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公開番号
2025113191
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2025003737
出願日
2025-01-09
発明の名称
光硬化性樹脂組成物、硬化被膜付き基材およびその製造方法
出願人
中国塗料株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
C08F
290/06 20060101AFI20250725BHJP(有機高分子化合物;その製造または化学的加工;それに基づく組成物)
要約
【課題】透明性、基材付着性、硬度、可視光透過性および赤外線吸収性に優れる硬化被膜を形成可能な光硬化性樹脂組成物の提供。
【手段】本発明による光硬化性樹脂組成物は、ウレタン(メタ)アクリレート(A)、(メタ)アクリレートモノマー(B)、光重合開始剤(C)、および赤外線吸収剤(D)を含有する光硬化性樹脂組成物であって、
前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)が、官能基数が6以上のウレタン(メタ)アクリレート(a1)を少なくとも含み、前記官能基数が6以上のウレタン(メタ)アクリレート(a1)の含有量が、前記光硬化性樹脂組成物の固形分100質量%に対して10質量%以上40質量%以下であり、
前記(メタ)アクリレートモノマー(B)が、官能基数が5以上6以下の(メタ)アクリレートモノマー(b1)を少なくとも含み、前記官能基数が5以上6以下の(メタ)アクリレートモノマー(b1)の含有量が、前記(メタ)アクリレートモノマー(B)の総量に対して20質量%以上であり、
前記(メタ)アクリレートモノマー(B)が、官能基数が2以下の(メタ)アクリレートモノマー(b2)をさらに含んでもよく、前記官能基数が2以下の(メタ)アクリレートモノマー(b2)の含有量が、前記(メタ)アクリレートモノマー(B)の総量に対して20質量%未満である。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
ウレタン(メタ)アクリレート(A)、(メタ)アクリレートモノマー(B)、光重合開始剤(C)、および赤外線吸収剤(D)を含有する光硬化性樹脂組成物であって、
前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)が、官能基数が6以上のウレタン(メタ)アクリレート(a1)を少なくとも含み、前記官能基数が6以上のウレタン(メタ)アクリレート(a1)の含有量が、前記光硬化性樹脂組成物の固形分100質量%に対して10質量%以上40質量%以下であり、
前記(メタ)アクリレートモノマー(B)が、官能基数が5以上6以下の(メタ)アクリレートモノマー(b1)を少なくとも含み、前記官能基数が5以上6以下の(メタ)アクリレートモノマー(b1)の含有量が、前記(メタ)アクリレートモノマー(B)の総量に対して20質量%以上であり、
前記(メタ)アクリレートモノマー(B)が、官能基数が2以下の(メタ)アクリレートモノマー(b2)をさらに含んでもよく、前記官能基数が2以下の(メタ)アクリレートモノマー(b2)の含有量が、前記(メタ)アクリレートモノマー(B)の総量に対して20質量%未満である、光硬化性樹脂組成物。
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【請求項2】
前記(メタ)アクリレートモノマー(B)の含有量が、前記光硬化性樹脂組成物の固形分100質量%に対して10質量%以上60質量%以下である、請求項1に記載の光硬化性樹脂組成物。
【請求項3】
前記(メタ)アクリレートモノマー(B)が、官能基数が3以上4以下の(メタ)アクリレートモノマー(b3)をさらに含む、請求項1に記載の光硬化性樹脂組成物。
【請求項4】
赤外線吸収剤(D)が、一般式:M
x
W
y
O
z
(式中、Mは、H、He、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、Mg、Zr、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、B、F、P、S、Se、Br、Te、Ti、Nb、V、Mo、Ta、Re、Be、Hf、Os、Bi、I、Ybのうちから選択される1種類以上の元素、Wはタングステン、Oは酸素、0.001≦x/y≦1、2.0<z/y≦3.0)で表わされる複合タングステン酸化物である、請求項1に記載の光硬化性樹脂組成物。
