TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
10個以上の画像は省略されています。
公開番号
2025112226
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-31
出願番号
2024006429
出願日
2024-01-18
発明の名称
ブレース固定金具及びブレース取付構造
出願人
株式会社ポラス暮し科学研究所
,
BXカネシン株式会社
代理人
個人
主分類
E04B
1/58 20060101AFI20250724BHJP(建築物)
要約
【課題】建築物の構面を形成する部材の該構面と垂直な面に取り付けることができ、任意の大きさの2本の汎用性ブレースを任意の異なる角度で接続することができるブレース固定金具を提供する。
【解決手段】建築物の第1水平構面、第2水平構面を形成する大梁の正面に取り付けることができるブレース固定金具であって、正面2Fに当接する面を有する取付片と第1ブレースの一端と第2ブレースの一端を接続する接続片を有し、取付片と接続片は1枚の金属製平板を直角に曲げ加工して形成されたものであり、取付片には、取付片を正面に左ビス、右ビスで固定するための複数の左ビス孔、右ビス孔が設けられ、接続片には、第1ブレースの一端を任意の角度で接続片に固定する第1ボルトが挿通する第1ボルト孔と、第2ブレースの一端を任意の角度で接続片に固定する第2ボルトが挿通する第2ボルト孔が設けられているブレース固定金具。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
建築物の構面を形成する長手状部材の該構面と垂直な面である垂直面に取り付けることができるブレース固定金具であって、
前記垂直面に当接する面を有する取付片と第1ブレースの一端と第2ブレースの一端を接続する接続片を有し、
前記取付片と前記接続片は1枚の金属製平板を直角に曲げ加工して形成されたものであり、
前記取付片には、前記取付片を前記垂直面に線状部材で固定するための複数の線状部材用孔が設けられ、
前記接続片には、前記第1ブレースの一端を任意の角度で前記接続片に固定する第1棒状部材が挿通する第1挿通孔と、前記第2ブレースの一端を任意の角度で前記接続片に固定する第2棒状部材が挿通する第2挿通孔が設けられていることを特徴とするブレース固定金具。
続きを表示(約 1,500 文字)
【請求項2】
前記取付片と前記接続片の前記長手状部材の長手方向端部には、前記金属製平板を直角に曲げ加工して形成された立上り片が設けられていることを特徴とする請求項1記載のブレース固定金具。
【請求項3】
前記取付片の前記長手状部材の短手方向端部側には、矩形形状の切欠きが設けられていることを特徴とする請求項1記載のブレース固定金具。
【請求項4】
前記第1挿通孔は前記接続片の前記長手方向の一の端部側に設けられ、前記第2挿通孔は前記接続片の前記長手方向の他の端部側に設けられていることを特徴とする請求項1記載のブレース固定金具。
【請求項5】
前記線状部材はナットと螺合するボルト及び前記長手状部材にねじ込まれるビスであり、前記線状部材用孔は前記ボルトが挿通するボルト孔と前記ビスが挿通するビス孔からなることを特徴とする請求項1記載のブレース固定金具。
【請求項6】
前記第1棒状部材は第1ボルトであり、前記第1挿通孔は前記第1ボルトが挿通する第1ボルト孔であり、前記第2棒状部材は第2ボルトであり、前記第2挿通孔は前記第2ボルトが挿通する第2ボルト孔であり、前記第1ブレース及び前記第2ブレースは丸鋼ブレースであることを特徴とする請求項1記載のブレース固定金具。
【請求項7】
建築物の構面を形成する長手状部材の該構面と垂直な面である垂直面にブレース固定金具を介して取り付けられるブレース取付構造であって、
前記ブレース固定金具は、前記垂直面に当接する面を有する取付片と第1ブレースの一端と第2ブレースの一端を接続する接続片を有し、
前記取付片と前記接続片は1枚の金属製平板を直角に曲げ加工して形成されたものであり、
前記取付片は、前記取付片に設けられた線状部材用孔を挿通する複数の線状部材により前記垂直面に固定され、
前記接続片に設けられた第1挿通孔を挿通する第1棒状部材により前記第1ブレースの一端が任意の角度で前記接続片に固定され、前記接続片に設けられた第2挿通孔を挿通する第2棒状部材により前記第2ブレースの一端が任意の角度で前記接続片に固定されていることを特徴とするブレース取付構造。
