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公開番号
2025114118
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-05
出願番号
2024008596
出願日
2024-01-24
発明の名称
軸受の取り付け構造
出願人
トヨタ自動車株式会社
代理人
個人
,
個人
主分類
F16C
35/063 20060101AFI20250729BHJP(機械要素または単位;機械または装置の効果的機能を生じ維持するための一般的手段)
要約
【課題】転がり軸受と転がり軸受を支持する支持部材との相対滑りによる耐久性の低下を抑制することが可能な軸受の取り付け構造を提供する。
【解決手段】固定されている円筒部材2と、円筒部材2の内部に挿入されている第1回転軸3と、第1回転軸3を円筒部材2に対して相対回転可能に保持する第1転がり軸受4と、円筒状に形成され、内部に円筒部材2が挿入されている第2回転軸5と、第2回転軸5を円筒部材2との間で回転可能に保持する第2転がり軸受6と、を備えた軸受の取り付け構造1であって、第1転がり軸受4および第2転がり軸受6のうち一方は、円筒部材2に対して圧入されている。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
固定されている円筒部材と、
前記円筒部材の内部に挿入されている第1回転軸と、
前記第1回転軸と前記円筒部材との間に配置され、前記第1回転軸を前記円筒部材に対して回転可能に保持する第1転がり軸受と、
円筒状に形成され、内部に前記円筒部材が挿入されている第2回転軸と、
前記第2回転軸と前記円筒部材との間に配置され、前記第2回転軸を前記円筒部材に対して回転可能に保持する第2転がり軸受と、を備えた軸受の取り付け構造であって、
前記第1転がり軸受および前記第2転がり軸受のうち一方は、前記円筒部材に対して圧入されている
ことを特徴とする軸受の取り付け構造。
続きを表示(約 410 文字)
【請求項2】
固定されている円筒部材と、
前記円筒部材の内部に挿入されている第1回転軸と、
前記第1回転軸と前記円筒部材との間に配置され、前記第1回転軸を前記円筒部材に対して回転可能に保持する第1転がり軸受と、
円筒状に形成され、内部に前記円筒部材が挿入されている第2回転軸と、
前記第2回転軸と前記円筒部材との間に配置され、前記第2回転軸を前記円筒部材に対して回転可能に保持する第2転がり軸受と、を備えた軸受の取り付け構造であって、
前記第1回転軸および前記第2回転軸の少なくとも一方には、トルクが入力される
ことを特徴とする軸受の取り付け構造。
【請求項3】
請求項1または2に記載の軸受の取り付け構造であって、
前記第1転がり軸受の半径方向で外側に前記第2転がり軸受が配置されている
ことを特徴とする軸受の取り付け構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
この発明は、軸受によって軸部材を固定部材に対して回転可能に取り付ける構造に関するものである。
続きを表示(約 2,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、クリープを防止する機能を持続させることにより、寿命を向上させることを目的とした転がり軸受が記載されている。特許文献1の転がり軸受は、外輪と、内輪と、外輪と内輪との間に複数の球状の転動体と、を有する。外輪は、ハウジング等に取り付けられている。内輪は、回転軸に嵌め込んで取り付けられている。特許文献1の転がり軸受では、外輪の外周に、外輪の円周方向に沿って凹溝が全周に形成されている。その凹溝には、金属からなる環状のコイルばねが設けられている。コイルばねは、外輪の外周面から半径方向で外側に突出している。そのため、ハウジングに対して外輪を取り付けた場合には、その突出した部分が締め代として機能する。つまり、コイルばねが変形して弾性力を生じることにより、圧縮されたコイルばねが所定の締め代を有する状態で外輪およびハウジングに接触している。そのため、外輪とハウジングとの相対滑りを抑制することができるので、外輪とハウジングとの間で摩耗(クリープ)が生じることを抑制することができる。