TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025128993
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-09-03
出願番号
2024093746
出願日
2024-06-10
発明の名称
アダマンチル基を有するフェロセン系ホスフィン誘導体及びその製造方法
出願人
日本化学工業株式会社
代理人
弁理士法人翔和国際特許事務所
主分類
C07F
17/02 20060101AFI20250827BHJP(有機化学)
要約
【課題】カップリング反応触媒の配位子としての利用が期待できる新規なアダマンチル基を有するフェロセン系ホスフィン誘導体及びその製造表法を提供すること。
【解決手段】下記一般式(1)で表される、アダマンチル基を有するフェロセン系ホスフィン誘導体である。
【化1】
<com:Image com:imageContentCategory="Drawing"> <com:ImageFormatCategory>JPEG</com:ImageFormatCategory> <com:FileName>2025128993000032.jpg</com:FileName> <com:HeightMeasure com:measureUnitCode="Mm">42</com:HeightMeasure> <com:WidthMeasure com:measureUnitCode="Mm">170</com:WidthMeasure> </com:Image> (式中、R
1
は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、アルコキシ基及びカルボニル基から選ばれる基を示す。nは、0~4の整数を示す。R
3
は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、アルコキシ基、カルボニル基、アミノ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基及びアミド基から選ばれる基を示す。tは、0~4の整数を示す。)
【選択図】 なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記一般式(1)で表される、アダマンチル基を有するフェロセン系ホスフィン誘導体。
JPEG
2025128993000023.jpg
43
170
(式中、R
1
は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、アルコキシ基及びカルボニル基から選ばれる基を示す。nは、0~4の整数を示す。R
3
は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、アルコキシ基、カルボニル基、アミノ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基及びアミド基から選ばれる基を示す。tは、0~4の整数を示す。)
続きを表示(約 2,100 文字)
【請求項2】
一般式(1)中のnが0であり、tが1~4の整数である、請求項1に記載のアダマンチル基を有するフェロセン系ホスフィン誘導体。
【請求項3】
R
3
が、炭素数が1~8のアルキル基又は炭素数3~8のシクロアルキル基である、請求項2に記載のアダマンチル基を有するフェロセン系ホスフィン誘導体。
【請求項4】
一般式(1)中のn及びtが0である、請求項1に記載のアダマンチル基を有するフェロセン系ホスフィン誘導体。
【請求項5】
下記一般式(2)で表されるジヨードフェロセン誘導体と、下記一般式(3)で表されるジアダマンチルホスフィン誘導体とのカップリング反応を行う工程を有する、下記一般式(1)で表されるアダマンチル基を有するフェロセン系ホスフィン誘導体の製造方法。
JPEG
2025128993000024.jpg
43
170
(式中、R
1
は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、アルコキシ基及びカルボニル基から選ばれる基を示す。nは、0~4の整数を示す。R
3
は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、アルコキシ基、カルボニル基、アミノ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基及びアミド基から選ばれる基を示す。tは、0~4の整数を示す。)
JPEG
2025128993000025.jpg
39
170
(式中のR
1
及びnは、前記式(1)と同義である。)
JPEG
2025128993000026.jpg
28
170
(式中のR
3
及びtは、前記式(1)と同義である。)
【請求項6】
カップリング反応を遷移金属触媒及び塩基の存在下で行う、請求項5に記載のアダマンチル基を有するフェロセン系ホスフィン誘導体の製造方法。
【請求項7】
遷移金属触媒がパラジウム化合物である、請求項6に記載のアダマンチル基を有するフェロセン系ホスフィン誘導体の製造方法。
【請求項8】
下記の工程A及び工程Bを有する、下記一般式(1)で表されるアダマンチル基を有するフェロセン系ホスフィン誘導体の製造方法。
工程A:下記一般式(4)で表されるジハロゲノフェロセンのリチオ化物と、下記一般式(5)で表されるジアダマンチルハロゲノホスフィン誘導体とのカップリング反応を行って下記一般式(6)で表されるハロゲノフェロセンホスフィン誘導体を得る工程
工程B:下記一般式(6)で表されるハロゲノフェロセンホスフィン誘導体と、下記一般式(3)で表されるジアダマンチルホスフィン誘導体とのカップリング反応を行う工程
JPEG
2025128993000027.jpg
43
170
(式中、R
1
は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、アルコキシ基及びカルボニル基から選ばれる基を示す。nは、0~4の整数を示す。R
3
は、アルキル基、シクロアルキル基、アリール基、ヘテロアリール基、アラルキル基、アルコキシ基、カルボニル基、アミノ基、カルボキシ基、ヒドロキシ基及びアミド基から選ばれる基を示す。tは、0~4の整数を示す。)
JPEG
2025128993000028.jpg
39
170
(式中のR
1
及びnは、前記式(1)と同義である。X
1
は、ハロゲノ基を示す。)
JPEG
2025128993000029.jpg
27
170
