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公開番号2025113303
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2025081713,2019123431
出願日2025-05-15,2019-07-02
発明の名称光コヒーレンストモグラフィ(OCT)データ処理方法
出願人株式会社トプコン
代理人個人
主分類A61B 3/10 20060101AFI20250725BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】OCTデータ処理の効率化を図る。
【解決手段】実施形態の方法は、波数値と強度値との関係を表すスペクトル強度分布であるAスキャンデータを深さ方向の反射強度分布に変換するフーリエ変換を含むフーリエドメイン法(FD法)の画像化処理を実行可能である。本方法は、サンプルの3次元データセットを準備し、3次元データセットの各AスキャンデータにFD法の画像化処理を適用せずに、ハイパスフィルターを適用して振幅成分を抽出し、振幅成分から逆累積分布関数に基づき単一の推定強度値(代表強度値)を決定し、複数のAスキャンデータから得られた複数の代表強度値の深さ方向に直交する面における2次元マップを作成する。本方法は、2次元マップに基づき3次元データセットとサンプルの領域との位置関係を決定し、3次元データセットにFD法の画像化処理を適用してOCT画像データを生成する。
【選択図】図7


特許請求の範囲【請求項1】
フーリエドメイン法の光コヒーレンストモグラフィ(OCT)スキャンをサンプルに適用して収集された3次元データセットに含まれる波数値と強度値との関係を表すスペクトル強度分布である各Aスキャンデータに、前記スペクトル強度分布を深さ方向の反射強度分布に変換するフーリエ変換を含む前記フーリエドメイン法の画像化処理を適用してOCT画像データを生成する方法であって、
サンプルから収集された、それぞれが波数値と強度値との関係を表すスペクトル強度分布である複数のAスキャンデータからなる3次元データセットを準備し、
前記複数のAスキャンデータに前記フーリエドメイン法の画像化処理を適用することなく、各Aスキャンデータにハイパスフィルターを適用して振幅成分を抽出し、抽出された前記振幅成分から逆累積分布関数に基づき単一の推定強度値である代表強度値を決定し、前記複数のAスキャンデータからそれぞれ決定された複数の代表強度値の前記深さ方向に直交する面における分布を表す2次元マップを作成し、
前記2次元マップに基づいて、前記3次元データセットと前記サンプルの領域との位置関係を決定する前記3次元データセットの位置決めを行い、
前記3次元データセットの少なくとも一部に前記フーリエドメイン法の画像化処理を適用してOCT画像データを生成する、
OCTデータ処理方法。
続きを表示(約 290 文字)【請求項2】
前記サンプルに対する所定の検査の適用エリアを設定する適用エリア設定処理を実行する、
請求項1のOCTデータ処理方法。
【請求項3】
所定の画像化処理が適用される部分データセットを設定する部分データセット設定処理を実行する、
請求項1又は2のOCTデータ処理方法。
【請求項4】
OCTと異なる所定の検査によって前記サンプルから取得された検査データを準備し、
前記検査データと前記3次元データセットの少なくとも一部との所定の比較処理を実行する、
請求項1~3のいずれかのOCTデータ処理方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、光コヒーレンストモグラフィ(OCT)データ処理方法に関する。
続きを表示(約 2,600 文字)【背景技術】
【0002】
OCTは、光散乱媒質をマイクロメートルレベル又はそれ以下の分解能で画像化することが可能な技術であり、医用イメージングや非破壊検査などに用いられる。OCTは、低コヒーレンス干渉法に基づく技術であり、典型的には、光散乱媒質のサンプルへの深達性を担保するために近赤外光を利用する。
【0003】
特許文献1には、OCTデータを効率的に収集するために、また、サンプルの特定領域からのOCTデータを正確に且つ短時間で収集するために、後方散乱又は後方反射の測定により光学的深さの関数として得られたOCTデータセットを処理する方法であって、OCTデータセットを解析して少なくとも第1サブセットのランドマーク領域データを特定し、このランドマーク領域データに基づきOCTデータセットを位置決めし、OCTデータセットとランドマーク領域データとの対応関係に基づきOCTデータセットの少なくとも第2サブセットに処理を施す方法が開示されている。
【0004】