【請求項8】
前記構面は、前記垂直面に取り付けられる他の長手状部材によって第1構面と第2構面に仕切られ、前記ブレース固定金具は前記他の長手状部材を跨いて前記垂直面に取り付けられ、前記第1ブレースは前記第1構面に掛け渡され、前記第2ブレースは前記第2構面に掛け渡されていることを特徴とする請求項7記載のブレース取付構造。
【請求項9】
前記線状部材はナットと螺合するボルト及び前記長手状部材にねじ込まれるビスであり、
前記線状部材用孔は前記ボルトが挿通するボルト孔と前記ビスが挿通するビス孔からなり、
前記第1棒状部材は第1ボルトであり、前記第1挿通孔は前記第1ボルトが挿通する第1ボルト孔であり、
前記第2棒状部材は第2ボルトであり、前記第2挿通孔は前記第2ボルトが挿通する第2ボルト孔であることを特徴とする請求項7記載のブレース取付構造。
【請求項10】
前記第1ブレースの一端は前記第1構面に掛け渡される他のブレースと干渉しないように前記接続片に固定され、前記第2ブレースの一端は前記第2構面に掛け渡される別の他のブレースと干渉しないように前記接続片に固定されていることを特徴とする請求項8記載のブレース取付構造。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、木造建築物等の各種建築物の構面にブレースや筋交を取り付けるために使用されるブレース固定金具及びブレース固定金具を使用したブレース取付構造に関するものである。
続きを表示(約 4,300 文字)
【背景技術】
【0002】
建築物においては、柱、横架材、枠材等により構面と呼ばれる二次元のフレーム(骨組み)が形成されるが、その対角線上等にはブレースあるいは筋交い(以下「ブレース等」という)が取り付けられ、構面の耐震強度等の向上が図られている。
そして、構面にブレース等を取り付けるに際し、耐震性、施工性、取付の容易性等の観点から種々の提案がなされている。
【0003】
例えば、特許文献1(特開2004-346499号公報)には、柱3および梁4等で略長方形に形成された構面2を備えて構成された建築構造物1において、構面2は、3本の柱3と梁4の上梁4Aおよび中間梁4Bとで構成される2つの上部構面2Aと、3本の柱3と中間梁4Bおよび下梁4Cとで構成される2つの下部構面2Bからなり、補強装置10が、上下2つの構面2A,2Bをそれぞれ構成する上梁4A、中間梁4Bおよび下梁4Cの互いに異なる方向の端部側に取付けられ、補強装置10は、一対の固定手段11とブレース20とを備えて構成され、固定手段11は、ブレース20が2本設けられるタイプの固定手段11A、11C、およびブレース20が1本設けられるタイプの固定手段11B、11D、11E、11Fの各種類があり、固定手段11Aと11B、固定手段11Cと11D、固定手段11Aと11E、固定手段11Cと11Fとで、それぞれ一対となっており、固定手段11A~11Fは、ブレース20の取付け数および取付け角が異なるのみで、構成はまったく同じであり、固定手段11Aは、表面部材13と裏面部材14からなる一対の挟持部材12と、円筒状のブレース取付部材15とを含んで構成され、表面部材13の表面には、ブレース取付部材15が溶接等によって取付けられ、表面部材13の外周寄りには、固定用ボルト17が挿通される4個の筒部材16が取付けられ、ブレース取付部材15の側面にはブレース取付け用の横穴15A,15Bがあけられている構造体の構面補強装置が開示されている。
【0004】
しかしながら、特許文献1の構造体の構面補強装置においては、固定手段11は、梁4(上梁4A、中間梁4B、下梁4C)の表面側、すなわち、構面2と平行な面に取り付けられることから、固定手段11が構面2から垂直方向に突出し、構面2に沿って面材等を取り付けるのを妨げるという問題がある。
また、特許文献1の固定手段11(11A)は、表面部材13と裏面部材14からなる一対の挟持部材12と、円筒状のブレース取付部材15と4個の筒部材16からなる複雑な構造であり、加工に手間がかかるのみならず、表面部材13と裏面部材14で梁4を挟んで取り付けられることから、取り付け作業に時間がかかるという問題がある。