特許文献1では、外輪の凹溝に設けられる弾性部材として金属からなる環状のコイルばねを用いているため、弾性部材がゴムからなるOリングである場合と比較して、弾性部材の劣化や、弾性部材が摩耗する際に発生する摩耗粉の発生を抑制することができる、としている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2009-257346号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ところで、特許文献1に記載されている転がり軸受が半径方向に二つ重ねて配置された、いわゆる二重環構造を構成することにより、一つのハウジングに対して二つの軸部材を回転可能に保持する場合がある。例えば、円筒状のハウジングの内部に一方の軸部材が貫通し、ハウジングの半径方向で外側に円筒状に形成された他方の軸部材が配置されている場合がある。その場合には、一方の軸部材が一方の転がり軸受の内部を貫通し、その一方の転がり軸受がハウジングの内部に保持されることにより、一方の軸部材が回転可能に保持される。また、他方の転がり軸受が他方の軸部材の内部に配置され、その他方の転がり軸受の内部をハウジングが貫通することにより、他方の軸部材が回転可能に保持される。このような二重環構造により二つの軸部材を回転可能に保持するとともに、装置全体として小型化することなどができる。
【0005】
このように構成された二重環構造において、他方の転がり軸受に特許文献1に記載されている転がり軸受を適用する場合には、他方の軸部材に他方の転がり軸受を嵌め合わせることになる。そして、他方の転がり軸受における内輪の内周面とハウジングの外周面との間に隙間が生じることを抑制するために、上述した凹溝を内輪の内周面に形成し、その凹溝に弾性部材を配置することが考えられる。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載のように内輪の内周面に凹溝を形成し、その凹溝に弾性部材を配置することは、外輪の外周面に凹溝を形成し、弾性部材を配置することと比較して、転がり軸受の製造が容易ではなく、コストの増大などを招いてしまう可能性がある。また、上述した二重環構造においては、入力されるトルクによって軸部材が半径方向に振動した場合には弾性部材が弾性変形するので、その弾性部材とハウジングとが摺動して摩耗してしまう。そのような場合には、摩耗粉が転がり軸受における転動体の転動面などに侵入し、転がり軸受の耐久性が低下する可能性がある。また、そのように凹溝を形成することにより転がり軸受全体として許容することができる荷重が低下してしまう。したがって、上述したような二重環構造において、複雑な構造となったり転がり軸受の耐久性が低下したりすることを抑制しつつ転がり軸受とハウジングとの相対滑りを抑制するには未だ改善の余地があった。
【0007】
この発明は、上記の技術的課題に着目してなされたものであって、転がり軸受と転がり軸受を支持する支持部材との相対滑りによる耐久性の低下を抑制することが可能な軸受の取り付け構造を提供することを目的としている。
【課題を解決するための手段】
【0008】
上記の目的を達成するために、この発明は、固定されている円筒部材と、前記円筒部材の内部に挿入されている第1回転軸と、前記第1回転軸と前記円筒部材との間に配置され、前記第1回転軸を前記円筒部材に対して回転可能に保持する第1転がり軸受と、円筒状に形成され、内部に前記円筒部材が挿入されている第2回転軸と、前記第2回転軸と前記円筒部材との間に配置され、前記第2回転軸を前記円筒部材に対して回転可能に保持する第2転がり軸受と、を備えた軸受の取り付け構造であって、前記第1転がり軸受および前記第2転がり軸受のうち一方は、前記円筒部材に対して圧入されていることを特徴とするものである。
【0009】
また、この発明は、固定されている円筒部材と、前記円筒部材の内部に挿入されている第1回転軸と、前記第1回転軸と前記円筒部材との間に配置され、前記第1回転軸を前記円筒部材に対して回転可能に保持する第1転がり軸受と、円筒状に形成され、内部に前記円筒部材が挿入されている第2回転軸と、前記第2回転軸と前記円筒部材との間に配置され、前記第2回転軸を前記円筒部材に対して回転可能に保持する第2転がり軸受と、を備えた軸受の取り付け構造であって、前記第1回転軸および前記第2回転軸の少なくとも一方には、トルクが入力されることを特徴とするものであってもよい。
【0010】
この発明においては、前記第1転がり軸受の半径方向で外側に前記第2転がり軸受が配置されていてよい。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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