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公開番号
2025112467
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-08-01
出願番号
2024006695
出願日
2024-01-19
発明の名称
上部工の構築方法
出願人
東亜建設工業株式会社
,
株式会社Polyuse
代理人
清流国際弁理士法人
,
個人
,
個人
,
清流国際弁理士法人
主分類
E02B
3/04 20060101AFI20250725BHJP(水工;基礎;土砂の移送)
要約
【課題】下部工に固定されて支持される上部工を効率的に構築できる上部工の構築方法を提供する。
【解決手段】上部工20の底面を形成する底型枠1Aを設置する下部工10の対象箇所の表面の形状データD1を取得し、その取得した形状データD1に基づいて、底型枠1Aの少なくとも対象箇所の表面に沿った対向部2を作製する。そして、対象箇所の表面に対向部2を対向させた状態で底型枠1Aを下部工10に対して設置し、上部工20の側面を形成する側型枠1Bを下部工10の外側に設置した後に、底型枠1Aと側型枠1Bと下部工10とで囲まれた空間に充填材22を充填して、充填材22を固化させることで、下部工10に固定されて支持される上部工20を構築する。
【選択図】図11
特許請求の範囲
【請求項1】
下部工に固定されて支持される上部工を構築する上部工の構築方法において、
前記下部工の対象箇所の表面の形状データを取得し、その取得した形状データに基づいて、前記上部工の底面を形成する底型枠の少なくとも前記対象箇所の表面に沿った対向部を作製し、前記対象箇所の表面に前記対向部を対向させた状態で前記底型枠を前記下部工に対して設置し、前記上部工の側面を形成する側型枠を前記下部工の外側に設置した後に、前記底型枠と前記側型枠と前記下部工とで囲まれた空間に充填材を充填して、前記充填材を固化させることで、前記上部工を構築することを特徴とする上部工の構築方法。
続きを表示(約 610 文字)
【請求項2】
3次元プリンターを使用して前記底型枠の少なくとも前記対向部を作製する請求項1に記載の上部工の構築方法。
【請求項3】
前記底型枠を前記下部工に対して設置する作業では、前記底型枠に対して上方に延在する支持フレームを付設しておき、前記支持フレームの上部を前記下部工の上部に固定することで、前記支持フレームにより前記底型枠を前記下部工に対して吊設した状態にする請求項1または2に記載の上部工の構築方法。
【請求項4】
前記下部工が水域に立設されていて、作製した前記底型枠の前記対向部を水中に位置する前記対象箇所の表面に対向させた状態で、前記底型枠を水中に設置する請求項1または2に記載の上部工の構築方法。
【請求項5】
前記形状データとして、3次元スキャナによって取得した検知データまたは撮影装置によって取得した画像データの少なくとも一方を用いる請求項1または2に記載の上部工の構築方法。
【請求項6】
前記下部工が、複数の矢板が継手部を介して連結された矢板壁であり、前記対象箇所が隣り合う前記矢板の前記継手部どうしの連結部分とその隣り合う前記矢板の本体部の表面の一部を含む請求項1または2に記載の上部工の構築方法。
【請求項7】
前記対向部を、構築した前記上部工とともに残存させる請求項1または2に記載の上部工の構築方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、上部工の構築方法に関し、さらに詳しくは、下部工に固定されて支持される上部工を効率的に構築できる上部工の構築方法に関するものである。
続きを表示(約 2,400 文字)
【背景技術】
【0002】
下部工に固定されて支持される上部工を構築する施工では、下部工の表面と上部工の底面を形成する底型枠との間に隙間ができないように、下部工の表面の形状に合わせて底型枠を設置する必要がある。具体的には、例えば、下部工が水底地盤に立設されている矢板壁であり、その矢板壁の上部に上部工を構築する施工では、矢板壁の上下方向の中途に底型枠(底板)を設置するが、その底型枠は矢板壁の表面の形状に合わせて設置する必要がある(例えば、特許文献1参照)。
【0003】
水底地盤に対して矢板を打設する作業では、予め計画した打設目標位置に対してすべての矢板をずれることなく打設することは難しく、矢板に設けられている継手部どうしの連結構造にはある程度の遊び(遊間)が設けられている。そのため、隣り合う矢板の継手部どうしの連結部分とその連結部分に連続するそれぞれの矢板の本体部の表面の形状は一定の形状ではなく、隣り合う矢板どうしの相対的な位置関係に応じてばらつきがある。
【0004】
