TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025143066
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-10-01
出願番号
2024042779
出願日
2024-03-18
発明の名称
精製方法、単量体組成物、重合体組成物、樹脂組成物、樹脂成形体、および樹脂成形体の製造方法
出願人
日本ゼオン株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C07D
209/58 20060101AFI20250924BHJP(有機化学)
要約
【課題】ノルボルネンイミド単量体、またはノルボルネンイミド単量体に由来する構造単位を含む環状オレフィン開環重合体を含む処理対象物の精製方法を提供する。また、着色が十分抑制されたノルボルネンイミド単量体を含む単量体組成物、および着色が十分抑制された環状オレフィン開環重合体を含む重合体組成物を提供する。
【解決手段】本発明の精製方法は、ノルボルネンイミド単量体、またはノルボルネンイミド単量体に由来する構造単位を含む環状オレフィン開環重合体を含む処理対象物を準備する工程と、前記処理対象物を、吸着剤を用いて精製する工程と、を含む。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記式(1)で表されるノルボルネンイミド単量体、または、下記式(1)で表されるノルボルネンイミド単量体に由来する構造単位を含む環状オレフィン開環重合体を含む処理対象物を準備する工程と、
前記処理対象物を、吸着剤を用いて精製する工程と、を含む、精製方法。
JPEG
2025143066000012.jpg
74
170
(式(1)中、R
1
~R
5
は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、ニトロ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルキニル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基、または置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表し、R
1
~R
5
は、それらの2つ以上が結合して環を形成してもよい。但し、R
1
~R
5
のいずれかは水素原子ではない。)
続きを表示(約 1,400 文字)
【請求項2】
前記吸着剤を用いた精製を行う前に、前記処理対象物を、再結晶により精製する工程を更に含む、請求項1に記載の精製方法。
【請求項3】
前記吸着剤を用いて精製された前記処理対象物を、再結晶により精製する工程を更に含む、請求項2に記載の精製方法。
【請求項4】
前記吸着剤は、活性白土、シリカゲル、活性アルミナ、および活性炭からなる群から選択される少なくとも1つである、請求項1~3のいずれかに記載の精製方法。
【請求項5】
下記式(1)で表されるノルボルネンイミド単量体を含み、
波長550nmの光に対する透過率が90%以上である、単量体組成物。
JPEG
2025143066000013.jpg
74
170
(式(1)中、R
1
~R
5
は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、ニトロ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルキニル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基、または置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表し、R
1
~R
5
は、それらの2つ以上が結合して環を形成してもよい。但し、R
1
~R
5
のいずれかは水素原子ではない。)
【請求項6】
下記式(1)で表されるノルボルネンイミド単量体に由来する構造単位を含む環状オレフィン開環重合体を含み、
波長550nmの光に対する透過率が90%以上である、重合体組成物。
JPEG
2025143066000014.jpg
75
170
(式(1)中、R
1
~R
5
は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、ニトロ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルキニル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基、または置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表し、R
1
~R
5
は、それらの2つ以上が結合して環を形成してもよい。但し、R
1
~R
5
のいずれかは水素原子ではない。)
【請求項7】
請求項5に記載の単量体組成物を含む、樹脂組成物。
【請求項8】
請求項6に記載の重合体組成物を含む、樹脂組成物。
【請求項9】
請求項8に記載の樹脂組成物を成形してなる、樹脂成形体。
【請求項10】
環状オレフィン開環重合体を含む樹脂組成物を成形する工程を含み、
前記環状オレフィン開環重合体は、請求項1に記載の精製方法により得られた前記式(1)で表されるノルボルネンイミド単量体に由来する構造単位を含む、樹脂成形体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、精製方法、単量体組成物、重合体組成物、樹脂組成物、樹脂成形体、および樹脂成形体の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
環状オレフィン単量体を開環重合して得られた環状オレフィン開環重合体を水素化してなる環状オレフィン開環重合体水素化物は、透明性、低吸湿性、耐熱性、絶縁性、耐薬品性等に優れるため、光学レンズ等の光学素子の成形材料として広く用いられている。近年、環状オレフィン開環重合体の中でも、環状オレフィン単量体としてノルボルネン化合物を開環重合して得られる環状オレフィン開環重合体の開発が中心に行われている。
