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公開番号2025112837
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-08-01
出願番号2024007334
出願日2024-01-22
発明の名称樹脂ビーズ、樹脂ビーズの製造方法、及び樹脂ビーズを用いた製品
出願人大日精化工業株式会社
代理人個人,個人,個人,個人
主分類A61K 8/73 20060101AFI20250725BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】優れた触感及び肌への伸びを有する化粧料等の各種製品を提供しうる、石油由来の合成系素材からなる樹脂粒子と代替可能な樹脂ビーズを提供する。
【解決手段】フィラーと、フィラーを内包する樹脂部と、を有し、樹脂部が、下記式(1)により算出される結晶化度が50%以下であるセルロースを含む樹脂ビーズである。
結晶化度(%)={(A-B)/A}×100 ・・・(1)
A:Cu-Kα線をX線源とするX線回折により測定される回折角2θ=21.8°±0.3°の回折ピークのピーク強度
B:Cu-Kα線をX線源とするX線回折により測定される回折角2θ=15.0°±0.3°の回折ピークのピーク強度
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
フィラーと、前記フィラーを内包する樹脂部と、を有し、
前記樹脂部が、下記式(1)により算出される結晶化度が50%以下であるセルロースを含む樹脂ビーズ。
結晶化度(%)={(A-B)/A}×100 ・・・(1)
A:Cu-Kα線をX線源とするX線回折により測定される回折角2θ=21.8°±0.3°の回折ピークのピーク強度
B:Cu-Kα線をX線源とするX線回折により測定される回折角2θ=15.0°±0.3°の回折ピークのピーク強度
続きを表示(約 970 文字)【請求項2】
前記セルロースが、セルロース誘導体の加水分解物である請求項1に記載の樹脂ビーズ。
【請求項3】
前記セルロース誘導体が、セルロースエステルである請求項2に記載の樹脂ビーズ。
【請求項4】
前記フィラーの平均粒子径が、2μm以下である請求項1に記載の樹脂ビーズ。
【請求項5】
前記フィラーが、無機粒子及び顔料からなる群より選択される少なくとも一種である請求項1に記載の樹脂ビーズ。
【請求項6】
前記フィラーが、金属塩及び金属酸化物からなる群より選択される少なくとも一種である請求項1に記載の樹脂ビーズ。
【請求項7】
前記金属塩が、硫酸バリウム及び炭酸カルシウムからなる群より選択される少なくとも一種であり、
前記金属酸化物が、酸化チタン、酸化亜鉛、及び酸化アルミニウムからなる群より選択される少なくとも一種である請求項6に記載の樹脂ビーズ。
【請求項8】
請求項1~7のいずれか一項に記載の樹脂ビーズの製造方法であって、
フィラー、セルロース誘導体、及び前記セルロース誘導体を溶解する、25℃における水100gに対する溶解度が0.1~50.0gである有機溶剤を含有する油相と、分散安定化剤を含有する水相と、を混合して、前記フィラー、前記セルロース誘導体、及び前記有機溶剤を含有する油滴を含む懸濁液を調製する工程と、
前記懸濁液中の前記油滴から前記有機溶剤を除去して、前記フィラー及び前記セルロース誘導体を含む樹脂粒子を形成する工程と、
前記樹脂粒子中の前記セルロース誘導体を加水分解してセルロースを形成する工程と、
を有する樹脂ビーズの製造方法。
【請求項9】
前記懸濁液に水を添加し、前記懸濁液中の前記油滴から前記有機溶剤を除去し、前記油滴を収縮させて前記樹脂粒子を形成する請求項8に記載の樹脂ビーズの製造方法。
【請求項10】
樹脂ビーズを含有する、化粧料、外皮用薬、塗料、成形体、フィルム、コーティング剤、及び樹脂組成物のいずれかの製品であって、
前記樹脂ビーズが、請求項1~7のいずれか一項に記載の樹脂ビーズである製品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、樹脂ビーズ、この樹脂ビーズの製造方法、及びこの樹脂ビーズを用いて得られる製品に関する。
続きを表示(約 2,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来、樹脂ビーズは、その球状特性から、艶消し剤、滑り剤、及びブロッキング防止剤等の様々な分野で用いられている。さらに、メーキャップ用の化粧料の伸展性等の特性を向上させるべく、樹脂ビーズ等の種々の樹脂粉体(樹脂粒子)が用いられている。しかし、近年、マイクロプラスチックによる海洋汚染等の問題などから、化粧料に配合される樹脂ビーズの構成材料が、石油由来の合成系素材から天然系素材へと移行しつつある。
【0003】