また、特許文献2には、疾患の進行をモニタリングするために、後方散乱又は後方反射の測定により光学的深さの関数としてOCTサーベイスキャンデータセットを取得し、このサーベイスキャンデータセットを解析してランドマーク領域を特定し、サンプル内の位置又は固定位置に関連する位置をサーベイスキャンデータセットの要素に割り当てることによってランドマーク領域に関連する罹患組織の領域の少なくとも一部を表すサーベイスキャンデータセットの部分を登録し、異なる複数の時点における罹患組織の領域の変化をモニタリングする方法が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
米国特許第7884945号明細書
米国特許第8405834号明細書
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、OCTデータ処理の効率化を図ることにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
幾つかの例示的な態様は、光コヒーレンストモグラフィ(OCT)スキャンをサンプルに適用して収集されたデータを処理する方法(OCTデータ処理方法)であって、サンプルから収集された3次元データセットを準備し、前記3次元データセットに含まれる複数のAスキャンデータのそれぞれの代表強度値に基づいて2次元マップを作成し、前記2次元マップに基づいて、前記3次元データセットの位置決めを行い、前記位置決めがなされた前記3次元データセットの少なくとも部分データセットに基づく処理を実行する。
【0008】
幾つかの例示的な態様のOCTデータ処理方法に、以下の任意的な態様のいずれかを組み合わせることができる:前記処理は、所定の解析処理を含む;前記処理は、前記解析処理により得られたデータに基づく所定の評価処理を含む;前記処理は、前記解析処理が適用される部分データセットの設定を含む;前記処理は、前記サンプルに対する所定の検査の適用エリアの設定を含む;前記処理は、所定の画像化処理が適用される部分データセットの設定を含む;OCTと異なる所定の検査によって前記サンプルから取得された検査データを準備し、前記処理は、前記検査データと前記3次元データセットの少なくとも一部との所定の比較処理を含む。
【0009】
幾つかの例示的な態様は、光コヒーレンストモグラフィ(OCT)スキャンをサンプルに適用して収集されたデータを処理する方法(OCTデータ処理方法)であって、サンプルから収集された第1の3次元データセット及び第2の3次元データセットを準備し、前記第1の3次元データセットに含まれる複数のAスキャンデータのそれぞれの代表強度値に基づいて第1の2次元マップを作成し、前記第2の3次元データセットに含まれる複数のAスキャンデータのそれぞれの代表強度値に基づいて第2の2次元マップを作成し、前記第1の2次元マップと前記第2の2次元マップとに基づいて、前記第1の3次元データセットの少なくとも第1の部分データセット及び前記第2の3次元データセットの少なくとも第2の部分データセットの少なくとも一方に基づく処理を実行する。
【0010】
幾つかの例示的な態様のOCTデータ処理方法に、以下の任意的な態様のいずれかを組み合わせることができる:前記処理は、前記第1の2次元マップと前記第2の2次元マップとの間のレジストレーションを介した、前記少なくとも第1の部分データセットと前記少なくとも第2の部分データセットとの間のレジストレーションを含む;前記処理は、前記第1の2次元マップと前記第2の2次元マップとの間のレジストレーションを介した、前記サンプルに対するOCTスキャンの適用エリアの調整を含む;前記サンプルから逐次に収集される3次元データセットを逐次に処理することにより前記調整を逐次に行う;前記第1の2次元マップと前記第2の2次元マップとの間の前記レジストレーションは、画像相関演算を含む;前記画像相関演算は、前記第1の2次元マップと前記第2の2次元マップとの間の変位量を求め、前記変位量に基づいて、前記第1の2次元マップと前記第2の2次元マップとの間の前記レジストレーションを行う;前記変位量は、平行移動量及び回転移動量の少なくとも一方を含む;前記第1の3次元データセット及び前記第2の3次元データセットは、前記サンプルの互いに異なる3次元領域から収集され、前記処理は、前記第1の2次元マップと前記第2の2次元マップとの間のレジストレーションを介した、前記少なくとも第1の部分データセットから生成された第1の画像データと前記少なくとも第2の部分データセットから生成された第2の画像データとの合成を含む;前記処理は、所定の解析処理を含む;前記処理は、前記解析処理により得られたデータに基づく所定の評価処理を含む;前記処理は、前記解析処理が適用される部分データセットの設定を含む;前記第1の3次元データセット及び前記第2の3次元データセットを含む、複数の異なる時点にそれぞれ対応する複数の3次元データセットを準備し、前記解析処理は、所定のパラメータ値の時系列変化を求める処理を含む。
(【0011】以降は省略されています)

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