従来は、底型枠として規格化されている一定の形状の底板を使用し、施工現場で作業者が、隣り合う矢板の継手部どうしの連結部分とその連結部分に連続するそれぞれの矢板の本体部の表面の形状に合うように、底板の加工や位置調整を繰り返し行いながら、矢板壁に対して底板を設置していた。しかしながら、この方法では、施工現場での底型枠の設置作業に多くの労力と時間を要するため作業効率が低く、作業者にも職人的な高い技量と長年の実務経験が必要であった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開平7-97860号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明の目的は、下部工に固定されて支持される上部工を効率的に構築できる上部工の構築方法を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
上記目的を達成するため、本発明の上部工の構築方法は、下部工に固定されて支持される上部工を構築する上部工の構築方法において、前記下部工の対象箇所の表面の形状データを取得し、その取得した形状データに基づいて、前記上部工の底面を形成する底型枠の少なくとも前記対象箇所の表面に沿った対向部を作製し、前記対象箇所の表面に前記対向部を対向させた状態で前記底型枠を前記下部工に対して設置し、前記上部工の側面を形成する側型枠を前記下部工の外側に設置した後に、前記底型枠と前記側型枠と前記下部工とで囲まれた空間に充填材を充填して、前記充填材を固化させることで、前記上部工を構築することを特徴とする。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、下部工の対象箇所の表面の形状データを取得し、その取得した形状データに基づいて、上部工の底面を形成する底型枠の少なくとも下部工の対象箇所の表面に沿った対向部を作製することで、下部工の対象箇所にフィットする底型枠を、作業者の技量によらず簡易に効率的に作製できる。そして、上部工の型枠の構築作業は、下部工の対象箇所の表面に底型枠の対向部を対向させた状態で、下部工に対して底型枠を設置し、上部工の側面を形成する側型枠を下部工の外側に設置するだけで完了する。その後は、底型枠と側型枠と下部工とで囲まれた空間に充填材を充填して、充填材を固化させることで、作業者の技量によらず上部工を簡易に効率的に構築できる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
本発明の上部工の構築方法において、下部工(矢板壁)の形状データを取得している状況を平面視で例示する説明図である。
下部工の形状データを取得している状況を断面視で例示する説明図である。
取得した下部工の形状データと、その形状データに基づいて作成した底型枠の3次元モデルデータを、演算装置のモニタに表示した状態を例示する説明図である。
3次元プリンターを使用して底型枠を作製している状況を平面視で例示する説明図である。
支持フレームが付設された底型枠を平面視で例示する説明図である。
図5のA矢視図である。
図5のB矢視図である。
下部工に対して、支持フレームが付設された底型枠を1組設置した状態を平面視で例示する説明図である。
図8のC-C断面矢視図である。
図8のD矢視図である。
下部工に対して、支持フレームが付設された底型枠を複数組設置して、さらに、下部工の外側に側型枠を設置した状態を平面視で例示する説明図である。
図11のE-E断面矢視図である。
図11のF矢視図である。
図11の状態から、底型枠と側型枠と下部工とで囲まれた空間に充填材を充填して上部工を構築した状態を平面視で例示する説明図である。
図14のG-G断面矢視図である。
支持フレームを構成する縦フレームと、横フレームおよび架橋フレームとを分離した状態で、縦フレームが付設された底型枠を下部工の側方に配置した状態を平面視で例示する説明図である。
3次元プリンターによって作製した底型枠と、従来工法で使用する底板とを併用した状態を平面視で例示する説明図である。
別の実施形態の底型枠を下部工の側方で吊り上げている状態を平面視で例示する説明図である。
下部工である杭に対して、さらに別の実施形態の底型枠を設置した状態を平面視で例示する説明図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の上部工の構築方法を図に示した実施形態に基づいて説明する。
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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