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公開番号
2025177373
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-12-05
出願番号
2024084144
出願日
2024-05-23
発明の名称
磁性物除去装置及び清掃用治具
出願人
ダイカテック株式会社
代理人
個人
主分類
B03C
1/28 20060101AFI20251128BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約
【課題】磁気吸着した磁性物を微粒子まで容易に効率よく回収し清掃除去できる磁性物除去装置を提供する。
【解決手段】磁気吸着部4の固定端に設けられた吸引リング6に当接するまで磁気吸着部4を吸引管5の内部に収容してゆき、吸引を開始する。吸引リング6は吸引力により吸引管5の先端に吸着され、その状態で吸引管5を引き抜いてゆく。吸引リング6の内径は、ほぼ磁気吸着部4の外径と同等あるいはわずかに大きい部分が存在するように形成されており、吸引の際に吸引管5の開口径は絞られた状態になっており吸引リング6と磁気吸着部4との隙間という、限られた空間から収容容器1内の空気を引き込む。これによって、隙間の部分で空気の流速を格段に高めて強力な吸引力を獲得し、磁気吸着部4に磁気吸着されている磁性物11を微小なものまで吸引除去することができる。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
材料中に含まれる磁性物を磁気吸着して除去する磁性物除去装置であって、磁力により磁性物を表面に磁気吸着させる1ないし複数の磁気吸着手段と、前記磁気吸着手段より大きな開口径を有し前記磁気吸着手段が内部に挿入される吸引管を有し、前記吸引管の端部の開口径を絞った状態で吸引しながら前記吸引管と前記磁気吸着手段とを相対的に移動させることにより前記磁気吸着手段の表面に磁気吸着されている磁性物を吸引除去することを特徴とする磁性物除去装置。
続きを表示(約 920 文字)
【請求項2】
吸引の際に口径を絞る吸引リング部材がそれぞれの前記磁気吸着手段の一端に設けられており、前記磁気吸着手段の他端側から前記吸引管内に前記磁気吸着手段を挿入し前記吸引管の先端が前記吸引リング部材に当接した状態で前記吸引管から吸引しながら前記吸引管及び前記吸引リング部材から前記磁気吸着手段を引き出してゆくことにより前記磁気吸着手段の表面に磁気吸着されている磁性物を吸引除去することを特徴とする請求項1に記載の磁性物除去装置。
【請求項3】
前記吸引管の端部は開口径を変更可能に構成されており、前記吸引管の端部を開いた状態で前記磁気吸着手段の端部から前記吸引管内に前記磁気吸着手段を挿入して収容した後、前記吸引管の端部の開口径を絞った状態で前記吸引管から吸引しながら前記吸引管から前記磁気吸着手段を引き出してゆくことにより前記磁気吸着手段の表面に磁気吸着されている磁性物を吸引除去することを特徴とする請求項1に記載の磁性物除去装置。
【請求項4】
前記吸引管の端部は吸引の負圧により開口径が絞られるように構成されており、前記吸引管の端部が開放された状態で前記吸引管内に前記磁気吸着手段を収容し、吸引を開始することにより前記吸引管の端部の開口径を絞ることを特徴とする請求項3に記載の磁性物除去装置。
【請求項5】
前記吸引管の端部が絞られているとともに開口径が前記磁気吸着手段の外径よりもわずかに大きい部分が少なくとも設けられており、前記吸引管から吸引しながら絞られた前記吸引管の端部から前記吸引管内に前記磁気吸着手段を挿入してゆくことにより前記磁気吸着手段の表面に磁気吸着されている磁性物を吸引除去することを特徴とする請求項1に記載の磁性物除去装置。
【請求項6】
材料中に含まれる磁性物を磁気吸着手段に磁気吸着させて除去する磁性物除去装置の清掃に用いる清掃用治具であって、一端が吸引手段と接続されるとともに、他端に開閉部が設けられており、前記開閉部は、通常状態では開いて前記磁気吸着手段より大きな開口径を有し、吸引の際に開口径が縮小することを特徴とする清掃用治具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、材料中から磁力により磁性物を除去する磁性物除去装置と、そのような磁性物除去装置の清掃に用いる清掃用治具に関するものである。
続きを表示(約 2,000 文字)
【背景技術】
【0002】
