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公開番号2025076086
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-05-15
出願番号2023187783
出願日2023-11-01
発明の名称オボムコイドを含まない殻付き鶏卵の選別方法
出願人キユーピー株式会社,国立大学法人広島大学
代理人個人,個人,個人
主分類G01N 21/27 20060101AFI20250508BHJP(測定;試験)
要約【課題】非破壊的かつ簡便に、オボムコイドを含まない殻付き鶏卵を選別する方法を提供すること。
【解決手段】殻付き鶏卵の選別方法であって、殻付き鶏卵に特定の波長の光を含む光を照射して、上記特定の波長の光の吸収量を測定する測定ステップ、上記吸収量を変換式に代入することにより判別値を算出する算出ステップ、及び上記判別値に基づいて、オボムコイドを含まない殻付き鶏卵を選別する選別ステップを含み、上記変換式は、オボムコイドを含む殻付き鶏卵、及びオボムコイドを含まない殻付き鶏卵に対して、上記特定の波長の光の吸収量を測定した結果から導出された式である、オボムコイドを含まない殻付き鶏卵の選別方法。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
殻付き鶏卵の選別方法であって、
殻付き鶏卵に特定の波長の光を含む光を照射して、前記特定の波長の光の吸収量を測定する測定ステップ、
前記吸収量を変換式に代入することにより判別値を算出する算出ステップ、及び
前記判別値に基づいて、オボムコイドを含まない殻付き鶏卵を選別する選別ステップを含み、
前記変換式は、オボムコイドを含む殻付き鶏卵、及びオボムコイドを含まない殻付き鶏卵に対して、前記特定の波長の光の吸収量を測定した結果から導出された式である、
オボムコイドを含まない殻付き鶏卵の選別方法。
続きを表示(約 440 文字)【請求項2】
前記特定の波長の光は、波長310nm以上2500nm以下の範囲内に存在する光である、請求項1に記載の選別方法。
【請求項3】
前記変換式は、部分的最小二乗判別分析により導出された式である、請求項1又は2に記載の選別方法。
【請求項4】
前記変換式は、前記オボムコイドを含む殻付き鶏卵の判別値を1、前記オボムコイドを含まない殻付き鶏卵の判別値を0として部分的最小二乗判別分析により導出された式であり、
前記選別ステップは、前記算出ステップで算出した判別値が閾値未満の場合にオボムコイドを含まない殻付き鶏卵であるとして選別を行い、
前記閾値が、0超0.6以下の範囲内にある、請求項1又は2に記載の選別方法。
【請求項5】
オボムコイドを含まない殻付き鶏卵の製造方法であって、
請求項1又は2に記載の選別方法を実施して、オボムコイドを含まない殻付き鶏卵を選別する工程を備える、製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、オボムコイドを含まない殻付き鶏卵の選別方法に関する。
続きを表示(約 1,900 文字)【背景技術】
【0002】
鶏卵中の成分を測定する方法として、種々の技術手段が提案されている。例えば、特許文献1には、殻付卵に光を照射する工程と、殻付卵の透過光を受光する工程と、前記透過光のスペクトルを取得する工程と、前記スペクトルを多変量解析する工程と、前記スペクトルに基づき殻付卵を判定する工程と、を備える、殻付卵の判定方法が開示されている。また、特許文献2には、特定の波長領域の近赤外線を鶏卵に照射して透過光を検出することにより、割卵することなく鶏卵中のコレステロール含有量を高精度で定量し得ることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開第2017-49177号公報
特許第5959061号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
鶏卵中のアレルゲンとなる物質の一つとして、例えば、卵白に含まれるオボムコイドというタンパク質が知られている。オボムコイドは、熱及び消化酵素に安定であるため、加熱処理及び消化酵素を用いた加工を施しても、そのアレルゲン性が失われにくい。このようなことから、オボムコイドを含まない鶏卵の作出の検討が進められている。
【0005】
一方、鶏卵中のオボムコイドは、例えば、割卵して得た卵白を用いて液体クロマトグラフィー法、ELISA法等により測定することが一般的である。しかしながら、このような測定方法は、手順が煩雑であることに加え、割卵してしまうため用途が限定されてしまい、商業的に不適である。そこで、非破壊的かつ簡便に、オボムコイドを含有しない殻付き鶏卵を選別する方法の開発が望まれている。
【0006】
本発明は、非破壊的かつ簡便に、オボムコイドを含まない殻付き鶏卵を選別する方法を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、殻付き鶏卵に特定の波長の光を含む光を照射して、当該特定の波長の光の吸収量を測定した後、該吸収量から所定の変換式を用いて判別値を算出することにより、当該判別値に基づいて、オボムコイドを含まない殻付き鶏卵を判定できることを見出し、本発明を完成するに至った。
【0008】
すなわち、本発明は、例えば以下の各発明に関する。
[1]
殻付き鶏卵の選別方法であって、
殻付き鶏卵に特定の波長の光を含む光を照射して、上記特定の波長の光の吸収量を測定する測定ステップ、
上記吸収量を変換式に代入することにより判別値を算出する算出ステップ、及び
上記判別値に基づいて、オボムコイドを含まない殻付き鶏卵を選別する選別ステップを含み、
上記変換式は、オボムコイドを含む殻付き鶏卵、及びオボムコイドを含まない殻付き鶏卵に対して、上記特定の波長の光の吸収量を測定した結果から導出された式である、
オボムコイドを含まない殻付き鶏卵の選別方法。
[2]
上記特定の波長の光は、波長310nm以上2500nm以下の範囲内に存在する光である、[1]に記載の選別方法。
[3]
上記変換式は、部分的最小二乗判別分析により導出された式である、[1]又は[2]に記載の選別方法。
[4]
上記変換式は、上記オボムコイドを含む殻付き鶏卵の判別値を1、上記オボムコイドを含まない殻付き鶏卵の判別値を0として部分的最小二乗判別分析により導出された式であり、
上記選別ステップは、上記算出ステップで算出した判別値が閾値未満の場合にオボムコイドを含まない殻付き鶏卵であるとして選別を行い、
上記閾値が、0超0.6以下の範囲内にある、[1]~[3]のいずれかに記載の選別方法。
[5]
オボムコイドを含まない殻付き鶏卵の製造方法であって、
[1]~[4]のいずれかに記載の選別方法を実施して、オボムコイドを含まない殻付き鶏卵を選別する工程を備える、製造方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、非破壊的かつ簡便に、オボムコイドを含まない殻付き鶏卵を選別する方法を提供することができる。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明を実施するための形態について詳細に説明する。ただし、本発明は以下の実施形態に限定されるものではない。
(【0011】以降は省略されています)

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