【請求項5】
前記赤外線吸収剤(D)の含有量が、前記光硬化性樹脂組成物の固形分100質量%に対して2質量%以上40質量%以下である、請求項1に記載の光硬化性樹脂組成物。
【請求項6】
無機粒子(E)をさらに含む、請求項1に記載の光硬化性樹脂組成物。
【請求項7】
前記無機粒子(E)が、平均一次粒子径が5nm以上70nm未満のナノシリカ(e1)と、平均一次粒子径が70nm以上300nm未満のナノシリカ(e2)とを少なくとも含む、請求項6に記載の光硬化性樹脂組成物。
【請求項8】
レベリング剤(F)をさらに含む、請求項1に記載の光硬化性樹脂組成物。
【請求項9】
分散剤(G)をさらに含む、請求項1に記載の光硬化性樹脂組成物。
【請求項10】
塗料として用いられる、請求項1に記載の光硬化性樹脂組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、光硬化性樹脂組成物に関する。また、本発明は、光硬化性樹脂組成物から形成される硬化被膜、該硬化被膜付き基材、および該硬化被膜付き基材の製造方法にも関する。
続きを表示(約 3,400 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、住宅や車両のウィンドウ表面等には、居住性向上及び省エネルギーの観点から熱線遮蔽フィルムの貼り付けが行われている。また、車両のダッシュボードに組み込まれたヘッドアップディスプレイユニットには、直射日光の侵入による表示器の温度上昇を抑制する目的で熱線遮蔽フィルムが使用されている。
【0003】
このような熱線遮熱フィルムは、例えば、ポリエチレンテレフタラート(PET)に代表されるプラスチックフィルム基材と、プラスチックフィルム基材の片面または両面に設けられた近赤外線吸収層によって構成される。近赤外線吸収層は、例えば、近赤外線吸収性を有する光硬化性樹脂組成物(コーティング剤)を塗装し、硬化させることで形成される。近赤外線吸収性の付与には、コーティング剤に特定の近赤外線吸収剤を含有させることが有効であるが、可視光透過性、基材への付着性等の物性が低下するという課題がある。また、表面硬度向上のために近赤外線吸収層の架橋密度を高めると、基材への付着性が低下するという課題がある。
【0004】
そこで、可視光線透過率と赤外線吸収性能のバランスが取れ、またポリカーボネートフィルムとの耐熱密着性に優れる赤外線カットハードコート樹脂として、6官能以上の(メタ)アクリレートモノマー(a1)を含む多官能(メタ)アクリレートモノマー(A)と、赤外線吸収成分(B)と、少なくともオキシムエステル型を含む2種類の分子内開裂型光重合開始剤(C)と、を含み、前記(a1)の(A)に対する配合比率が35~80重量%であることを特徴とする赤外線カットハードコート樹脂組成物およびそれから形成された赤外線カットハードコートフィルムが提案されている(特許文献1参照)。また、遮熱フィルムの赤外線吸収層を形成するために、赤外吸収能を有する酸化物(A)と、フッ素を含有しないアクリル化合物(B)と、フッ素を含有するアクリル化合物(C)とを有する赤外線吸収性組成物が提案されている(特許文献2参照)。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2021-1242号公報
国際公開第2021/045185号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明者らは、透明性、硬度、可視光透過性および赤外線吸収性に優れた樹脂フィルムの開発において、特定の基材(例えば、PET基材)に対する付着性が十分に得られないという新たな課題を知見した。実際、特許文献1に記載の赤外線カットハードコートフィルムは、ポリカーボネート基材に対する付着性は良好であるが、PET基材に対する付着性は不十分であった。
【0007】
本発明は上記の背景技術および課題に鑑みてなされたものであり、その目的は、透明性、基材付着性、硬度、可視光透過性および赤外線吸収性に優れる硬化被膜を形成可能な光硬化性樹脂組成物を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明者らは、上記課題を解決するため、鋭意検討した結果、特定のウレタン(メタ)アクリレート(A)、特定の(メタ)アクリレートモノマー(B)、光重合開始剤(C)、および赤外線吸収剤(D)を含有する光硬化性樹脂組成物を用いることにより、上記課題を解決できることを知見した。本発明は、かかる知見に基づいて完成されたものである。
