TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
公開番号2025129836
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-09-05
出願番号2024026750
出願日2024-02-26
発明の名称電気集塵装置
出願人三星電子株式会社,Samsung Electronics Co.,Ltd.
代理人個人
主分類B03C 3/40 20060101AFI20250829BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約【課題】コロナ放電によりイオンを発生させる放電電極及び接地電極と、コロナ放電により帯電した浮遊微粒子を捕集する高圧電極及び捕集電極とを略同一平面上に配置する場合に、放電電極と捕集電極との間で安定した放電を発生させる。
【解決手段】コロナ放電によりイオンを発生させるための高電圧が印加される放電電極と、接地電位に保たれる接地電極と、コロナ放電により帯電した処理気流中の浮遊微粒子をクーロン力により捕集する高圧電極及び捕集電極とを備え、放電電極、接地電極、高圧電極、及び捕集電極は、略同一平面上に、処理気流に略平行な方向に向けて設置され、高圧電極及び捕集電極は、導電性部材が非導電性部材により表面処理された構造を有する、電気集塵装置。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
コロナ放電によりイオンを発生させるための高電圧が印加される放電電極と、
接地電位に保たれる接地電極と、
前記コロナ放電により帯電した処理気流中の浮遊微粒子をクーロン力により捕集する高圧電極及び捕集電極と
を備え、
前記放電電極、前記接地電極、前記高圧電極、及び前記捕集電極は、略同一平面上に、前記処理気流に略平行な方向に向けて設置され、
前記高圧電極及び前記捕集電極は、導電性部材が非導電性部材により表面処理された構造を有する、電気集塵装置。
続きを表示(約 740 文字)【請求項2】
少なくとも1つの前記放電電極及び少なくとも1つの前記接地電極からなる複数の帯電用電極が所定の間隔で配置され、
前記複数の帯電用電極のうち、隣り合う2つの帯電用電極は何れも、前記放電電極及び前記接地電極、又は2つの前記接地電極である、請求項1に記載の電気集塵装置。
【請求項3】
前記複数の帯電用電極で区切られた複数の範囲のうち、少なくとも1つの範囲に、少なくとも1つの前記高圧電極及び少なくとも1つの前記捕集電極が前記所定の間隔よりも狭い間隔で、前記高圧電極が前記放電電極に隣り合わないように配置されている、請求項2に記載の電気集塵装置。
【請求項4】
前記少なくとも1つの範囲は、前記放電電極と当該放電電極に隣り合う一の前記接地電極との間の範囲、及び前記放電電極と当該放電電極に隣り合う他の前記接地電極との間の範囲を含まない、請求項3に記載の電気集塵装置。
【請求項5】
前記放電電極、前記接地電極、前記高圧電極、及び前記捕集電極の隣り合う2つの電極の間の空間は何れも、前記処理気流が通過可能に構成されている、請求項1に記載の電気集塵装置。
【請求項6】
前記接地電極は、平板状又は棒状の導電性部材により形成されている、請求項1に記載の電気集塵装置。
【請求項7】
前記放電電極は、針状若しくは鋸歯状の導電性部材、又は複数の繊維状導電体により形成されている、請求項1に記載の電気集塵装置。
【請求項8】
前記放電電極と前記接地電極との間、及び前記高圧電極と前記捕集電極との間に共通の高電圧を印加する高電圧電源を更に備える、請求項1に記載の電気集塵装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、電気集塵装置に関する。
続きを表示(約 2,300 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、イオン化電極とイオン化極板とからなる空気を通さないイオナイザー部と、そのイオナイザー部でイオン化された帯電粉塵粒子を集塵する集塵電極とを、風の流れ方向に直交する平面上にほぼ配置し一体化してなる集塵ユニットが記載されている。
特許文献2には、放電電極と対向電極との間でコロナ放電を発生させて空気中の塵埃を帯電するイオン化部と、このイオン化部で帯電された塵埃を高圧電極と集塵電極により捕集するコレクタ部とを備えた電気集塵装置において、イオン化部の対向電極とコレクタ部の集塵電極とを一体化して成ると共に空気流と平行な共用電極を空気流の直交方向に沿って複数配列し、これらの各共用電極間にコレクタ部の高圧電極を配置し、この高圧電極の上流側端部にイオン化部の放電電極を共用電極と対向するように設け、コレクタ部の高圧電極の断面形状を台形とし、集塵電極との間隔を空気流に沿って徐々に狭めるようにした電気集塵装置が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特許第3132116号公報
