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公開番号2025120882
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-18
出願番号2024016035
出願日2024-02-05
発明の名称木材保護塗料
出願人大関化学工業株式会社,装建工業株式会社
代理人個人
主分類C09D 131/04 20060101AFI20250808BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】木材の吸放湿性を妨げない透湿性を有しつつ、木材の寸法変化に対する塗膜の追従性を向上させて新たな割れの発生や割れの進行を抑制し、木材を高寿命化できる木材保護塗料を提供する。
【解決手段】木材表面に塗膜を形成する造膜型の木材保護塗料において、樹脂エマルジョン成分として、樹脂固形分割合が40質量%以上のエチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂エマルジョンを含有し、特に、木材保護塗料を用いた塗膜の破断時の伸び率が300%以上であり、ゼロスパンテンション伸び量が2.0mm以上であるものである。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
木材表面に塗膜を形成する造膜型の木材保護塗料において、
樹脂エマルジョン成分として、固形分濃度が40質量%以上のエチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂エマルジョンを含有する、
ことを特徴とする木材保護塗料。
続きを表示(約 260 文字)【請求項2】
樹脂エマルジョン成分は、ガラス転移温度が異なる2種以上のエチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂エマルジョンを混合してなる請求項1に記載の木材保護塗料。
【請求項3】
塗膜の破断時の伸び率が300%以上である請求項1又は請求項2に記載の木材保護塗料。
【請求項4】
塗膜のゼロスパンテンション伸び量が2.0mm以上である請求項1又は請求項2に記載の木材保護塗料。
【請求項5】
木材の木口面を保護するために使用される請求項1又は請求項2に記載の木材保護塗料。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、木材保護塗料の技術に関し、より詳細には、木材表面に塗膜を形成する造膜型の木材保護塗料に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、建物や家具用の木材の表面に塗膜を形成してこれを保護するための造膜型の木材保護塗料に関する技術が公知である。この種の木材保護塗料としては、外的損傷を防止するだけでなく、紫外線や風雨等に曝されることによる変色や、木材内に水分が侵入することによる腐朽等を防止するための塗膜性能が求められる。
【0003】
特に、木材は、四季や昼夜等の移り変わりによる自然環境の変化、冷暖房の使用による室内環境の変化等の湿度変化に応じて、木材の特徴である吸放湿性により内部の水分量(水分率)を変化させて、湿潤による膨張や乾燥による収縮を常時繰り返している。そのため、木材保護塗料に求められる塗膜性能としては、木材の吸放湿性を妨げない透湿性とともに、木材の伸縮による寸法変化に対する追従性が必要とされる。
【0004】
かかる観点から、例えば、特許文献1に開示されるように、樹脂成分(バインダー樹脂)としてアクリル樹脂やウレタン変性アクリル樹脂等を含有し、木材の伸縮に対して所定の塗膜物性(伸び率及び強度)を有する木材保護塗料の構成が提案されている。かかる従来の木材保護塗料では、木材の寸法変化に対する塗膜の追従性を発揮させることで、経時的な塗膜の剥がれや欠損を抑制するようにしたものである。
【0005】
しかしながら、特許文献1に開示される木材保護塗料の構成では、木材の乾燥の進行の他、内部の水分が凍結することによる膨張や、節や割れに充填した充填材(パテ)による変形の阻害等に起因して生じる新たな割れの発生や割れの進行(拡大)といったより大きな寸法変化に対する塗膜の追従性が不足し、塗膜の破断や剥がれを抑制できず、ひいては木材の高寿命化を図ることできないという問題があった。
【0006】
このように、造膜型の木材保護塗料としては、木材の湿潤・乾燥に基づく寸法変化に対する追従性だけでなく、新たな割れの発生や割れの進行といったより大きな寸法変化が生じた場合であっても、割れに追従して伸長して、塗膜の破断や剥がれが生じることのない新たな木材保護塗料の提案が希求されているところである。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2019-108461
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
そこで、本発明では、木材保護塗料に関し、前記従来の課題を解決するもので、木材の吸放湿性を妨げない透湿性を有しつつ、木材の寸法変化に対する塗膜の追従性を向上させて新たな割れの発生や割れの進行を抑制し、木材を高寿命化できる木材保護塗料を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の解決しようとする課題は以上の如くであり、次にこの課題を解決するための手段を説明する。
本発明者らは、上記課題に鑑み鋭意検討を重ねた結果、樹脂エマルジョン成分として所定のエチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂エマルジョン(以下、「EVAエマルジョン」という)を選択的に含有させることで、塗膜性能として木材の吸放湿性を妨げない透湿性を有しつつ、かつ木材の大きな寸法変化にも追従して伸張できる追従性を有する従来にない造膜型の木材保護塗料が得られることを見出し、本発明の完成に至ったのである。
【0010】
すなわち、請求項1においては、木材表面に塗膜を形成する造膜型の木材保護塗料において、樹脂エマルジョン成分として、固形分濃度が40質量%以上のエチレン-酢酸ビニル共重合体樹脂エマルジョンを含有する、ことを特徴とするものである。
(【0011】以降は省略されています)

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