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公開番号2025123203
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-22
出願番号2025019385
出願日2025-02-07
発明の名称皮膚外用剤
出願人共栄化学工業株式会社
代理人
主分類A61K 8/9789 20170101AFI20250815BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】肌の潤いを向上させる効果と炎症物質の生成を抑える効果を併せ持ち、肌のキメを整え、乾燥によるシワの予防・改善効果、肌の透明感及びツヤを向上させる効果、皮膚のターンオーバーの正常化効果、くすみの予防・改善効果その結果を有し、肌の不調・不健全化を予防・改善する皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【解決手段】本発明は、タチバナ(Citrus tachibana)の葉の抽出物を皮膚外用剤の有効成分とする。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
タチバナの葉の抽出物を含有する皮膚外用剤。
続きを表示（約 64 文字）【請求項２】
タチバナの葉の抽出物がポリメトキシフラボノイドを含むことを特徴とする請求項１に記載の皮膚外用剤。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、すぐれた皮膚生理活性及び生体安全性を有するミカン科植物由来の成分を有効成分とする皮膚外用剤に関する。
続きを表示（約 1,500 文字）【背景技術】
【０００２】
従来、皮膚の不調・不健全化の原因として、太陽光（紫外線）又は排ガス等に含まれる化学物質（窒素化合物や硫黄化合物等）で誘発される活性酸素、乾燥等の環境の変化、及びストレスによる体内のホルモンバランスの乱れ等が知られていた。
【０００３】
従来、不調・不健全化を予防、改善する様々な保湿剤（天然保湿因子［NHF］、グリセリン、多価アルコール、乳酸ナトリウム等）、抗酸化剤（ビタミンＥ、アスタキサンチン、ポリフェノール等）、美白剤（プラセンタ、エラグ酸、カミツレエキス等）が提案されているが、不調・不健全化を予防・改善する効果を発揮する成分については知られていなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００４】
特開平08-337534号公報
特開平11-246336号公報
特開2007-031315号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００５】
本発明者らは、かかる従来技術の問題点に鑑みて、皮膚安全性の観点から天然物由来の新たな有効成分を見出すべく鋭意研究を行った。その結果、ミカン科ミカン属のタチバナの葉の抽出物がすぐれた潤い感・透明感・ツヤ・バリア機能の向上効果、皮膚のターンオーバーの正常化効果、くすみの予防・改善効果及び炎症の抑制効果を有し、肌の不調・不健全化を予防・改善することを見出した。
【０００６】
従来、タチバナの果皮の抽出物を皮膚外用剤の成分に応用することは、例えば、特許文献１～３に開示されているが、タチバナの葉の抽出物が潤い感・透明感・ツヤ・バリア機能の向上効果、くすみの予防・改善効果、皮膚のターンオーバーの正常化及び炎症の抑制効果を有することについて知られていなかった。
【課題を解決するための手段】
【０００７】
本発明は、タチバナの葉の抽出物を含有する皮膚外用剤である。
また、本発明のタチバナの葉の抽出物はポリメトキシフラボノイドを含むことを特徴とする。
【発明の効果】
【０００８】
本発明は、タチバナの葉の抽出物を有効成分とすることで、潤い感・透明感・ツヤ・バリア機能の向上効果、皮膚ターンオーバーの正常化、くすみの予防・改善及び炎症の抑制効果を有し、肌の不調・不健全化を予防・改善する皮膚外用剤を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【０００９】
本発明に係る抽出物に含まれるポリメトキシフラボノイドの分析結果を示す図である。
本発明に係る抽出物に含まれるポリメトキシフラボノイドと、比較抽出物に含まれるポリメトキシフラボノイドの分析結果を示す図である。
ストレススコアと角層水分量の関係を示す図である。
ストレス下での本発明に係る抽出物による角層への影響を示す染色図である。
本発明に係る抽出物による角層の影響を示す染色図である。
本発明に係る抽出物による角層のアミノ酸の影響を示す染色図である。
【発明を実施するための形態】
【００１０】
本発明で用いるタチバナは、ミカン科(Rutaceae)ミカン属（Citrus）のタチバナ（橘、学名：Citrus tachibana）であって、植物の種は、特に限定されるものではないが、例えば、ヤマトタチバナ（大和橘）が挙げられる。また、抽出部位としては「葉」或いは「葉」を含む地上部又は全草を使用する。
（【００１１】以降は省略されています）

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