【0003】
例えば、特許文献1には、環状オレフィン開環重合体として、所定のノルボルネンイミドを開環重合して得られる脂環式構造重合体が開示されており、特許文献1には、上記脂環式構造重合体は優れた低複屈折率性を有することが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2006-052326号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、本発明者らが検討したところ、ノルボルネンイミド単量体を用いて製造した環状オレフィン開環重合体は着色することがあり、透明性が要求される用途には適さないことがわかった。そして、本発明者らが調査したところ、原料であるノルボルネンイミド単量体が着色していることがわかった。したがって、ノルボルネンイミド単量体や環状オレフィン開環重合体の着色を抑制する必要があった。
【0006】
そこで、本発明は、ノルボルネンイミド単量体、または、ノルボルネンイミド単量体に由来する構造単位を含む環状オレフィン開環重合体を含む処理対象物の精製方法を提供することを目的とする。
また本発明は、着色が十分抑制されたノルボルネンイミド単量体を含む単量体組成物、および、着色が十分抑制された環状オレフィン開環重合体を含む重合体組成物を提供することを目的とする。
さらに本発明は、光学素子等の各種成形体の材料として有利に使用し得る樹脂組成物、該樹脂組成物を用いて形成した樹脂成形体、および、樹脂成形体の製造法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記課題を解決することを目的として鋭意検討を行った。そして、本発明者らは、所定の構造を有するノルボルネンイミド単量体が着色すること、および、着色の原因となる不純物を、吸着剤を用いて除去すれば、着色を低減することができることを新たに見出し、本発明を完成させた。
【0008】
即ち、この発明は、上記課題を有利に解決することを目的とするものであり、本発明は、[1]下記式(1)で表されるノルボルネンイミド単量体、または、下記式(1)で表されるノルボルネンイミド単量体に由来する構造単位を含む環状オレフィン開環重合体を含む処理対象物を準備する工程と、
前記処理対象物を、吸着剤を用いて精製する工程と、を含む、精製方法である。
JPEG
2025143066000001.jpg
70
170
(式(1)中、R
1
~R
5
は、それぞれ独立して、水素原子、ハロゲン原子、水酸基、シアノ基、ニトロ基、置換基を有していてもよいアルキル基、置換基を有していてもよいシクロアルキル基、置換基を有していてもよいアルケニル基、置換基を有していてもよいアルキニル基、置換基を有していてもよいアルコキシ基、置換基を有していてもよい芳香族炭化水素環基、または置換基を有していてもよい芳香族複素環基を表し、R
1
~R
5
は、それらの2つ以上が結合して環を形成してもよい。但し、R
1
~R
5
のいずれかは水素原子ではない。)
【0009】
[2]上記[1]の精製方法は、前記吸着剤を用いた精製を行う前に、前記処理対象物を、再結晶により精製する工程を更に含むことが好ましい。
【0010】
[3]上記[2]の精製方法は、前記吸着剤を用いて精製された前記処理対象物を、再結晶により精製する工程を更に含むことが好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
日本ゼオン株式会社
光学フィルムの製造方法
27日前
個人
圧力センサ
26日前
日本ゼオン株式会社
複層フィルムの製造方法
27日前
日本ゼオン株式会社
加工フィルムの製造方法
1か月前
日本ゼオン株式会社
表面処理方法および表面処理用マスク構造体
26日前
日本ゼオン株式会社
熱賦形用多層フィルム、賦形多層フィルム及びその製造方法
4日前
日本ゼオン株式会社
熱伝導シート
5日前
日本ゼオン株式会社
変性共役ジエン系重合体、ゴム組成物、ゴム架橋物およびタイヤの製造方法
3日前
日本ゼオン株式会社
カーボンナノチューブ集合体及びその製造方法
1か月前
日本ゼオン株式会社
精製方法、単量体組成物、重合体組成物、樹脂組成物、樹脂成形体、および樹脂成形体の製造方法
5日前
個人
導電膜、導電膜の製造方法、電極、電池、コンデンサおよび誘電エラストマトランスデューサ
1か月前
国立大学法人東京科学大学
面状アクチュエータ、これを用いた搬送装置、移動装置及び褥瘡予防装置、並びに製造方法
1か月前
東ソー株式会社
タンパク質の発現方法
17日前
東ソー株式会社
炭素-窒素結合形成方法
2か月前
株式会社トクヤマ
四塩化炭素の製造方法
2か月前
株式会社トクヤマ
シロキサン類の回収方法
2か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物
1か月前
株式会社トクヤマ
ビオチン誘導体の製造方法
2か月前
株式会社コスモス
液状炭化水素の増産方法
2か月前
株式会社コスモス
液状炭化水素の増産方法
2か月前
株式会社トクヤマ
ベンザゼピン化合物の製造方法
1か月前
東ソー株式会社
イソシアネート化合物の製造方法
1か月前
株式会社トクヤマ
ホルムアミド化合物の製造方法
1か月前
株式会社トクヤマ
チオラクトン誘導体の製造方法
7日前
日本特殊陶業株式会社
メタン製造装置
3か月前
artience株式会社
四塩基酸無水物の製造方法
3か月前
信越化学工業株式会社
新規化合物
3か月前
金剛化学株式会社
ボルチオキセチンの製造方法
4か月前
ユニチカ株式会社
ビスマレイミドおよびその製造方法
4か月前
日産化学株式会社
ピラゾール化合物及び有害生物防除剤
2か月前
日産化学株式会社
ピラゾール化合物及び有害生物防除剤
3か月前
国立大学法人東京農工大学
深共晶溶媒
1か月前
本田技研工業株式会社
CO2変換方法
3日前
大阪瓦斯株式会社
メタン製造システム
3日前
株式会社トクヤマ
サフィナミド若しくはその塩の製造方法
3か月前
三菱ケミカル株式会社
アルコールの製造方法
25日前
続きを見る
他の特許を見る