(式中のR
3
及びtは、前記式(1)と同義である。X
2
は、ハロゲノ基を示す。)
JPEG
2025128993000030.jpg
40
170
(式中のR
1
及びn、並びにR
3
及びtは、前記式(1)と同義である。X
1
は、前記式(4)と同義である。)
JPEG
2025128993000031.jpg
27
170
(式中のR
3
及びtは、前記式(1)と同義である。)
【請求項9】
工程2のカップリング反応を遷移金属触媒及び塩基の存在下で行う、請求項8に記載のアダマンチル基を有するフェロセン系ホスフィン誘導体の製造方法。
【請求項10】
遷移金属触媒がパラジウム化合物である、請求項9に記載のアダマンチル基を有するフェロセン系ホスフィン誘導体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、新規なアダマンチル基を有するフェロセン系ホスフィン誘導体及びその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,300 文字)
【背景技術】
【0002】
1,1′-ビス(ジフェニルホスフィノ)フェロセン(dppf)に代表されるフェロセン系二座ホスフィン配位子は、遷移金属触媒によるカップリング反応で広く利用されている(例えば、特許文献1~2等参照)。
【0003】
一般にホスフィン配位子の触媒活性は、リン原子上に電子供与性のかさ高い置換基を導入することにより向上する。近年、リン原子上に電子供与性のかさ高い置換基としてアダマンチル基が導入されたホスフィン配位子に関する研究が活発にされており、例えば非特許文献1にその有用性について記載されている。また、Colacotらは下記化学式で表されるジ-1-アダマンチルホスフィンから誘導したフェロセン系二座ホスフィン配位子(A1、A2)を有するパラジウム錯体が、Murahashi-Feringa、Kumada-Corriu、Negishi、Suzuki-MiyauraのようなCsp
2
-Csp
3
カップリング反応で優れた触媒活性を示すことを報告している(非特許文献2)。
【0004】
JPEG
2025128993000001.jpg
39
170
(式中、Adはアダマンチル基を示す。)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特表2022-515114号公報
特表2021-529207号公報
【非特許文献】
【0006】
Synlett,2017,28,280-288
ACS Catal.,2022,12,5123-5135
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
特許文献1~2及び非特許文献2に記載されているように、フェロセン系二座ホスフィン配位子を用いた金属錯体はカップリング反応触媒として有用であり、中でも非特許文献2に記載されているようなアダマンチル基を有するフェロセン系二座ホスフィン配位子を用いた金属錯体は、カップリング反応で優れた触媒活性を示すことが報告されている。
しかし、アダマンチル基のようなかさ高い置換基を有するフェロセン系二座ホスフィン配位子を用いた金属錯体の報告例は少ない。
【0008】
本発明の目的は、カップリング反応触媒の配位子としての利用が期待できる新規なアダマンチル基を有するフェロセン系ホスフィン誘導体及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明者らは、新規なアダマンチル基を有するホスフィン誘導体を探索する中で、カップリング反応触媒の配位子としての利用が期待できる新規なアダマンチル基を有するフェロセン系ホスフィン誘導体を見出し、本発明を完成するに到った。
【0010】
本発明は、下記一般式(1)で表される、アダマンチル基を有するフェロセン系ホスフィン誘導体である。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
関連特許
東ソー株式会社
タンパク質の発現方法
3日前
株式会社トクヤマ
四塩化炭素の製造方法
2か月前
東ソー株式会社
炭素-窒素結合形成方法
2か月前
株式会社トクヤマ
シロキサン類の回収方法
2か月前
株式会社トクヤマ
ビオチン誘導体の製造方法
2か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物
1か月前
株式会社トクヤマ
ベンザゼピン化合物の製造方法
1か月前
株式会社コスモス
液状炭化水素の増産方法
1か月前
株式会社トクヤマ
ホルムアミド化合物の製造方法
1か月前
東ソー株式会社
イソシアネート化合物の製造方法
26日前
株式会社コスモス
液状炭化水素の増産方法
1か月前
信越化学工業株式会社
新規化合物
2か月前
artience株式会社
四塩基酸無水物の製造方法
2か月前
日産化学株式会社
ピラゾール化合物及び有害生物防除剤
2か月前
日産化学株式会社
ピラゾール化合物及び有害生物防除剤
2か月前
株式会社トクヤマ
サフィナミド若しくはその塩の製造方法
2か月前
国立大学法人東京農工大学
深共晶溶媒
1か月前
三菱ケミカル株式会社
アルコールの製造方法
11日前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の製造方法
3日前
東ソー株式会社
免疫グロブリン結合性タンパク質の保存溶液
2か月前
株式会社トクヤマ
アシル化ベンゼン誘導体の酸塩の製造方法
1か月前
キヤノン株式会社
有機化合物及び有機発光素子
3か月前
JNC株式会社
有機ケイ素化合物およびこれを用いた重合体
1か月前
旭化成株式会社
トリオキサンの製造方法
2か月前
JNC株式会社
有機ケイ素化合物およびこれを用いた重合体
25日前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機金属錯体、発光デバイス
1か月前
国立大学法人京都大学
抗がん剤
1か月前
デンカ株式会社
有機酸又はその塩の製造方法
20日前
国立大学法人岩手大学
反応性付与化合物
1か月前
株式会社 MTG
ツバキ科ツバキ属の若葉からのエラグ酸製造方法
21日前
公立大学法人大阪
カルボン酸化合物の製造方法
2か月前
株式会社半導体エネルギー研究所
有機化合物、および発光デバイス
2か月前
國立臺灣大學
ビスフェノールAの製造方法
1か月前
地方独立行政法人青森県産業技術センター
プロテオグリカンの分離法
12日前
三菱ケミカル株式会社
化合物
17日前
三菱ケミカル株式会社
化合物
17日前
続きを見る
他の特許を見る