と、
前記長手方向に回動軸を有し、前記コントローラハウジングに対して回動自在に支持された回動操作部材と、
前記回動操作部材の回動により発生する回動力を、前記第1ラック部材および前記第2ラック部材のうちのいずれか一方を前記長手方向に変位させる並進移動力に変換する動力伝達機構と、を備え、
前記回動操作部材が回動操作されるとき、前記動力伝達機構が前記回動操作部材の回動力を前記並進移動力に変換して前記第1ラック部材および前記第2ラック部材のうちのいずれか一方を前記長手方向に変位させ、前記ピニオン部材に対し前記第1ラック部材および前記第2ラック部材が相互に逆方向に変位しつつ、前記第1操作ワイヤおよび前記第2操作ワイヤを前記可動部の偏向操作方向に変位させることを特徴とする医療機器用偏向操作装置。
続きを表示(約 1,400 文字)【請求項2】
前記回動操作部材の周面に第1螺合溝が形成されているとともに、前記回動操作部材の前記第1螺合溝に螺合する第2螺合溝が形成されている連結部材が前記第1ラック部材および前記第2ラック部材のうちのいずれか一方に一体に設けられており、
前記動力伝達機構が前記回動操作部材および前記連結部材を含んで構成され、前記回動操作部材が回動操作された場合に、前記回動操作部材の前記第1螺合溝と前記連結部材の前記第2螺合溝との螺合を介して前記連結部材を前記長手方向に変位させて、前記第1ラック部材および前記第2ラック部材を前記長手方向に変位させることを特徴とする請求項1に記載の医療機器用偏向操作装置。
【請求項3】
前記回動操作部材が、前記第1螺合溝が内周面に形成されている円筒部材を備えるとともに、略円筒状の前記コントローラハウジングに回動自在に外嵌されており、
前記コントローラハウジングに設けられた開口部を通じて、前記コントローラハウジングに外嵌されている前記回動操作部材の前記第1螺合溝と、前記第1ラック部材および前記第2ラック部材のうちのいずれか一方に設けられた前記連結部材の前記第2螺合溝と、が螺合することを特徴とする請求項2に記載の医療機器用偏向操作装置。
【請求項4】
前記回動操作部材が、略円柱状の回動軸材と、当該回動軸材に一体に設けられた操作ハンドル部と、を一体に備えて構成されており、
前記回動軸材の外周面に前記第1螺合溝が形成されているとともに、前記回動軸材が前記コントローラハウジングの側方に回動自在に配置されており、
前記第1ラック部材および前記第2ラック部材のうちのいずれか一方が、側方に突出した筒状部を前記連結部材として一体に有するとともに、前記筒状部が前記回動軸材に外嵌されており、
前記筒状部の内周面に前記第2螺合溝が形成されており、
前記回動軸材が前記筒状部に回動自在に内挿されて、前記回動軸材の前記第1螺合溝と、前記筒状部の前記第2螺合溝と、が螺合することを特徴とする請求項2に記載の医療機器用偏向操作装置。
【請求項5】
前記回動操作部材が、外周面に第1螺合溝が形成されている略円柱状の回動軸材と、当該回動軸材に一体に設けられた操作ハンドル部と、を一体に備えるとともに、前記回動軸材の円柱軸方向の所定位置に係合部材が設けられており、
前記回動軸材の前記第1螺合溝に螺合する第2螺合溝が形成された回動軸材支持部が、前記コントローラハウジングと一体に設けられて、前記回動操作部材が、前記回動軸材支持部に回動自在に支持されており、
前記第1ラック部材および前記第2ラック部材のうちのいずれか一方が、前記コントローラハウジングに設けられた開口部を通じて側方に突出して、前記係合部材と係合可能な側突部材を一体に有しており、
前記動力伝達機構が前記回動操作部材、前記係合部材、および前記側突部材を含んで構成され、前記回動操作部材が回動操作された場合に、前記回動操作部材とともに前記係合部材が前記コントローラハウジングに対して並進移動し、前記係合部材と前記側突部材との係合を介して前記第1ラック部材および前記第2ラック部材が前記長手方向に並進移動を行うことを特徴とする請求項1に記載の医療機器用偏向操作装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、可撓性を有する長尺なチューブ状の医療機器の可動部を偏向操作するための医療機器用偏向操作装置に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
カテーテルや内視鏡等の可撓性を有する長尺なチューブ状の医療機器を、血管や気管、あるいは体腔、体内管腔部等を通して体内の各種臓器(例えば、心臓)等の組織まで挿入し、目的の医療処置を施すことが行われている。そのような医療機器においては体内への挿入や組織への接近の容易化を図るために、体内に挿入される医療機器の遠位端の向きを、該医療機器の近位端に接続されて体外に配置される医療機器用偏向操作装置により偏向できるようにしたものが知られている。
【0003】