ペレットや粉体あるいは粒状体、液状体などの材料を用いて商品を製造する際に、材料中に金属などの異物が混入している場合があり、この異物が製造装置の不具合の原因となったり、商品に混入して不良品となる場合がある。そのため、材料中から磁力により金属などの磁性物を除去する磁性物除去装置が用いられている。
【0003】
磁性物除去装置では、磁石の表面あるいは磁石を内包した鞘管の表面に磁性物を磁気吸着させることにより除去している。そのため、稼働させるに従って、磁石や鞘管の表面には除去した磁性物が溜まってゆくことになる。磁気吸着した磁性物の量が増大すると、新たに到来する磁性物に作用する磁力が減少して十分に磁性物を磁気吸着できなくなったり、一旦磁気吸着された磁性物が脱落して材料中に再び混入するといった不具合が発生する。そこで、表面にたまった磁性物を適切な時点で清掃除去する必要がある。
【0004】
磁気吸着した磁性物は、製造ラインを停止した状態で磁石などとともに外部へ取り出して清掃するが、磁性物除去のために採用される磁石は磁束密度が大きく、清掃も容易ではない。通常は磁気吸着した磁性物を布等により一方向に拭うことで清掃除去しているが、磁気吸着した磁性物の微粒子は残存しやすい。そのため、粘着テープ等を使って磁性物の微粒子を取り除く仕上げの清掃を行っている。このような清掃を行う場合、磁石が格子状に複数並んだ構成では、清掃の際に奥まで手が入りづらく、清掃作業は手間のかかる仕事となっている。
【0005】
自動で清掃する構成も考えられている。例えば特許文献1では、磁石が挿入されたまま鞘管を外部へ引き出した後、鞘管から磁石を引き抜く。磁性物は鞘管の外表面に磁気吸着されているが、磁石が引き抜かれることによって鞘管表面における磁力は消滅し、磁気吸着されていた磁性物は自然に落下する。これによって、鞘管表面の清掃が行われる。
【0006】
別の方法として、例えば特許文献2では、磁石を外部へ引き出した後、スクレーパなどの除去部材を磁石の表面に沿って移動させ、表面に磁気吸着している磁性物を掻き落としている。このような方法では、大きな磁性物は掻き落とされるものの、磁性物の微粒子はスクレーパの隙間を通過してしまい、掻き落とすことができなかった。スクレーパと磁石の表面の隙間を小さくしたり密着度を増せば、より小さい磁性物の微粒子まで除去できるが、スクレーパの移動の際の抵抗が増してしまい、清掃がより困難になるという問題がある。このような問題はスクレーパと磁石の表面の隙間を小さくすればするほど顕著になる。さらに、スクレーパと磁石の表面の隙間に磁性物が挟まってしまい、そのまま使い続けると、やはりスクレーパの移動抵抗が増して最後には全く移動できなくなったり、隙間に挟まった磁性物が研磨材となって磁石や鞘管の表面やスクレーパを摩耗させてしまう。これにより、磁石あるいは鞘管の早期の交換が必要になったり、新たに異物である磁性金属を発生させる要因となってしまうなどの問題があった。
【0007】
また別の問題として、これまでの清掃方法ではいずれも製造ラインを完全に停止させた後、磁性物が磁気吸着した磁石やその組立体を自動的にあるいは手動で外部へ取り出し、清掃を行っている。そのため、清掃を行っている間は製造を中止せざるを得ず、製造効率が低下してしまう。これまで、製造ラインを稼働させた状態での清掃方法は未だ考えられていない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0008】
特許第3426228号公報
特開2022-170845号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0009】
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたもので、磁気吸着した磁性物を微粒子まで容易に効率よく回収し清掃除去できる磁性物除去装置と、そのような磁性物除去装置の清掃に用いる清掃用治具を提供することを目的とするものである。
【課題を解決するための手段】
【0010】
本願請求項1に記載の発明は、材料中に含まれる磁性物を磁気吸着して除去する磁性物除去装置であって、磁力により磁性物を表面に磁気吸着させる1ないし複数の磁気吸着手段と、前記磁気吸着手段より大きな開口径を有し前記磁気吸着手段が内部に挿入される吸引管を有し、前記吸引管の端部の開口径を絞った状態で吸引しながら前記吸引管と前記磁気吸着手段とを相対的に移動させることにより前記磁気吸着手段の表面に磁気吸着されている磁性物を吸引除去することを特徴とする磁性物除去装置である。
(【0011】以降は省略されています)
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