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公開番号2025120745
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-18
出願番号2024015803
出願日2024-02-05
発明の名称荷重計測装置および昇降システム
出願人株式会社フジタ
代理人弁理士法人高橋・林アンドパートナーズ
主分類E04G 3/28 20060101AFI20250808BHJP(建築物)
要約【課題】荷重計測装置を備えた複数の昇降装置が連動して昇降ステージを昇降させる昇降システムを提供すること。
【解決手段】構造体の外周面に沿って昇降する昇降ステージと、外周面の第1面側に設置され、昇降ステージを昇降させるように動作する第1昇降装置と、外周面の第2面側に配置され、昇降ステージを昇降させるように動作する第2昇降装置と、第1面の法線方向における第1昇降装置の負荷荷重を計測する第1荷重計測装置と、第2面の法線方向における第2昇降装置の負荷荷重を計測する第2荷重計測装置と、第1昇降装置および第2昇降装置の動作を制御する制御装置と、を含み、制御装置は、第1荷重計測装置により計測された第1計測値および第2荷重計測装置により計測された第2計測値を受信する受信部と、第1計測値および第2計測値に基づき、第1昇降装置および第2昇降装置の動作を制御する制御部と、を含む。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
構造体の外周面に沿って昇降する昇降ステージが昇降するように動作する昇降装置と接続される、前記外周面と当接して転動する車輪を備えたガイドローラに設置され、前記昇降装置の負荷荷重を計測し、前記昇降装置の動作を制御する制御装置に計測された計測値を送信するように前記制御装置と通信可能に接続される、荷重計測装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
構造体の外周面に沿って昇降する昇降ステージと、
前記外周面の第1面側において前記昇降ステージを支持するように設置され、前記昇降ステージを昇降させるように動作する第1昇降装置と、
前記外周面の前記第1面と異なる第2面側において前記昇降ステージを支持するように配置され、前記昇降ステージを昇降させるように動作する第2昇降装置と、
前記第1面の法線方向における前記第1昇降装置の負荷荷重を計測する第1荷重計測装置と、
前記第2面の法線方向における前記第2昇降装置の負荷荷重を計測する第2荷重計測装置と、
前記第1昇降装置および前記第2昇降装置の動作を制御する制御装置と、を含み、
前記制御装置は、
前記第1荷重計測装置により計測された第1計測値および前記第2荷重計測装置により計測された第2計測値を受信する受信部と、
前記第1計測値および前記第2計測値に基づき、前記第1昇降装置および前記第2昇降装置の前記動作を制御する制御部と、を含む、昇降システム。
【請求項3】
前記第1計測値および前記第2計測値の少なくとも1つが第1閾値を超えるとき、前記制御部は、作業者に対して異常の可能性を知らせるための警告信号を生成する、請求項2に記載の昇降システム。
【請求項4】
制御装置は、さらに、前記警告信号を変換して前記異常の可能性を表示する表示部を含む、請求項3に記載の昇降システム。
【請求項5】
前記第1計測値および前記第2計測値の少なくとも1つが前記第1閾値よりも大きい第2閾値を超えるとき、前記制御部は、前記第1昇降装置および前記第2昇降装置の前記動作を停止する、請求項3に記載の昇降システム。
【請求項6】
制御装置は、さらに、前記第1計測値および前記第2計測値を計測値データベースとして記憶する記憶部を含む、請求項2に記載の昇降システム。
【請求項7】
さらに、
前記第1昇降装置と接続し、前記第1面と当接して転動する車輪を備えた第1ガイドローラと、
前記第2昇降装置と接続し、前記第2面と当接して転動する車輪を備えた第2ガイドローラと、を含み、
前記第1荷重計測装置および前記第2荷重計測装置は、それぞれ、第1ガイドローラおよび第2ガイドローラに設置されている、請求項2に記載の昇降システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明の一実施形態は、構造体の外周面に沿って昇降ステージが昇降するように動作する昇降装置の負荷荷重を計測する荷重計測装置に関する。また、本発明の一実施形態は、荷重計測装置を備えた複数の昇降装置が連動し、昇降ステージを昇降させる昇降システムに関する。