特許第3700455号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
コロナ放電によりイオンを発生させる放電電極及び接地電極と、コロナ放電により帯電した浮遊微粒子を捕集する高圧電極及び捕集電極とを略同一平面上に配置して、電気集塵機の薄型化を図ることが考えられる。この場合、捕集電極を導電性部材により形成する構成を採用したのでは、放電電極と捕集電極に印加される電圧に対して十分な絶縁距離が確保されていない場合に放電電極と捕集電極との間でスパーク放電が発生し、安定した放電を発生させることができない。
【0005】
本発明の目的は、コロナ放電によりイオンを発生させる放電電極及び接地電極と、コロナ放電により帯電した浮遊微粒子を捕集する高圧電極及び捕集電極とを略同一平面上に配置する場合に、放電電極と捕集電極との間で安定した放電を発生させることにある。
【課題を解決するための手段】
【0006】
かかる目的のもと、本発明は、コロナ放電によりイオンを発生させるための高電圧が印加される放電電極と、接地電位に保たれる接地電極と、コロナ放電により帯電した処理気流中の浮遊微粒子をクーロン力により捕集する高圧電極及び捕集電極とを備え、放電電極、接地電極、高圧電極、及び捕集電極は、略同一平面上に、処理気流に略平行な方向に向けて設置され、高圧電極及び捕集電極は、導電性部材が非導電性部材により表面処理された構造を有する、電気集塵装置を提供する。
【0007】
電気集塵装置は、少なくとも1つの放電電極及び少なくとも1つの接地電極からなる複数の帯電用電極が所定の間隔で配置され、複数の帯電用電極のうち、隣り合う2つの帯電用電極は何れも、放電電極及び接地電極、又は2つの接地電極である、ものであってよい。その場合、電気集塵装置は、複数の帯電用電極で区切られた複数の範囲のうち、少なくとも1つの範囲に、少なくとも1つの高圧電極及び少なくとも1つの捕集電極が所定の間隔よりも狭い間隔で、高圧電極が放電電極に隣り合わないように配置されている、ものであってよい。また、その場合、少なくとも1つの範囲は、放電電極と放電電極に隣り合う一の接地電極との間の範囲、及び放電電極と放電電極に隣り合う他の接地電極との間の範囲を含まない、ものであってよい。
放電電極、接地電極、高圧電極、及び捕集電極の隣り合う2つの電極の間の空間は何れも、処理気流が通過可能に構成されている、ものであってよい。
接地電極は、平板状又は棒状の導電性部材により形成されている、ものであってよい。
放電電極は、針状若しくは鋸歯状の導電性部材、又は複数の繊維状導電体により形成されている、ものであってよい。
電気集塵装置は、放電電極と接地電極との間、及び高圧電極と捕集電極との間に共通の高電圧を印加する高電圧電源を更に備える、ものであってよい。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、コロナ放電によりイオンを発生させる放電電極及び接地電極と、コロナ放電により帯電した浮遊微粒子を捕集する高圧電極及び捕集電極とを略同一平面上に配置する場合に、放電電極と捕集電極との間で安定した放電を発生させることができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本実施の形態における空気清浄ユニットの全体構成例を示す斜視図である。
本実施の形態における一体化電気集塵機の第1の構成例を示す図である。
本実施の形態における一体化電気集塵機の捕集電極及び高圧電極の構成例を示す図である。
本実施の形態における一体化電気集塵機の第2の構成例を示す図である。
比較例1の二段電気集塵機の作用を示す図である。
本実施の形態における一体化電気集塵機の作用を示す図である。
本実施の形態における一体化電気集塵機を空気清浄機に搭載した場合の性能を示す図である。
本実施の形態における一体化電気集塵機の捕集電極を、導電性部材を非導電性部材で表面処理することにより形成する必要性について示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、添付図面を参照して、本発明の実施の形態について詳細に説明する。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する

関連特許

三星電子株式会社
半導体パッケージ
1日前
三星電子株式会社
半導体素子及びその製造方法
1日前
三星電子株式会社
半導体装置及びそれを含むデータ記憶システム
1日前
三星電子株式会社
インターメモリ/イントラメモリティアリングのためのシステム及び方法
2日前