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公開番号2025108337
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-23
出願番号2024059886
出願日2024-04-03
発明の名称染料捺染用処理液組成物、組成物セット、捺染方法、及びインクジェット捺染方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類D06P 5/00 20060101AFI20250715BHJP(繊維または類似のものの処理;洗濯;他に分類されない可とう性材料)
要約【課題】予め、処理液組成物を布帛に付着させ、処理液組成物が付着した布帛に対して染料捺染をしても染料捺染後の布帛に前処理痕が残存し難く、かつ、優れた発色性及び風合いを有する捺染物を得ること。
【解決手段】
本発明の染料捺染用処理液組成物は、布帛に付着させて用い、樹脂粒子と、架橋剤と、水と、を含み、前記処理液組成物の20℃における粘度が3.0mPa・s以上あり、イオンクロマトグラフ法により前記処理液組成物から検出されるカリウムイオンとナトリウムイオンとの総濃度が、100.0ppm以下である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
布帛に付着させて用いる処理液組成物であって、
樹脂粒子と、増粘剤と、水と、を含み、
前記処理液組成物の20℃における粘度が3.0mPa・s以上あり、
イオンクロマトグラフ法により前記処理液組成物から検出されるカリウムイオンとナトリウムイオンとの総濃度が、100.0ppm以下である、染料捺染用処理液組成物。
続きを表示(約 690 文字)【請求項2】
前記樹脂粒子のガラス転移温度が、25℃以上である、請求項1に記載の染料捺染用処理液組成物。
【請求項3】
架橋剤を更に含み、前記架橋剤が、イソシアネート基含有の化合物を含む、請求項1に記載の染料捺染用処理液組成物。
【請求項4】
前記イソシアネート基含有の化合物が、構造中にイソシアヌレート骨格を有する、請求項3に記載の染料捺染用処理液組成物。
【請求項5】
有機溶剤を更に含む、請求項1に記載の染料捺染用処理液組成物。
【請求項6】
前記樹脂粒子の含有量が、前記処理液組成物の総量に対して、固形分換算で、1.0質量%以上25.0質量%以下である、請求項1に記載の染料捺染用処理液組成物。
【請求項7】
前記架橋剤の含有量が、前記処理液組成物の総量に対して、固形分換算で、0.5質量%以上5.0質量%以下である、請求項3に記載の染料捺染用処理液組成物。
【請求項8】
前記有機溶剤の含有量が、前記処理液組成物の総量に対して、5.0質量%以上である、請求項5に記載の染料捺染用処理液組成物。
【請求項9】
前記布帛が、綿、麻、ナイロン、ウール、アクリル、シルク、皮革、ポリエステル、金属、プラスチック、又は紙である、請求項1に記載の染料捺染用処理液組成物。
【請求項10】
前記布帛に染料捺染をする前に、前記布帛に付着させるために用いられる、請求項1に記載の染料捺染用処理液組成物。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、染料捺染用処理液組成物、組成物セット、捺染方法、及びインクジェット捺染方法に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
従来、色材によって布帛へ染色を行って印捺物を製造する際に、色材の発色性及び風合いを改善するため、処理液を用いて、布帛に前処理を施す技術が知られている。そのような技術としては、例えば、特許文献1において、ポリエステル樹脂粒子とウレタン樹脂エマルションを少なくとも含む捺染用前処理剤が知られている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2019-90149号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1の捺染用前処理剤では、処理液組成物を布帛に付着させ、処理液組成物が付着した布帛に対して染料捺染をすると、染料捺染後の布帛に前処理痕が残存しているとの課題がある。また、その捺染用前処理剤では、優れた発色性及び風合いを有する捺染物が得られ難いという課題もある。
【課題を解決するための手段】
【0005】
本発明は、布帛に付着させて用いる処理液組成物であって、樹脂粒子と、架橋剤と、水と、を含み、前記処理液組成物の20℃における粘度が3.0mPa・s以上あり、イオンクロマトグラフ法により前記処理液組成物から検出されるカリウムイオンとナトリウムイオンとの総濃度が、100.0ppm以下である、染料捺染用処理液組成物である。
【図面の簡単な説明】
【0006】
本実施形態の間接捺染記録方法の一例を示すフローチャートである。
処理液組成物の組成を示す表1である。
処理液組成物の組成を示す表2である。
インクジェットインク組成物の組成を示す表3である。
評価結果を示す表4である。
評価結果を示す表5である。
【発明を実施するための形態】
【0007】
以下、本発明の実施の形態(以下、「本実施形態」という。)について詳細に説明するが、本発明はこれに限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で様々な変形が可能である。
【0008】
1.染料捺染用処理液組成物
本実施形態の染料捺染用処理液組成物(以下、「処理液組成物」とも称する。)は、布帛に付着させて用いる処理液組成物であって、樹脂粒子と、増粘剤と、水と、を含み、処理液組成物の20℃における粘度が3.0mPa・s以上あり、イオンクロマトグラフ法により処理液組成物から検出されるカリウムイオンとナトリウムイオンとの総濃度が、100.0ppm以下である。処理液組成物は、布帛に染料捺染をする前に、布帛に付着させるために用いられることが好ましい。
【0009】
本実施形態によれば、予め、処理液組成物を布帛に付着させ、処理液組成物が付着した布帛に対して染料捺染をしても染料捺染後の布帛に前処理痕が残存し難く、かつ、優れた発色性及び風合いを有する捺染物を得ることができる。
【0010】
このように本実施形態によって優れる効果が得られる理由について定かではないが、本発明者らは、次のように推定している。
すなわち、通常、布帛は、界面活性剤や糊剤等の成分を用いて製造されるため、それらの成分が、布帛全体に亘ってほぼ均一に残留している。そのため、布帛に処理液組成物を付着させて、乾燥させると、その乾燥に伴って、それらの成分は布帛中を移動し、局在化する。その局在化した成分が、布帛表面に前処理痕として生じる場合がある。
(【0011】以降は省略されています)

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