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公開番号
2025123101
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-22
出願番号
2024018975
出願日
2024-02-09
発明の名称
グリース組成物、グリース組成物の製造方法、及び車軸の潤滑方法
出願人
出光興産株式会社
,
出光NTG株式会社
代理人
弁理士法人 HARAKENZO WORLD PATENT & TRADEMARK
主分類
C10M
169/02 20060101AFI20250815BHJP(石油,ガスまたはコークス工業;一酸化炭素を含有する工業ガス;燃料;潤滑剤;でい炭)
要約
【課題】高いせん断安定性を有するグリース組成物を実現する。
【解決手段】基油と、増ちょう剤と、を含有し、前記増ちょう剤は、レーザー解析・散乱法により測定した面積基準での算術平均粒子径が2.0μm以下であり、前記基油及び前記増ちょう剤の混合物を、155℃以上、185℃以下の保持温度で、30分間以上、120分間以下保持することによって得られる、グリース組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
基油と、増ちょう剤と、を含有し、
前記増ちょう剤は、レーザー解析・散乱法により測定した面積基準での算術平均粒子径が2.0μm以下であり、
前記基油及び前記増ちょう剤の混合物を、155℃以上、185℃以下の保持温度で、30分間以上、120分間以下保持することによって得られる、グリース組成物。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記保持温度が175℃以上、185℃以下である、請求項1に記載のグリース組成物。
【請求項3】
前記増ちょう剤は、イソシアネート化合物とモノアミンとの反応生成物であるウレア系増ちょう剤であり、
前記モノアミンが、オクチルアミン及びステアリルアミンであり、
前記イソシアネート化合物と反応させる、前記オクチルアミンと前記ステアリルアミンとのモル比が、8:2以上、9.8:0.2以下である、請求項1に記載のグリース組成物。
【請求項4】
ASTM D1831に準拠した試験機を用いて、記載の条件(80℃、50時間)でせん断を与えた後、測定されたロール安定度試験におけるちょう度変化が0以上、+60未満である、請求項1に記載のグリース組成物。
【請求項5】
請求項1~4のいずれか1項に記載のグリース組成物により車軸を潤滑する方法。
【請求項6】
基油及び増ちょう剤の混合物を得る工程と、
前記混合物を、155℃以上、185℃以下の保持温度で、30分間以上、120分間以下保持する工程と、
を含み、
前記増ちょう剤は、レーザー解析・散乱法により測定した面積基準での算術平均粒子径が2.0μm以下である、グリース組成物の製造方法。
【請求項7】
前記保持温度が175℃以上、185℃以下である、請求項6に記載のグリース組成物の製造方法。
【請求項8】
前記基油及び前記増ちょう剤の混合物を得る工程では、せん断速度が10
2
s
-1
以上であるせん断力を与えながら、前記基油中で前記増ちょう剤を合成することによって、前記基油中に前記増ちょう剤の粒子を分散させた前記混合物を得る、請求項6に記載のグリース組成物の製造方法。
【請求項9】
前記基油及び前記増ちょう剤の混合物を得る工程では、前記基油中でイソシアネート化合物とモノアミンとを反応させることによって前記増ちょう剤を合成し、
前記モノアミンが、オクチルアミン及びステアリルアミンであり、
前記イソシアネート化合物と反応させる、前記オクチルアミンと前記ステアリルアミンとのモル比が、8:2以上、9.8:0.2以下である、請求項6に記載のグリース組成物の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明はグリース組成物、グリース組成物の製造方法、及び当該グリース組成物による車軸の潤滑方法に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
グリース組成物は、潤滑油に比べて封止が容易であり、適用される機械の小型化及び軽量化が可能である。そのため、自動車、電気機器、産業機械、及び工業機械等の種々の摺動部分の潤滑のために従来から広く用いられている。
【0003】
特許文献1には、基油にジイソシアネートと芳香族モノアミンを加え20~120℃の温度に保ち反応させ、また別に基油にジイソシアネートと脂肪族モノアミンを加え20~120℃の温度に保ち反応させた後、両反応組成物を温度60~150℃に保って混合し、ついで毎分0.3℃以上の温度上昇速度で170~200℃の温度に達せしめ、さらに該温度範囲に0~180分間保持することを特徴とするツイスト化したミセル繊維構造を有するウレアグリースの製造方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開昭62-290797号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば、鉄道車両の車軸のような高回転にさらされる状況では、グリースに大きなせん断力が加わるとともに、グリースが用いられる場所の温度は非常に高くなる。この大きなせん断力と高温のため、車軸用グリースは高いせん断安定性を有することが望まれる。
【0006】
本発明の一態様は、高いせん断安定性を有するグリース組成物を実現することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、上記の課題を解決するために鋭意検討した結果、レーザー解析・散乱法により測定した面積基準での算術平均粒子径が2.0μm以下の増ちょう剤粒子を含むグリース組成物を特定温度で特定時間熱処理することにより、高いせん断安定性を有するグリース組成物が得られることを初めて見出し、本発明を完成させるに至った。すなわち、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るグリース組成物は、基油と、増ちょう剤と、を含有し、前記増ちょう剤は、レーザー解析・散乱法により測定した面積基準での算術平均粒子径が2.0μm以下であり、前記基油及び前記増ちょう剤の混合物を、155℃以上、185℃以下の保持温度で、30分間以上、120分間以下保持することによって得られる。
【0008】
また、上記の課題を解決するために、本発明の一態様に係るグリース組成物の製造方法は、基油及び増ちょう剤の混合物を得る工程と、前記混合物を、155℃以上、185℃以下の保持温度で、30分間以上、120分間以下保持する工程と、を含み、前記増ちょう剤は、レーザー解析・散乱法により測定した面積基準での算術平均粒子径が2.0μm以下である。
【発明の効果】
【0009】
本発明の一態様によれば、高いせん断安定性を有するグリース組成物を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
本発明の一態様で使用される、グリース製造装置の断面の模式図である。
図1のグリース製造装置の容器本体側の第一凹凸部における、回転軸に直交する方向の断面の模式図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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