例えば下記の特許文献1には、コントローラハウジング内に、第1および第2の操作ワイヤの延在方向に沿った長手方向に往復変位可能に、かつ、相互に対向する歯部を有するように収納された第1のラック部材および第2のラック部材と、各ラック部材の各歯部に噛合する状態で回転自在に支持されたピニオン部材と、を備え、各ラック部材に、コントローラハウジングの外方に突出する第1および第2の操作ノブがそれぞれ一体に設けられている医療機器用偏向操作装置が記載されている。特許文献1に記載の医療機器用偏向操作装置では、第1のラック部材および第2のラック部材を、これらラック部材のうち少なくとも一方に設けられた操作ノブを操作することで相互に逆方向に往復変位させ、医療機器の可動部を偏向操作することができるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
国際公開第2021/117724号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
医療機器の可動部を所望の偏向方向とした際に、操作ノブから手を離しても、この偏向方向を保持したい場合がある。しかしながら、特許文献1に記載の医療機器用偏向操作装置では、使用者が操作ノブから手を離した場合には、操作ワイヤの張力または医療機器用偏向操作装置の内部に配置されている付勢手段(コイルスプリング)によって、可動部が真っ直ぐに延びて偏向しない中立位置に戻るようになっており、偏向方向を保持することができないという問題がある。
【0006】
また、特許文献1に記載の医療機器用偏向操作装置は、長手方向に沿って操作ノブを操作することで医療機器の可動部を偏向操作するように構成されているが、使用者によっては、操作ノブとは異なる別の形態の操作手段が望ましい場合もある。
【0007】
本発明は、上記の問題に鑑みてなされたものであり、医療機器の可動部の偏向方向を保持することが可能な簡素な構成を有する医療機器用偏向操作装置を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するため、本発明に係る医療機器用偏向操作装置は、第1操作ワイヤおよび第2操作ワイヤを介して医療機器の可動部を偏向操作する医療機器用偏向操作装置であって、
筐体を構成し、前記第1操作ワイヤおよび前記第2操作ワイヤの延在方向に沿った長手方向の先端側に設けられ前記第1操作ワイヤおよび前記第2操作ワイヤが挿通されたワイヤ挿通部を前記筐体の内部に有するコントローラハウジングと、
前記コントローラハウジングの内部に、それぞれ前記長手方向に往復変位可能に、かつ、相互に対向する歯部を有するように収納された第1ラック部材および第2ラック部材と、
前記第1ラック部材および前記第2ラック部材の間に配置され、両ラック部材の前記各歯部に噛合する状態で前記コントローラハウジングに回動自在に支持されたピニオン部材と、
前記長手方向に回動軸を有し、前記コントローラハウジングに対して回動自在に支持された回動操作部材と、
前記回動操作部材の回動により発生する回動力を、前記第1ラック部材および前記第2ラック部材のうちのいずれか一方を前記長手方向に変位させる並進移動力に変換する動力伝達機構と、を備え、
前記回動操作部材が回動操作されるとき、前記動力伝達機構が前記回動操作部材の回動力を前記並進移動力に変換して前記第1ラック部材および前記第2ラック部材のうちのいずれか一方を前記長手方向に変位させ、前記ピニオン部材に対し前記第1ラック部材および前記第2ラック部材が相互に逆方向に変位しつつ、前記第1操作ワイヤおよび前記第2操作ワイヤを前記可動部の偏向操作方向に変位させることを特徴とする。
【0009】
上記の構成によれば、使用者が回動操作部材を回動操作して第1ラック部材および第2ラック部材を長手方向に変位させることで、医療機器の可動部の偏向操作を行うことができる。使用者は、回動操作部材の回動量を適宜変更することで第1ラック部材および第2ラック部材の変位量を調整することができるので、可動部を所望の偏向方向に所望の偏向角度だけ偏向させることができるようになる。また、回動操作部材の回動量に対する可動部の偏向量を適宜設定することで、使用者の操作感を容易に調整することができる。
【0010】
さらに、動力伝達機構は、回動操作部材の回動により発生する回動力を、第1ラック部材および第2ラック部材のうちのいずれか一方を長手方向に変位させる並進移動力に変換するように構成されているので、操作ワイヤに張力が発生しても回動操作部材は回動せず、第1ラック部材および第2ラック部材に操作ワイヤの張力が加わっても、回動操作部材が回動しないようにすることができる。その結果、使用者が回動操作部材から手を離しても、医療機器の可動部を所望の偏向方向に偏向した状態を保持することができるようになる。
(【0011】以降は省略されています)

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