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公開番号2025122429
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-21
出願番号2024017901
出願日2024-02-08
発明の名称差動スキュー生成装置および差動スキュー生成方法
出願人アンリツ株式会社
代理人個人,個人
主分類G01R 31/28 20060101AFI20250814BHJP(測定;試験)
要約【課題】機械的な操作を行わずにスキュー量の可変が可能である。
【解決手段】差動スキュー生成装置1は、クロック信号を発振出力するクロック用発振器2と、クロック信号をIQ変調して位相角を調整した信号のタイミングで評価対象Wにポジティブ信号を出力する第1の出力端子11Aと、終端器5Aが接続される第2の出力端子12Aとを有する第1のパターン発生器4Aと、終端器5Bが接続される第1の出力端子11Bと、クロック信号をIQ変調して位相角を調整した信号のタイミングで評価対象Wにネガティブ信号を出力する第2の出力端子12Bとを有する第2のパターン発生器4Bと、を備える。第1のパターン発生器4Aと前記第2のパターン発生器4Bは、同期動作し、設定されるスキュー量のUIの整数単位分を送信タイミングシフト、小数単位分をIQ変調として振り分けて制御する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
クロック信号を発振出力するクロック用発振器(2)と、
前記クロック信号をIQ変調して位相角を調整した信号のタイミングで評価対象(W)にポジティブ信号を出力する第1の出力端子(11A)と、終端器(5A)が接続される第2の出力端子(12A)とを有する第1の信号発生器(4A)と、
終端器(5B)が接続される第1の出力端子(11B)と、前記クロック信号をIQ変調して位相角を調整した信号のタイミングで前記評価対象にネガティブ信号を出力する第2の出力端子(12B)とを有する第2の信号発生器(4B)と、を備え、
前記第1の信号発生器と前記第2の信号発生器は、同期動作し、設定されるスキュー量のUIの整数単位分だけ信号の送信タイミングをシフトする送信タイミングシフト、前記設定されるスキュー量のUIの小数単位分をIQ変調に振り分けて少なくとも一方の制御を行うことを特徴とする差動スキュー生成装置。
続きを表示(約 670 文字)【請求項2】
前記スキュー量が時間の単位で設定されたときに、該時間の単位で設定されたスキュー量と前記ビットレートを掛け合わせてUIの単位のスキュー量に換算することを特徴とする請求項1に記載の差動スキュー生成装置。
【請求項3】
クロック信号を発振出力するステップと、
前記クロック信号をIQ変調して位相角を調整した信号のタイミングで第1の信号発生器(4A)の第1の出力端子(11A)から評価対象(W)にポジティブ信号を出力し、前記第1の信号発生器の第2の出力端子(12A)に終端器(5A)を接続するステップと、
第2の信号発生器(4B)の第1の出力端子(11B)に終端器(5B)を接続し、前記クロック信号をIQ変調して位相角を調整した信号のタイミングで前記第2の信号発生器の第2の出力端子(12B)から前記評価対象にネガティブ信号を出力するステップと、
前記第1の信号発生器と前記第2の信号発生器を同期動作し、設定されるスキュー量のUIの整数単位分だけ信号の送信タイミングをシフトする送信タイミングシフト、前記設定されるスキュー量のUIの小数単位分をIQ変調に振り分けて少なくとも一方の制御を行うステップと、を含むことを特徴とする差動スキュー生成方法。
【請求項4】
前記スキュー量が時間の単位で設定されたときに、該時間の単位で設定されたスキュー量と前記ビットレートを掛け合わせてUIの単位のスキュー量に換算することを特徴とする請求項3に記載の差動スキュー生成方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、評価対象に入力するポジティブ信号とネガティブ信号の間の時間差である差動スキューを生成する差動スキュー生成装置および差動スキュー生成方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
差動伝送はコモンモードノイズに対する耐性に優れるため、高い波形品質が要求される高速シリアル通信ではその多くが差動伝送を用いている。差動伝送はポジティブ信号とネガティブ信号の到達タイミングが等しいことを前提としているため、タイミングのずれ(スキュー)が十分に小さくなければその効果を発揮できず、むしろ悪影響を及ぼす。
【0003】
特に差動信号が差動線路を通過する場合はポジティブ信号とネガティブ信号間で容量性、誘導性、もしくはその複合結合が生じるため、スキューによってお互いの信号に歪みや反射を引き起し、波形品質を大きく劣化させる。
【0004】
近年の高速シリアル通信では、変調レートの高速化や多値変調技術が用いられており、例えばPCIe Gen6では32Gbaud PAM4の変調方式が採用されている。それに応じて波形品質に対する要求はよりシビアなものになってきていることから、スキューが伝送路やデバイスへ及ぼす影響の評価の重要性が増している。なお、下記特許文献1には、スキューの調整に関する技術が開示されている。
【0005】
ところで、上述したスキューを評価する手法の1つとしては、機械的に同軸線路の線路長を可変させるデバイスであるメカニカルディレイアダプタが挙げられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0006】
特開平10-096760号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0007】
しかしながら、メカニカルディレイアダプタは、機械的に操作するため再現性や分解能、可変幅に限界があり、自動化にも不向きである。より広い可変幅を持つタイプもあるが、その場合は分解能とトレードオフの関係となり可変幅と分解能を両立することは難しい。また、メカニカルディレイアダプタを挿入すること自体で伝送特性に影響を与えてしまうため、測定者は測定結果からメカニカルディレイアダプタによる影響であるかスキューによる影響かを精査する必要がある。メカニカルディレイアダプタの周波数特性や挿入損失の影響はメカニカルディレイアダプタの端面で校正を行うことで概ね除去できるものの、メカニカルディレイアダプタの操作に応じて校正端面が変化するため、位相的な校正は厳密に維持する事ができない。線路上で生じる結合や反射は線路長(位相)が1つのパラメータになっていることが多く、これが操作に応じて変化してしまうことでスキューの影響の切り分けを難しくしてしまうといった問題があった。
【0008】
そこで、本発明は上記問題点に鑑みてなされたものであって、機械的な操作を行うことなく差動スキューを所望のスキュー量に可変可能な差動スキュー生成装置および差動スキュー生成方法を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0009】
上記目的を達成するため、本発明の請求項1に記載された差動スキュー生成装置は、クロック信号を発振出力するクロック用発振器2と、
前記クロック信号をIQ変調して位相角を調整した信号のタイミングで評価対象Wにポジティブ信号を出力する第1の出力端子11Aと、終端器5Aが接続される第2の出力端子12Aとを有する第1の信号発生器4Aと、
終端器5Bが接続される第1の出力端子11Bと、前記クロック信号をIQ変調して位相角を調整した信号のタイミングで前記評価対象にネガティブ信号を出力する第2の出力端子12Bとを有する第2の信号発生器4Bと、を備え、
前記第1の信号発生器と前記第2の信号発生器は、同期動作し、設定されるスキュー量のUIの整数単位分だけ信号の送信タイミングをシフトする送信タイミングシフト、前記設定されるスキュー量のUIの小数単位分をIQ変調として振り分けて制御することを特徴とする。
【0010】
本発明の請求項2に記載された差動スキュー生成装置は、請求項1の差動スキュー生成装置において、
前記スキュー量が時間の単位で設定されたときに、該時間の単位で設定されたスキュー量と前記ビットレートを掛け合わせてUIの単位のスキュー量に換算することを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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