さらに、特許文献1の固定手段11は、構造の異なる11A、11B、11C、11D、11E、11Fの6種類からなり、その取扱いや管理が煩雑となるという問題がある。
【0005】
次に、特許文献2(特開2005-213905号公報)には、木造3階建の住宅部材の接合構造であって、1階柱脚部分において、アンカーボルトは、引き寄せ金物2によって柱8を引き寄せ、さらに、土台緊結金物1と筋かい材3およびターンバックル10に接合され、2階3階(中間階)において、引き寄せ平板金物4を上の階の柱脚にスクリュービス等で接合後、下の階の筋かい3にターンバックル10により引張力をかけてから柱頭を接合し、屋上階において、引き寄せ平板金物4を横架材にスクリュービス11等にて接合後、上記と同様引張力を掛けてから柱頭に接合する住宅部材の接合構造が開示されている。
しかしながら、特許文献2の住宅部材の接合構造おいては、引き寄せ平板金物4が、柱と横架材に跨って、柱と横架材で形成される構面と平行な柱と横架材の面に取り付けられることから、特許文献1と同様に柱と横架材で形成される構面に沿って面材等を取り付けるのを妨げるという問題がある。
また、特許文献2の住宅部材の接合構造では、引き寄せ平板金物4は、中間階において筋かい材3を上下2個接合する構造のものと上下4個接合する構造のものがあり、屋上階において下の階の筋かい材3を1個接合する構造のものと2個接合する構造のものがあり、4種類の引き寄せ平板金物4が必要となり、特許文献1と同様にその取扱いや管理が煩雑となるという問題がある。
【0006】
ここで、特許文献3(特開2006-37704号公報)には、上枠材2と、下枠材3と、一対の竪枠材4、4と、ブレース材5とから構成され、一対の竪枠材4、4は、それぞれ4本の溝形鋼が組み合わされて構成されており、前記上枠材2と下枠材3との間に、水平方向に所定間隔を隔てて垂直に立設され、ブレース材5(5A、5B、5C、5D、5E、5F、5G)は、一対の竪枠材4、4のウェブ外側面に設けられた接合部材7を介して、当該一対の竪枠材4、4に、その両端を、タッピンねじSによって接合され、上下に隣り合うブレース材5、5と竪枠材4の一部とによって三角形状の構面P(P1、P2・・・)が形成され、接合部材7は、短尺の軽量溝形鋼からなり、その溝をブレース材5側に向けて配置されるとともに、そのウェブ7aを竪枠材4(4c)のウェブ外側面に当接させた状態でタッピンねじSによって固定され、ブレース材5は、軽量溝形鋼からなり、ブレース材5のウェブの外幅は、接合部材7の溝の内幅と略等しくなっており、ブレース材5の一方の端部は、接合部材7の溝にはめ込まれ、ブレース材5のフランジ5aと接合部材7のフランジ7bとがタッピンねじSによって接合されるようになっているスチールハウスの耐力壁構造が開示されている。
この特許文献3では、接合部材7が、上枠材2、下枠材3及び一対の竪枠材4、4で形成される構面に垂直な竪枠材4の面に取り付けられて、構面に沿って面材等を取り付けるのを妨げないようになっている。
【0007】
しかしながら、特許文献3のスチールハウスの耐力壁構造においては、接合部材7は、そのウェブ7aを竪枠材4のウェブ外側面に当接させた状態でタッピンねじSによって固定され、ブレース材5の一方の端部は、接合部材7の溝にはめ込まれ、ブレース材5のフランジ5aと接合部材7のフランジ7bとがタッピンねじSによって接合されるようになっていることから、接合部材7に取り付けられる上下のブレース材5の取付角度が固定され、接合部材7の竪枠材4への取付位置も固定されることから、上枠材2、下枠材3及び一対の竪枠材4、4で形成される構面の形状・大きさが固定され、ブレース材5を任意の形状・大きさの構面に取り付けることができないという問題がある。
また、特許文献3では、ブレース材5は、外幅が接合部材7の溝の内幅と略等しい溝形鋼というその形状・大きさが制限された溝形鋼からなり、種々の大きさがあり汎用性のあるブレース、例えば丸鋼ブレースを使用できないという問題ある。
【0008】