【0009】
すなわち、本発明によれば、以下の発明が提供される。
[1] ウレタン(メタ)アクリレート(A)、(メタ)アクリレートモノマー(B)、光重合開始剤(C)、および赤外線吸収剤(D)を含有する光硬化性樹脂組成物であって、
前記ウレタン(メタ)アクリレート(A)が、官能基数が6以上のウレタン(メタ)アクリレート(a1)を少なくとも含み、前記官能基数が6以上のウレタン(メタ)アクリレート(a1)の含有量が、前記光硬化性樹脂組成物の固形分100質量%に対して10質量%以上40質量%以下であり、
前記(メタ)アクリレートモノマー(B)が、官能基数が5以上6以下の(メタ)アクリレートモノマー(b1)を少なくとも含み、前記官能基数が5以上6以下の(メタ)アクリレートモノマー(b1)の含有量が、前記(メタ)アクリレートモノマー(B)の総量に対して20質量%以上であり、
前記(メタ)アクリレートモノマー(B)が、官能基数が2以下の(メタ)アクリレートモノマー(b2)をさらに含んでもよく、前記官能基数が2以下の(メタ)アクリレートモノマー(b2)の含有量が、前記(メタ)アクリレートモノマー(B)の総量に対して20質量%未満である、光硬化性樹脂組成物。
[2] 前記(メタ)アクリレートモノマー(B)の含有量が、前記光硬化性樹脂組成物の固形分100質量%に対して10質量%以上60質量%以下である、[1]に記載の光硬化性樹脂組成物。
[3] 前記(メタ)アクリレートモノマー(B)が、官能基数が3以上4以下の(メタ)アクリレートモノマー(b3)をさらに含む、[1]または[2]に記載の光硬化性樹脂組成物。
[4] 赤外線吸収剤(D)が、一般式:M
x
W
y
O
z
(式中、Mは、H、He、アルカリ金属、アルカリ土類金属、希土類元素、Mg、Zr、Cr、Mn、Fe、Ru、Co、Rh、Ir、Ni、Pd、Pt、Cu、Ag、Au、Zn、Cd、Al、Ga、In、Tl、Si、Ge、Sn、Pb、Sb、B、F、P、S、Se、Br、Te、Ti、Nb、V、Mo、Ta、Re、Be、Hf、Os、Bi、I、Ybのうちから選択される1種類以上の元素、Wはタングステン、Oは酸素、0.001≦x/y≦1、2.0<z/y≦3.0)で表わされる複合タングステン酸化物である、[1]~[3]のいずれかに記載の光硬化性樹脂組成物。
[5] 前記赤外線吸収剤(D)の含有量が、前記光硬化性樹脂組成物の固形分100質量%に対して2質量%以上40質量%以下である、[1]~[4]のいずれかに記載の光硬化性樹脂組成物。
[6] 無機粒子(E)をさらに含む、[1]~[5]のいずれかに記載の光硬化性樹脂組成物。
[7] 前記無機粒子(E)が、平均一次粒子径が5nm以上70nm未満のナノシリカ(e1)と、平均一次粒子径が70nm以上300nm未満のナノシリカ(e2)とを少なくとも含む、[6]に記載の光硬化性樹脂組成物。
[8] レベリング剤(F)をさらに含む、[1]~[7]のいずれかに記載の光硬化性樹脂組成物。
[9] 分散剤(G)をさらに含む、[1]~[8]のいずれかに記載の光硬化性樹脂組成物。
[10] 塗料として用いられる、[1]~[9]のいずれかに記載の光硬化性樹脂組成物。
[11] [1]~[10]のいずれかに記載の光硬化性樹脂組成物から形成される硬化被膜。
[12] 基材表面の少なくとも一部に、[1]~[10]のいずれかに記載の光硬化性樹脂組成物から形成された硬化被膜を有する硬化被膜付き基材。
[13] [1]~[10]のいずれかに記載の光硬化性樹脂組成物を基材の少なくとも一方の面に塗布する塗布工程と、
前記塗布工程の後、紫外線照射により前記光硬化性樹脂組成物を硬化させて硬化被膜を形成する硬化工程と、
を含む、硬化被膜付き基材の製造方法。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、透明性、基材付着性、硬度、可視光透過性および赤外線吸収性に優れる硬化被膜を形成可能な光硬化性樹脂組成物を提供することができる。また、本発明によれば、このような光硬化性樹脂組成物から形成される硬化被膜、該硬化被膜付き基材、および該硬化被膜付き基材の製造方法を提供することもできる。
(【0011】以降は省略されています)
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