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公開番号2025121159
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-19
出願番号2024016435
出願日2024-02-06
発明の名称磁性異物除去装置
出願人日本永磁株式会社
代理人デロイトトーマツ弁理士法人
主分類B03C 1/28 20060101AFI20250812BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約【課題】磁性異物の吸着漏れを少なくすることができる、磁性異物除去装置を提供する。
【解決手段】この磁性異物除去装置10は、導入口25及び排出口27を有するケーシング20と、磁性部材30とを有しており、磁性部材30は、磁石ケース50と、磁石ケース50内にヨーク65を介して同極どうしを対向した状態で収納される複数の磁石60とを有し、磁石ケース50は、ケーシング20の周方向に連続して延びる壁部51を有し、該壁部51が、ケーシング20の導入口25から排出口に向かい且つ排出口の中心を通る軸線Cから、ケーシング20の内周面20aに向けて、所定間隔Sを空けて複数配置されるように構成されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
磁性異物を含む粉粒体又は流体から、前記磁性異物を磁場によって吸着除去する、磁性異物除去装置であって、
前記粉粒体又は流体を導入する導入口、及び、前記粉粒体又は流体を排出する排出口を有するケーシングと、
該ケーシングの内側に配置されて、前記磁性異物を吸着除去する磁性部材と、を有しており、
前記磁性部材は、磁石ケースと、該磁石ケース内にヨークを介して同極どうしを対向した状態で収納される複数の磁石とを有しており、
前記磁石ケースは、前記ケーシングの周方向に連続して延びる壁部を有しており、該壁部が、前記ケーシングの前記導入口から前記排出口に向かい且つ前記排出口の中心を通る軸線から、前記ケーシングの内周面に向けて、所定間隔を空けて複数配置されるように構成されていることを特徴とする磁性異物除去装置。
続きを表示(約 610 文字)【請求項2】
前記磁性部材は、前記磁石ケースの前記壁部が周方向に切れ目のない環状をなし、且つ、外寸の異なる相似形状のものを複数有しており、前記ケーシングの内側に多重環状となるように配置される請求項1記載の磁性異物除去装置。
【請求項3】
前記ケーシングは、前記導入口側の内周寸法に対して前記排出口側の内周寸法が小さくなるように形成されており、
前記磁石ケースの前記壁部は、前記軸線に沿って螺旋状をなすように連続して巻回された螺旋形状をなしており、前記ケーシングの内周面に沿うように且つ前記ケーシングの内周面から離間した状態で配置される請求項1記載の磁性異物除去装置。
【請求項4】
前記磁石ケースの前記壁部は、前記ケーシングの前記軸線から前記ケーシングの内周面に向けて渦巻き状をなすように連続して巻回された渦巻き形状をなしている請求項1記載の磁性異物除去装置。
【請求項5】
前記磁石ケースは、角部を有する形状をなしており、
前記磁石ケースの前記角部に位置する前記磁石と、当該磁石に隣接する他の磁石との間に位置する前記ヨークは、伸縮可能なばね状をなしている請求項2~4のいずれか1つに記載の磁性異物除去装置。
【請求項6】
前記磁性部材は、保持部材を介して、前記ケーシングの内周面から離間した状態で保持される請求項1記載の磁性異物除去装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、磁性異物を含む粉粒体や流体から磁性異物を磁場によって吸着除去するための、磁性異物除去装置に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
例えば、小麦粉等の食品原料となる粉粒体や流体には、異物の混入は厳密に排除されなければならない。このような粉粒体から磁性異物を除去する装置として、例えば、粉粒体が投入されるケーシングと、その内部に配置されるマグネットとを有するものが知られている。そして、ケーシングの上方開口から粉粒体を投入すると、マグネットによって磁性異物が吸着されるので、粉粒体から磁性異物を除去することができる。
【0003】
例えば、下記特許文献1には、食品が投入される投入口が形成されたホッパーと、投入口よりも下方に配置される複数の管体と、各管体内に挿脱される複数のマグネットバーとを有する磁性粉体除去装置が記載されている。また、複数の管体は、ホッパー内に所定間隔を空けて配置されている。
【0004】
そして、ホッパー内に配置された複数の管体間を、食品が通過することで、食品中の磁性異物が、マグネットバーからの磁場によって吸着除去されるようになっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2016-172232号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
上記特許文献1の磁性粉体除去装置では、マグネットバーが挿入された複数の管体が、ホッパー内に複数配置されているが、管体どうしの隙間が比較的大きいため、前記隙間を通過する食品から、磁性異物を吸着しきれず、吸着漏れが生じるおそれがある。
【0007】
特に、ホッパーの側壁内面に、マグネットバーを近づけて配置することは、難しい場合が多い。そのため、ホッパーの側壁内面が、マグネットバーの磁場が届きにくいデッドスペースとなりやすく、磁性異物の吸着漏れが生じやすかった。
【0008】
また、マグネットバーの軸方向の両端部における磁場は、軸方向の中央部に比べて弱いため、マグネットバーの両端部での吸着漏れが多い。このようなマグネットバーが複数本配置されていると、ホッパー内における吸着漏れが生じる箇所が、より多くなる。
【0009】
したがって、本発明の目的は、磁性異物を含む粉粒体又は流体から、磁性異物の吸着漏れを少なくすることができる、磁性異物除去装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明は、磁性異物を含む粉粒体又は流体から、前記磁性異物を磁場によって吸着除去する、磁性異物除去装置であって、前記粉粒体又は流体を導入する導入口、及び、前記粉粒体又は流体を排出する排出口を有するケーシングと、該ケーシングの内側に配置されて、前記磁性異物を吸着除去する磁性部材とを有しており、前記磁性部材は、磁石ケースと、該磁石ケース内にヨークを介して同極どうしを対向した状態で収納される複数の磁石と、を有しており、前記磁石ケースは、前記ケーシングの周方向に連続して延びる壁部を有しており、該壁部が、前記ケーシングの前記導入口から前記排出口に向かい且つ前記排出口の中心を通る軸線から、前記ケーシングの内周面に向けて、所定間隔を空けて複数配置されるように構成されていることを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)

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