次に、特許文献4(実用新案登録第3124832号公報)には、土台3と一方柱4aのコーナ及び桁材5と一方柱4aのコーナに沿ってそれぞれ固定するコーナ金具6と、他方柱4bの途中に固定する中間金具7と、一方柱4aと他方柱4b間において、前記上部コーナ金具6と中間金具7の間に傾斜状態で配置する上部筋交い部材8及び下部コーナ金具6と中間金具7の間に傾斜状態で配置する下部筋交い部材8aの組み合わせによって形成され、中間金具7は、他方柱4bの外面に重ねる上下に長いベース板23の外面に、取付け板24の両側に対向する一対の側板25を設けた平面コ字状金具26を溶接して形成され、ベース板23と取付け板24には、上下の中間で両側板25間の位置にボルト孔27が設けられ、ベース板23の背面には、ボルト孔28を備えた角型のブロック29が溶接によって固定され、両側板25の上部と下部の位置には、それぞれボルト孔30が設けられた壁軸組の耐震補強構造が開示されている。
【0009】
しかしながら、特許文献4の壁軸組の耐震補強構造は、土台3と一方柱4aのコーナ及び桁材5と一方柱4aのコーナと、他方柱4bの途中(中間を)との間に筋交い部材8、8aを取り付ける構造に限定され、任意の大きさ・形状の構面の任意の位置にブレースを取り付ける構造にすることはできない。
また、特許文献4では、中間金具7は、ベース板23の外面に平面コ字状金具26を溶接して形成されることから、やや複雑な構造であり、加工に手間がかかるのみならず、中間金具7に取り付けられる上部筋交い部材8と下部筋交い部材8aの接続環39の幅が、平面コ字状金具26の両側板25の間隔に制限され、取付け部が任意の大きさ(厚み)の筋交い部材(ブレース)を取り付けることができないという問題がある。
【0010】
さらに、特許文献5(特開2022-155956号公報)には、梁11と、土台14と、一対の柱12,13と、正面視K型の二本のブレース21とを有し、一方の柱13の中央位置には接続金物50が四本の頭付き固定手段40を介して接続され、他方の柱12と梁11及び土台14との隅角部19にはそれぞれガセットプレート17が取り付けられており、接続金物50とガセットプレート17に対して、ブレース21の両端にある接続治具22が接続ボルト18を介して接続され、接続金物50は、柱13の側面13aに当接される平面視矩形の当接プレート51と、当接プレート51から立設する立ちプレート52と、立ちプレート52の左右の側面(左右の広幅面)から側方に張り出す計四つの補強リブ53とを有する柱とブレースの接続構造が開示されている。
しかしながら、特許文献5の柱とブレースの接続構造は、特許文献4と同様に一方の柱13の中央位置と他方の柱12と梁11及び土台14との隅角部19にブレースを接続する構造に限定され、任意の大きさ・形状の構面の任意の位置にブレースを取り付ける構造にすることはできない。
また、特許文献5では、接続金物50は、当接プレート51、立ちプレート52及び四つの補強リブ53とを有する複雑な構造であり、加工に手間がかかるという問題がある。
【先行技術文献】
【特許文献】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
キャチクランプ
2か月前
個人
地下型マンション
1か月前
個人
壁断熱パネル
2か月前
株式会社タナクロ
テント
1か月前
個人
鋼管結合資材
1か月前
個人
循環流水式屋根融雪装置
1か月前
三協立山株式会社
構造体
1か月前
三協立山株式会社
構造体
1か月前
岡部株式会社
型枠緊結金具
1か月前
株式会社山水
溝形鋼
13日前
株式会社永徳
建築用下地材
1か月前
株式会社大林組
建物
28日前
鹿島建設株式会社
解体方法
29日前
個人
ペグ
2か月前
ミサワホーム株式会社
躯体
2か月前
ミサワホーム株式会社
住宅
1か月前
藤本貴昭株式会社
養生ボード
1か月前
株式会社竹中工務店
建物構造
2か月前
株式会社竹中工務店
ブレース
1か月前
株式会社竹中工務店
制振構造
1か月前
株式会社竹中工務店
改築工法
1か月前
株式会社大林組
接続構造
7日前
アイカ工業株式会社
化粧材の取付構造
1か月前
ニチレイマグネット株式会社
施工方法
1か月前
ニチレイマグネット株式会社
施工器具
1か月前
株式会社竹中工務店
梁構築方法
1か月前
株式会社竹中工務店
アーチ架構
1か月前
個人
耐火構造材及び建物
1か月前
ミサワホーム株式会社
連結構造
2か月前
ミサワホーム株式会社
出隅構造
9日前
明和工業株式会社
型枠連結部材
1か月前
株式会社オカムラ
パネル構造体
2か月前
積水ハウス株式会社
建築物
今日
積水ハウス株式会社
建築物
1か月前
株式会社竹中工務店
耐震補強構造
1か月前
光洋機械産業株式会社
長尺部材搬送装置
2か月前
続きを見る
他の特許を見る