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公開番号
2025120438
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-15
出願番号
2025099206,2021148928
出願日
2025-06-13,2021-09-13
発明の名称
血液浄化器及びその製造方法
出願人
日機装株式会社
代理人
個人
主分類
A61M
1/18 20060101AFI20250807BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】所望の物質を透過する透過性能を容易且つ安定して一定にすることができる血液浄化器及びその製造方法を提供する。
【解決手段】所望の物質を透過可能な複数の中空糸膜3がケース2に収容された血液浄化器において、互いに異なる透過性能を有する中空糸膜が所定の混合比率でケース2に収容され、透過対象の物質の透過性能が混合比率により任意に調整されて構成されるとともに、中空糸膜3は、透過対象の物質の分子量と透過性との関係を示す分画曲線が互いに大きく異なり、一方がふるい係数1、他方がふるい係数0となる分子量領域の組み合わせがあることを特徴とする。
【選択図】図5
特許請求の範囲
【請求項1】
所望の物質を透過可能な複数の中空糸膜がケースに収容された血液浄化器において、
互いに異なる透過性能を有する中空糸膜が所定の混合比率で前記ケースに収容され、透過対象の物質の透過性能が前記混合比率により任意に調整されて構成されるとともに、前記中空糸膜は、透過対象の物質の分子量と透過性との関係を示す分画曲線が互いに大きく異なり、一方がふるい係数1、他方がふるい係数0となる分子量領域の組み合わせがあることを特徴とする血液浄化器。
続きを表示(約 1,000 文字)
【請求項2】
前記中空糸膜は、前記分画曲線により透過性能が予め特定されたものから成り、当該特定された互いに異なる透過性能の中空糸膜が前記ケース内に所定の混合比率で収容されたことを特徴とする請求項1記載の血液浄化器。
【請求項3】
前記中空糸膜内を患者の血液が流通可能とされるとともに、前記ケース内を透析液が流通可能とされた血液浄化器から成ることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の血液浄化器。
【請求項4】
透過対象の物質が血液中に含まれるアルブミンから成り、当該アルブミンの透過性能を調整可能とされたことを特徴とする請求項3記載の血液浄化器。
【請求項5】
アルブミンの透過性能を調整し、かつ、アルブミンより大きな分子量の血中物質の透過性能をも調整可能とされたことを特徴とする請求項4記載の血液浄化器。
【請求項6】
前記中空糸膜は、前記分画曲線が互いに異なるものが前記ケース内において均等に分散して収容されたことを特徴とする請求項1~5の何れか1つに記載の血液浄化器。
【請求項7】
前記中空糸膜は、前記分画曲線が互いに異なるものが前記ケース内に収容されるとともに、前記ケースに対する収容比率が高いものが前記ケースの外側、前記収容比率が低いものが前記ケースの内側に配置されたことを特徴とする請求項1~5の何れか1つに記載の血液浄化器。
【請求項8】
所望の物質を透過可能な複数の中空糸膜がケースに収容された血液浄化器の製造方法において、
互いに異なる透過性能を有する中空糸膜を所定の混合比率で前記ケースに収容し、透過対象の物質の透過性能を前記混合比率により任意に調整するとともに、前記中空糸膜は、透過対象の物質の分子量と透過性との関係を示す分画曲線が互いに大きく異なり、一方がふるい係数1、他方がふるい係数0となる分子量領域の組み合わせがあることを特徴とする血液浄化器の製造方法。
【請求項9】
前記中空糸膜は、前記分画曲線により透過性能が予め特定されるとともに、当該特定された透過性能毎に選別して前記ケース内に所定の混合比率で収容することを特徴とする請求項8記載の血液浄化器の製造方法。
【請求項10】
前記中空糸膜内を患者の血液が流通可能とされるとともに、前記ケース内を透析液が流通可能とされた血液浄化器から成ることを特徴とする請求項8又は請求項9記載の血液浄化器の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、所望の物質を透過可能な複数の中空糸膜がケースに収容された血液浄化器及びその製造方法に関するものである。
続きを表示(約 1,400 文字)
【背景技術】
【0002】
血液浄化器は、例えば血液透析に使用されるダイアライザに適用されるもので、筒状のケースに多数本の中空糸膜が充填されて構成されている。中空糸膜は、ポアと称される多数の穴が形成された糸状部材から成り、内部に患者の血液を流通させ得るとともに、その血液に含まれる特定の物質(特定のタンパク質等)を外部に透過させて浄化可能とされている。
【0003】
従来の血液浄化器としては、例えば特許文献1に開示されているように、血液導入ポート、血液導出ポート、透析液導入ポート及び透析液導出ポートが形成されたケース内に多数本の中空糸膜を充填したものが挙げられる。そして、血液導入ポート及び血液導出ポートに患者の血液を体外循環させる血液回路がそれぞれ接続されるとともに、透析液導入ポート及び透析液導出ポートに透析装置本体から延設された透析液導入ライン及び透析液排出ラインがそれぞれ接続可能とされている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2002-28233号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、上記従来の血液浄化器においては、所望の物質(血液中に含まれるアルブミン等)を透過する透過性能が製品毎にばらついてしまい、透過性能を一定に保持するのが困難であるという問題があった。すなわち、中空糸膜は、通常、原材料である高分子の合成段階のばらつき(分子量など)や中空糸膜の製造条件のゆらぎ(調製した高分子溶液の濃度、温度、若しくは凝固液の濃度、温度など)によって、その透過性能を一定にするのが難しい。
【0006】
本発明は、このような事情に鑑みてなされたもので、所望の物質を透過する透過性能を容易且つ安定して一定にすることができる血液浄化器及びその製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
請求項1記載の発明は、所望の物質を透過可能な複数の中空糸膜がケースに収容された血液浄化器において、互いに異なる透過性能を有する中空糸膜が所定の混合比率で前記ケースに収容され、透過対象の物質の透過性能が前記混合比率により任意に調整されて構成されるとともに、前記中空糸膜は、透過対象の物質の分子量と透過性との関係を示す分画曲線が互いに大きく異なり、一方がふるい係数1、他方がふるい係数0となる分子量領域の組み合わせがあることを特徴とする。
【0008】
請求項2記載の発明は、請求項1記載の血液浄化器において、前記中空糸膜は、前記分画曲線により透過性能が予め特定されたものから成り、当該特定された互いに異なる透過性能の中空糸膜が前記ケース内に所定の混合比率で収容されたことを特徴とする。
【0009】
請求項3記載の発明は、請求項1又は請求項2記載の血液浄化器において、前記中空糸膜内を患者の血液が流通可能とされるとともに、前記ケース内を透析液が流通可能とされた血液浄化器から成ることを特徴とする。
【0010】
請求項4記載の発明は、請求項3記載の血液浄化器において、透過対象の物質が血液中に含まれるアルブミンから成り、当該アルブミンの透過性能を調整可能とされたことを特徴とする。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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