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公開番号
2025113535
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-04
出願番号
2024007737
出願日
2024-01-23
発明の名称
ホスホコリン含有化粧料
出願人
日本精化株式会社
代理人
主分類
A61K
8/55 20060101AFI20250728BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】本発明は、ホスホコリンの新たな用途、すなわち化粧料の用途を提供するものである。また、ホスホコリンを化粧料用途に使用するにあたって、ホスホコリンが水分の蒸発に伴い結晶が析出し易いこと、及び、使用感が必ずしも十分ではないことを見出した。本発明は、このような問題を解決することも課題の一つである。
【解決手段】ホスホコリンにコレステロール合成促進作用や抗菌作用などの化粧料用途における有用な効果を見出し、本発明を完成した。また、以下の成分(A)及び(B)を含有する化粧料が、ホスホコリンの結晶析出や使用感といった課題を解決することを見出し、本発明を完成した。
(A)ホスホコリン
(B)成分(A)と深共晶溶媒を形成する化合物
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ホスホコリンを含有する化粧料。
続きを表示(約 1,800 文字)
【請求項2】
以下の成分(A)及び(B)を含有する化粧料。
(A)ホスホコリン
(B)成分(A)と深共晶溶媒を形成する化合物
【請求項3】
成分(B)が成分(A)と深共晶溶媒を形成する化合物であって、以下の成分(B1)~(B8)から選択されることを特徴とする請求項2に記載の化粧料。
(B1)多価アルコール類
(B2)糖類
(B3)有機酸類
(B4)二塩基酸類
(B5)芳香族アルコール又は芳香族カルボン酸類
(B6)アスコルビン酸類
(B7)有機アミン類
(B8)有機アミド類
【請求項4】
成分(B)が成分(B1)であり、かつ、成分(B1)がエチレングリコール、プロピレングリコール、1,3-プロパンジオール、1,2-ブチレングリコール、1,3-ブチレングリコール、2,3-ブチレングリコール、テトラメチレングリコール、ヘキシレングリコール、オクチレングリコール、1,2-ペンタンジオール、1,2-ヘキサンジオール、1,2-へプタンジオール、1,2-オクタンジオール、1,2-デカンジオール、グリセリン、トリメチロールプロパン、1、2、6-ヘキサントリオール、ソルビトール、キシリトール、エリスリトール、イノシトール、マルチトール、マンニトール、エチルグリセリン、ブチルグリセリン、ヘキシルグリセリン、エチルヘキシルグリセリン、シクロヘキシルグリセリン、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール、ジグリセリン、トリグリセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン及びイソソルバイドから選択される1種又は2種以上である請求項3に記載の化粧料。
【請求項5】
成分(B)が成分(B2)であり、かつ、成分(B2)がキシロース、ガラクトース、グルコース、マンノース、フルクトース、マルトース、トレハロース、ラクトース、スクロース、グルコサミン、N-アセチルグルコサミン、アルキルグルコシド、グリセリルグルコシド及びアルブチンから選択される1種又は2種以上である請求項3に記載の化粧料。
【請求項6】
成分(B)が成分(B3)であり、かつ、成分(B3)が酢酸、プロピオン酸、酪酸、吉草酸、カプロン酸、グリコール酸、乳酸、リンゴ酸、酒石酸、クエン酸、グルコン酸、レブリン酸、グルタミン酸、アスパラギン酸及びフィチン酸から選択される1種又は2種以上である請求項3に記載の化粧料。
【請求項7】
成分(B)が成分(B4)であり、かつ、成分(B4)がシュウ酸、マロン酸、コハク酸、グルタル酸、アジピン酸、アゼライン酸、セバシン酸、マレイン酸、フマル酸及びシクロヘキサンジカルボン酸から選択される1種又は2種以上である請求項3に記載の化粧料。
【請求項8】
成分(B)が成分(B5)であり、かつ、成分(B5)がフェノール、クレゾール、ベンジルアルコール、フェネチルアルコール、フェノキシエタノール、ジブチルヒドロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、チモール、ヒノキチオール、イソプロピルメチルフェノール、バニリン、没食子酸プロピル、パラオキシ安息香酸エステル、安息香酸、サリチル酸、没食子酸、フタル酸、ケイヒ酸、ヒドロキシケイヒ酸、フェルラ酸及びカフェ酸から選択される1種又は2種以上である請求項3に記載の化粧料。
【請求項9】