続きを表示(約 1,700 文字)【背景技術】
【0002】
ビルまたはマンションなどの大型の構造体の建築または解体では、構造体の外周面に沿って昇降する昇降ステージを備えた昇降システムが用いられている(例えば、特許文献1参照)。昇降システムにおいて、昇降ステージの下方には複数の昇降装置が設置され、昇降ステージは昇降装置の動作によって昇降することができる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭60-43572号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
昇降システムでは、昇降ステージが構造体の外周面から一定の距離を保持するために、昇降装置に構造体の外周面と当接するガイドローラが取り付けられる場合がある。この場合、ガイドローラは構造体からの抗力を受けるが、この抗力は昇降装置に伝達され、負荷荷重(いわゆる、水平荷重)として作用する。一般的に、昇降装置に加わる水平荷重は、計算によって求めることができる。そのため、設計段階において水平荷重を計算し、作業の安全性を確認していた。しかしながら、昇降装置に加わる水平荷重は、昇降装置で支持する昇降ステージの重量はもちろんのこと、気象条件によっても大きく変化する。例えば、風の強さまたは向きによっては、水平荷重が大きくなる場合がある。水平荷重が大きくなると、昇降装置の動作が妨げられ、複数の昇降装置の移動量にばらつきが生じる。その結果、昇降ステージが傾き、昇降ステージ上で作業する作業者の安全性を確保することができない恐れがある。また、水平荷重が大きくなると、ガイドローラが構造物の外周面を押圧する力も大きくなるため、昇降ステージの昇降によって構造物の外周面を傷つける恐れがある。
【0005】
本発明の一実施形態は、上記問題に鑑み、昇降ステージが昇降するときに昇降装置の負荷荷重を計測する荷重計測装置を提供することを目的の一つとする。また、本発明の一実施形態は、荷重計測装置を備えた複数の昇降装置が連動して昇降ステージを昇降させる昇降システムを提供することを目的の一つとする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の一実施形態に係る荷重計測装置は、構造体の外周面に沿って昇降する昇降ステージが昇降するように動作する昇降装置と接続される、外周面と当接して転動する車輪を備えたガイドローラに設置され、昇降装置の負荷荷重を計測し、昇降装置の動作を制御する制御装置に計測された計測値を送信するように制御装置と通信可能に接続される。
【0007】
本発明の一実施形態に係る昇降システムは、構造体の外周面に沿って昇降する昇降ステージと、外周面の第1面側において昇降ステージを支持するように設置され、昇降ステージを昇降させるように動作する第1昇降装置と、外周面の第1面と異なる第2面側において昇降ステージを支持するように配置され、昇降ステージを昇降させるように動作する第2昇降装置と、第1面の法線方向における第1昇降装置の負荷荷重を計測する第1荷重計測装置と、第2面の法線方向における第2昇降装置の負荷荷重を計測する第2荷重計測装置と、第1昇降装置および第2昇降装置の動作を制御する制御装置と、を含み、制御装置は、第1荷重計測装置により計測された第1計測値および第2荷重計測装置により計測された第2計測値を受信する受信部と、第1計測値および第2計測値に基づき、第1昇降装置および第2昇降装置の動作を制御する制御部と、を含む。
【0008】
第1計測値および第2計測値の少なくとも1つが第1閾値を超えるとき、制御部は、作業者に対して異常の可能性を知らせるための警告信号を生成してもよい。
【0009】
制御装置は、さらに、警告信号を変換して異常の可能性を表示する表示部を含んでもよい。
【0010】
第1計測値および第2計測値の少なくとも1つが第1閾値よりも大きい第2閾値を超えるとき、制御部は、第1昇降装置および第2昇降装置の動作を停止してもよい。
(【0011】以降は省略されています)

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