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公開番号2025086385
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-06-09
出願番号2023200301
出願日2023-11-28
発明の名称水流式選別装置
出願人個人
代理人弁理士法人広江アソシエイツ特許事務所
主分類B03B 5/66 20060101AFI20250602BHJP(液体による,または,風力テーブルまたはジグによる固体物質の分離;固体物質または流体から固体物質の磁気または静電気による分離,高圧電界による分離)
要約【課題】選別対象物を、比重の違いによって複数の種類に選別する水流式選別装置を提供する。
【解決手段】本発明の水流式選別装置は、第一選別槽11と、第二選別槽12と、水供給手段13を備えている。第一選別槽11及び第二選別槽は、傾斜面となっている底面21と、上面22と、選別対象物を投入する第一投入口24と、水供給口26と、内部の水流の中を沈降した沈降物を排出する沈降物排出口28と、内部の水流と共に浮上した浮上物を排出する浮上物排出口27と、底面に沿って配置されており、沈降物を沈降物排出口に運搬するコンベア30と、を備えている。さらに、選別槽の内部を区画する仕切り板25が設けられており、仕切り板25によって、水供給手段から供給された水が、底面に沿って下降した後、底面から離れて上昇する水流を形成する。第二選別槽12は、第一選別槽11と直列に配置されており、流速の異なる水流で稼働する。
【選択図】図3
特許請求の範囲【請求項1】
第一選別槽と、第二選別槽と、水供給手段を備えており、選別対象物を比重の違いによって選別する水流式選別装置であって、
前記第一選別槽は、
傾斜面となっている底面と、
水供給口と、
選別対象物を投入する第一投入口と、
内部の水流の中を沈降した沈降物を排出する沈降物排出口と、
内部の水流と共に浮上した浮上物を排出する浮上物排出口と、
前記底面に沿って配置されており、沈降物を沈降物排出口に運搬するコンベアと、
を備えており、
前記第二選別槽は、
傾斜面となっている底面と、
水供給口と、
前記第一選別槽の沈降物または浮上物を投入する第二投入口と、
内部の水流の中を沈降した沈降物を排出する沈降物排出口と、
内部の水流と共に浮上した浮上物を排出する浮上物排出口と、
前記底面に沿って配置されており、沈降物を沈降物排出口に運搬するコンベアと、
を備えており、
前記第一選別槽及び前記第二選別槽のそれぞれには、内部を区画する仕切り板が設けられており、前記仕切り板によって、前記水供給手段から供給された水が、前記底面に沿って下降した後前記底面から離れて上昇する水流を形成しており、
前記第一選別槽の水流の流速と前記第二選別槽の水流の流速が異なっていることを特徴とする請求項1記載の水流式選別装置。
続きを表示(約 160 文字)【請求項2】
前記第一選別槽および前記第二選別槽は、それぞれが、振動発生装置を備えていることを特徴とする請求項1に記載の水流式選別装置。
【請求項3】
前記第一選別槽および前記第二選別槽は、それぞれが、上面から水を供給するシャワーを備えていることを特徴とする請求項2に記載の水流式選別装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、水流を利用して、比重の異なる物品を選別する水流式選別装置に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
廃棄物や川底のしゅんせつ物等を処分する場合、そこに含まれる物品を選別せずに廃棄しようとすると、環境負荷の増大や高額な廃棄費用の発生などの問題が生じる。一方、廃棄物やしゅんせつ物の中の物品を比重によって選別すると、処分が容易になることが多い。また、選別した物品の中には資源として再利用可能なものが含まれており、比重によって選別することでそれらを資源として有効活用できる場合もある。
【0003】
そこで、様々な物品からなる混合廃棄物を、比重によって効率よく選別する技術が求められている。これまで知られている選別技術の一つに、液体が充填された選別槽に混合物を投入し、液体との相対的な比重の違いを利用して、選別槽の中で浮上する物体と沈降する物体とを分ける方法が知られている。特許文献1には、混合プラスチックの分別方法として、円筒槽に水を供給し、破砕された廃棄プラスチックと混合して水スラリーをなし、旋回流を生じさせて、低 ・ 中比重プラスチックを水と共に排出すると同時に、 高比重プラスチックを円筒槽下部に沈降させる技術が開示されている。
【0004】
また、混合廃棄物の選別と資源化のために、ブロワーを利用した風力選別や、手選別も行われているが、多くの費用、時間、労力が必要となっていた。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2008/004600号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
選別槽に充填された液体に物品を投入し、液体の中で沈降するか浮上するかの違いから選別を行う方法では、選別槽に充填された液体の比重によって選別の基準が決定される。このため、一定の比重による選別だけしか行なうことができない。
【0007】
本発明は、上記現状に鑑みてなされたものであって、比重の違いによって物品を選別する場合に、選別の基準となる比重を変更することのできる選別装置の提供を、解決すべき課題としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明は、選別対象物を比重の違いによって選別する水流式選別装置に関する。本発明の水流式選別装置は、第一選別槽と、第二選別槽と、水供給手段を備えている。第一選別槽は、傾斜面となっている底面と、水供給口と、選別対象物を投入する第一投入口と、内部の水流の中を沈降した沈降物を排出する沈降物排出口と、内部の水流と共に浮上した浮上物を排出する浮上物排出口と、底面に沿って配置されており、沈降物を沈降物排出口に運搬するコンベアと、を備えている。本発明の水流式選別装置は、第一選別槽の内部を区画する仕切り板が設けられており、この仕切り板によって、水供給手段から供給された水が、底面に沿って下降した後、底面から離れて上昇する水流を形成することを特徴とする。
【0009】
本発明の水流式選別装置は、さらに第二選別槽を備える。第二選別槽は、傾斜面となっている底面と、水供給口と、第一選別槽の沈降物または浮上物を投入する第二投入口と、内部の水流の中を沈降した沈降物を排出する沈降物排出口と、内部の水流と共に浮上した浮上物を排出する浮上物排出口と、底面に沿って配置されており、沈降物を沈降物排出口に運搬するコンベアと、第二選別槽の内部に設けられている仕切り板であって、水供給手段から供給された水が、底面に沿って下降した後、底面から離れて上昇する水流を形成するように配置された仕切り板と、を備えている。水流式選別装置は、第一選別槽の水流の流速と第二選別槽の水流の流速が異なっていることを特徴とする。
【0010】
第一選別槽および第二選別槽は、それぞれが、振動発生装置を備えていることが好ましい。
また、第一選別槽および第二選別槽は、それぞれが、上面から水を供給するシャワーを備えていることが好ましい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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