成分(B)が成分(B6)であり、かつ、成分(B6)がアスコルビン酸、アスコルビン酸リン酸エステル、アスコルビン酸グルコシド、アスコルビン酸脂肪酸エステル及びアスコルビン酸アルキルエーテルから選択される1種又は2種以上である請求項3に記載の化粧料。
【請求項10】
成分(B)が成分(B7)であり、かつ、成分(B7)がモノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、リジン、アルギニン、ヒスチジン、オルニチン、クレアチン、グアニジン及びトリスヒドロキシメチルアミノメタンから選択される1種又は2種以上である請求項3に記載の化粧料。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、ホスホコリンを含有する化粧料に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
ホスホコリンは、リン酸にコリン基が1分子結合した化合物であり、生体内では、ホスファチジルコリン、スフィンゴミエリンなどの生合成経路の中間体として知られ、また、C反応性タンパク質の結合標的の一つとして免疫反応に関わることが知られている。このように、ホスホコリンは生体適合性を有する成分であるが、工業的には、医薬品などの合成中間原料としての用途が知られているのみである。
【0003】
深共晶溶媒とは、水素結合アクセプター化合物と水素結合ドナー化合物とを混合することにより得られる常温で液体状の組成物の総称である。水素結合アクセプター化合物及び水素結合ドナー化合物の一方又は両方が常温で固体であっても、混合することで共晶融点降下が起こり、常温で液体状態が作り出せる点に特徴を有する。深共晶溶媒は、イオン液体と類似の特徴を有することが知られているが、イオン液体に比べて低コストで得られる点や、イオン液体に比べて環境負荷や毒性が少ない化合物から得ることができる点で優れており、イオン液体に代わる新たな溶媒として利用が期待されている。深共晶溶媒を形成する水素結合アクセプター化合物として塩化コリンが一般的に知られているが、塩化コリンは刺激性の観点から化粧料用途への利用には懸念がある。一方、ホスホコリンを深共晶溶媒の水素結合アクセプター化合物として使用することは知られていない。
【0004】
深共晶溶媒の化粧料への応用例として、特許文献1には、アルキルベタインと多価アルコール、尿素及び尿素誘導体から選択される1種以上からなる深共晶溶媒が、皮膚状態改善成分の浸透を促進することが記載されている。特許文献2には、低分子ベタインと多価アルコールからなる深共晶溶媒が、皮膚状態改善成分の浸透を促進することが記載されている。特許文献3には、塩化コリンと尿素からなる深共晶溶媒が、毛髪トリートメントの溶媒として毛髪繊維の膨潤を促進し、毛髪性質の改変に寄与することが記載されている。特許文献4には、クエン酸と尿素化合物からなる深共晶溶媒が、毛髪の縮れを低減し、損傷した毛髪を補強することが記載されている。また、上記に記載されるような効果のほか、深共晶溶媒の形成は、通常は常温で固体状である化合物が常温で液体状となる現象であるから、このような現象によって、その化合物の物理的・化学的性質は大きく変化すると考えられるため、化粧料の用途において、様々な有用な効果が発現することが期待される。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
国際公開第2023/002872号
国際公開第2023/002873号
特表2021-534103号公報
特表2023-539200号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の課題は、ホスホコリンの新たな用途を提供することにある。
【0007】
また、本願出願人は、ホスホコリンを化粧料用途に使用するにあたって、ホスホコリンが水分の蒸発に伴い結晶が析出し易いこと、及び、使用感が必ずしも十分ではないことを見出した。本発明は、このような問題を解決することを課題の一つとするものである。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは上記課題を解決すべく鋭意検討を重ねた結果、ホスホコリンに化粧料用途における有用な効果を見出し、本発明を完成した。
【0009】
また、本発明者らは、以下の成分(A)及び(B)を含有する化粧料が、前述したホスホコリンの結晶析出や使用感といった課題を解決することを見出し、本発明を完成した。
(A)ホスホコリン
(B)成分(A)と深共晶溶媒を形成する化合物
【発明の効果】
【0010】
本発明で使用されるホスホコリンは、優れたコレステロール合成促進作用、及び、抗菌作用を有する。これらの効果は、化粧料用途における有用な効果であるから、ホスホコリンは好ましく化粧料に使用することができる。
(【0011】以降は省略されています)
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