天然系素材からなる球状樹脂粒子としては、例えば、スクラブ剤として有用な粉末状セルロースが提案されている(特許文献1)。さらに、診断薬に用いられるセルロース誘導体微粒子(特許文献2)や、化粧料に用いられる球状セルロース粉体(特許文献3及び4)が提案されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2018-052909号公報
国際公開第2009/123148号
特開2013-221000号公報
特許第7134542号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかし、特許文献1で提案された粉末状セルロース等は、メーキャップ用又はスキンケア用の化粧料に配合する剤としては粒径が適当なものではなかった。また、特許文献2で提案されたセルロース誘導体微粒子は、製造時に銅アンモニアを用いる必要があるため、重金属類を可能な限り低減したい化粧料用の材料としては、必ずしも適当なものであるとはいえなかった。
【0006】
さらに、特許文献3及び4で提案された球状セルロース粉体等は凝集性が高く、化粧料に配合しても肌に対する伸びがさほど良好であるとはいえず、ざらつきを感じやすいものであった。また、濡れたり、溶液に配合されたりすることで質感が大きく変化しやすいものであった。このため、化粧料に配合すると化粧料自体が不安定化しやすくなるので、化粧料用の材料としては必ずしも適当なものであるとはいえなかった。
【0007】
本発明は、このような従来技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その課題とするところは、優れた触感及び肌への伸びを有する化粧料等の各種製品を提供しうる、石油由来の合成系素材からなる樹脂粒子と代替可能な樹脂ビーズ、及びそれを用いた化粧料等の各種製品を提供することにある。また、本発明の課題とするところは、優れた触感及び肌への伸びを有する化粧料等の各種製品を提供しうる、石油由来の合成系素材からなる樹脂粒子と代替可能な樹脂ビーズの製造方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
すなわち、本発明によれば、以下に示す樹脂ビーズが提供される。
[1]フィラーと、前記フィラーを内包する樹脂部と、を有し、前記樹脂部が、下記式(1)により算出される結晶化度が50%以下であるセルロースを含む樹脂ビーズ。
結晶化度(%)={(A-B)/A}×100 ・・・(1)
A:Cu-Kα線をX線源とするX線回折により測定される回折角2θ=21.8°±0.3°の回折ピークのピーク強度
B:Cu-Kα線をX線源とするX線回折により測定される回折角2θ=15.0°±0.3°の回折ピークのピーク強度
[2]前記セルロースが、セルロース誘導体の加水分解物である前記[1]に記載の樹脂ビーズ。
[3]前記セルロース誘導体が、セルロースエステルである前記[2]に記載の樹脂ビーズ。
[4]前記フィラーの平均粒子径が、2μm以下である前記[1]~[3]のいずれかに記載の樹脂ビーズ。
[5]前記フィラーが、無機粒子及び顔料からなる群より選択される少なくとも一種である前記[1]~[4]のいずれかに記載の樹脂ビーズ。
[6]前記フィラーが、金属塩及び金属酸化物からなる群より選択される少なくとも一種である前記[1]~[4]のいずれかに記載の樹脂ビーズ。
[7]前記金属塩が、硫酸バリウム及び炭酸カルシウムからなる群より選択される少なくとも一種であり、前記金属酸化物が、酸化チタン、酸化亜鉛、及び酸化アルミニウムからなる群より選択される少なくとも一種である前記[6]に記載の樹脂ビーズ。
【0009】
また、本発明によれば、以下に示す樹脂ビーズの製造方法が提供される。
[8]前記[1]~[7]のいずれかに記載の樹脂ビーズの製造方法であって、フィラー、セルロース誘導体、及び前記セルロース誘導体を溶解する、25℃における水100gに対する溶解度が0.1~50.0gである有機溶剤を含有する油相と、分散安定化剤を含有する水相と、を混合して、前記フィラー、前記セルロース誘導体、及び前記有機溶剤を含有する油滴を含む懸濁液を調製する工程と、前記懸濁液中の前記油滴から前記有機溶剤を除去して、前記フィラー及び前記セルロース誘導体を含む樹脂粒子を形成する工程と、前記樹脂粒子中の前記セルロース誘導体を加水分解してセルロースを形成する工程と、を有する樹脂ビーズの製造方法。
[9]前記懸濁液に水を添加し、前記懸濁液中の前記油滴から前記有機溶剤を除去し、前記油滴を収縮させて前記樹脂粒子を形成する前記[8]に記載の樹脂ビーズの製造方法。
【0010】
さらに、本発明によれば、以下に示す製品が提供される。
[10]樹脂ビーズを含有する、化粧料、外皮用薬、塗料、成形体、フィルム、コーティング剤、及び樹脂組成物のいずれかの製品であって、前記樹脂ビーズが、前記[1]~[7]のいずれかに記載の樹脂ビーズである製品。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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