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公開番号2025162760
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-10-28
出願番号2024066164
出願日2024-04-16
発明の名称泡沫分離装置および泡沫分離方法
出願人雪印メグミルク株式会社
代理人弁理士法人樹之下知的財産事務所
主分類B03D 1/02 20060101AFI20251021BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約【課題】分離対象物質の濃縮を行うとともに、分離対象物質からの被除去物質の除去率を向上させることができる泡沫分離装置および泡沫分離方法を提供する。
【解決手段】泡沫分離装置1は、分離塔2と、分離対象物質を含む被処理液を分離塔2内に供給する被処理液供給部3と、分離塔2内の被処理液から泡沫BLを発生させる泡沫発生部4と、分離塔2内に泡沫接触用の親水性溶液を供給する親水性溶液供給部5とを備え、分離塔2は、上方に延設された塔部21を備え、塔部21で泡沫BLを上方に案内し、親水性溶液供給部5は、塔部21内に親水性溶液を供給し、親水性溶液を塔部21内で上昇する泡沫BLと接触させながら下方に流す。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項１】
分離塔と、
分離対象物質を含む被処理液を前記分離塔内に供給する被処理液供給部と、
前記分離塔内の前記被処理液から泡沫を発生させる泡沫発生部と、
前記分離塔内に泡沫接触用の親水性溶液を供給する親水性溶液供給部とを備え、
前記分離塔は、上方に延設された塔部を備え、前記塔部で前記泡沫を上方に案内し、
前記親水性溶液供給部は、前記塔部内に前記親水性溶液を供給し、前記親水性溶液を前記塔部内で上昇する前記泡沫と接触させながら下方に流すことを特徴とする泡沫分離装置。
続きを表示（約 300 文字）【請求項２】
前記分離塔は、前記親水性溶液供給部から供給された前記親水性溶液が前記塔部内に流入する親水性溶液供給口を備え、前記親水性溶液供給口が前記塔部の上端部に設けられていることを特徴とする請求項１に記載の泡沫分離装置。
【請求項３】
分離対象物質を含む被処理液を分離塔内に供給する工程と、
前記分離塔内の前記被処理液から泡沫を発生させ、前記分離塔において上方に延設された塔部で前記泡沫を案内する工程と、
前記分離塔の前記塔部内に親水性溶液を供給し、前記親水性溶液を前記塔部内で上昇する前記泡沫と接触させながら下方に流す工程とを実施することを特徴とする泡沫分離方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【０００１】
本発明は、泡沫分離装置および泡沫分離方法に関する。
続きを表示（約 1,300 文字）【背景技術】
【０００２】
分離対象物質を含む溶液に泡沫（泡沫液と称することもある）を発生させ、当該泡沫の表面に分離対象物質を吸着させて分離する泡沫分離装置が知られている（例えば、特許文献１参照）。
【０００３】
泡沫分離装置は、構造や操作が簡単であり、装置の製造コストやランニングコストが低く、環境負荷が少ないなどの特長を持つ。このため、泡沫分離装置は、例えば、銅の浮遊選鉱、紙の溶解液中に分散したトナーや油性インクの濃縮除去（脱墨）、魚類の飼育や養殖における体表粘液等のタンパク質の除去などに使用され、食品業界や製薬業界ではタンパク質の分離に使用されるなど、様々な分野で利用されている。
【０００４】
特許文献１に記載の分離装置（泡沫分離装置）では、無機塩含有有機系化合物を含む被処理液中に泡沫を発生させ、泡沫により有機系化合物（分離対象物質）を無機塩（被除去物質）から分離する。
【先行技術文献】
【特許文献】
【０００５】
特開平１１－１９７６５０号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【０００６】
しかしながら、特許文献１に記載されたような従来の泡沫分離装置では、分離対象物質から除去される被除去物質の量が少なく、分離対象物質からの被除去物質の除去率を向上させることができない。
なお、泡沫分離装置以外に、イオン交換樹脂、イオン交換膜、逆浸透膜（ＲＯ膜）、ナノろ過膜（ＮＦ膜）、限外ろ過膜（ＵＦ膜）等を用いた分離装置があるが、分離対象物質の分離濃縮と、分離対象物質からの被除去物質の除去率の向上とを同時に行うことができない。
【０００７】
本発明の目的は、分離対象物質の濃縮を行うとともに、分離対象物質からの被除去物質の除去率を向上させることができる泡沫分離装置および泡沫分離方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【０００８】
本発明の泡沫分離装置は、分離塔と、分離対象物質を含む被処理液を前記分離塔内に供給する被処理液供給部と、前記分離塔内の前記被処理液から泡沫を発生させる泡沫発生部と、前記分離塔内に泡沫接触用の親水性溶液を供給する親水性溶液供給部とを備え、前記分離塔は、上方に延設された塔部を備え、前記塔部で前記泡沫を上方に案内し、前記親水性溶液供給部は、前記塔部内に前記親水性溶液を供給し、前記親水性溶液を前記塔部内で上昇する前記泡沫と接触させながら下方に流す。
【０００９】
本発明によれば、分離塔の塔部内に親水性溶液を供給し、親水性溶液を塔部内で上昇する泡沫と接触させながら下方に流すので、親水性溶液が塔部内の泡沫の移動経路にわたって被除去物質を洗い流す。このため、分離対象物質の濃縮を行うとともに、分離対象物質からの被除去物質の除去率を向上させることができる。
【００１０】
本発明の泡沫分離装置において、前記分離塔は、前記親水性溶液供給部から供給された前記親水性溶液が前記塔部内に流入する親水性溶液供給口を備え、前記親水性溶液供給口が前記塔部の上端部に設けられていることが好ましい。
（【００１１】以降は省略されています）

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