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公開番号
2025111895
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-31
出願番号
2024005812
出願日
2024-01-18
発明の名称
直腸生検補助具
出願人
国立大学法人広島大学
代理人
個人
主分類
A61B
10/02 20060101AFI20250724BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】簡便で精度よく所定の領域の粘膜組織を採取できる直腸粘膜生検用補助器具を提供する。
【解決手段】直腸生検補助具1は、患者の直腸に挿入され、閉塞された先端部111と開口された基端部112とを有する円筒状の本体部11を備える。また、直腸生検補助具1は、本体部11の壁部に形成された貫通孔12と、本体部11の内壁の貫通孔12の挿入側近傍に突設され、直腸粘膜である生検部位の貫通孔12からの適切な突出量を示す突出量表示部13と、を備える。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
患者の直腸に挿入され、閉塞された挿入側の先端部と、前記先端部と反対側の開口された基端部とを有する円筒状の本体部と、
前記本体部の壁部に形成された貫通孔と、
前記本体部の内壁の前記貫通孔の挿入側近傍に突設され、生検部位の適切な突出量を示す突出量表示部と、を備える、
ことを特徴とする直腸生検補助具。
続きを表示(約 370 文字)
【請求項2】
前記貫通孔の周縁部は、外壁側から内壁側に向けて薄くなるように傾斜している、
ことを特徴とする請求項1に記載の直腸生検補助具。
【請求項3】
前記本体部は、透明又は半透明である、
ことを特徴とする請求項1に記載の直腸生検補助具。
【請求項4】
前記先端部の外形形状は、尖ったドーム状である、
ことを特徴とする請求項1に記載の直腸生検補助具。
【請求項5】
前記本体部は、外壁に形成され、前記貫通孔の中心からの距離を表す生検位置表示部を備える、
ことを特徴とする請求項1に記載の直腸生検補助具。
【請求項6】
前記本体部の外径は、10mm以上14mm以下である、
ことを特徴とする請求項1に記載の直腸生検補助具。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、直腸の生検において直腸粘膜組織の採取に用いる直腸生検補助具に関する。
続きを表示(約 1,700 文字)
【背景技術】
【0002】
従来、腸管の疾患を有する患者に対して、腸管粘膜の生検が行われている。例えば、ヒルシュスプルング病等のような疾患については、その診断のために直腸粘膜生検が実施される。また、ヒルシュスプルング病は、先天的な疾患であることから、多くは乳幼児期に経肛門的に直腸粘膜の生検が行われる。
【0003】
経肛門的な直腸粘膜生検のための組織採取の方法としては、主に、肛門鏡で直接観察しながら生検鉗子で採取する方法、吸引生検のための専用器具(例えば、Aus systems社製Rbi2 Suction Rectal Biopsy System)を用いて採取する方法等がある。生検鉗子を用いる方法では、医師等の検者が直腸粘膜を直接観察しながら組織採取するので、精度良く適正な深さの組織を採取することが可能である。しかしながら、出血、便等の影響により視野が不良になると採取操作が難しくなる、肛門からの距離がわかりにくい等の課題がある。
【0004】
また、吸引生検は、簡便に組織採取を行うことができるが、吸引器の先端を盲目的に肛門から挿入して、直腸粘膜を吸引して組織採取するので、採取部位を観察しておらず、採取位置が不明であり、失敗の可能性が10~30%程度と比較的高いこと、吸引生検に用いられる専用器具は高価であること等の課題がある。
【0005】
上記のような課題に対し、簡便で、成功率の高い組織採取方法として、K-PUNCH法が開発されている(非特許文献1)。K-PUNCH法では、先端が半球形である円筒状の採血管の先端付近に貫通孔を形成した直腸生検補助具を用いる。具体的には、直腸生検補助具を患者の肛門から挿入する。挿入された直腸生検補助具によって直腸が拡張されると、貫通孔から直腸生検補助具の内部に直腸粘膜が突出する。医師等の検者は、内部に突出した直腸粘膜を鉗子で保持しつつ、円筒状の直腸生検補助具を中心軸周りに回転させることにより、直腸粘膜組織を切除して採取する。
【0006】
K-PUNCH法によれば、円筒状の採血管である直腸生検補助具を回転させて直腸粘膜組織を採取するので、拡張された直腸の組織採取部位を直腸生検補助具の外側面で圧迫して止血することができる。したがって、組織採取部位の出血による視野の不良を生じることなく、短時間で複数の箇所から粘膜組織の採取を行うことができる。
【先行技術文献】
【非特許文献】
【0007】
R.Hirose, et al., “The simple technique of rectal mucosal biopsy for the diagnosis of Hirschsprung's disease”, Journal of Pediatric Surgery, Volume 28, Issue 7, p.942-944, July 1993
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
非特許文献1のK-PUNCH法では、生検を行う度に、検者が採血管に貫通孔を形成して器具を作成しているので、貫通孔の位置、形状等が一定しておらず、大きさ、深さ等生検に必要な領域について精度よく組織を採取することは難しい。
【0009】
本発明は、上述の事情に鑑みてなされたものであり、簡便で精度よく所定の領域の粘膜組織を採取できる直腸生検補助具を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0010】
上記目的を達成するため、本発明に係る直腸生検補助具は、
患者の直腸に挿入され、閉塞された挿入側の先端部と、前記先端部と反対側の開口された基端部とを有する円筒状の本体部と、
前記本体部の壁部に形成された貫通孔と、
前記本体部の内壁の前記貫通孔の挿入側近傍に突設され、生検部位の適切な突出量を示す突出量表示部と、を備える。
(【0011】以降は省略されています)
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