TOP
|
特許
|
意匠
|
商標
特許ウォッチ
Twitter
他の特許を見る
公開番号
2025106482
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-15
出願番号
2025064671,2024204343
出願日
2025-04-10,2021-04-02
発明の名称
シンチレータ構造体及びX線検出器
出願人
株式会社プロテリアル
代理人
主分類
G21K
4/00 20060101AFI20250708BHJP(核物理;核工学)
要約
【課題】シンチレータ構造体の信頼性を向上する。
【解決手段】X線検出器を構成するX線検出用途のシンチレータ構造体は、樹脂および蛍光体を含む。蛍光体は、ガドリニウム酸硫化物を含む。樹脂は、主剤と、硬化剤と、硬化触媒と、を含むエポキシ樹脂である。硬化剤は、無水フタル酸系硬化剤である。樹脂は、イソシアヌレート環を骨格に有し、線量が100kGyのX線を照射した後において、542nmの波長を有する光に対する樹脂の全光線透過率は、80%以上である。
【選択図】図1
特許請求の範囲
【請求項1】
X線検出用途のシンチレータ構造体であって、
前記シンチレータ構造体は、樹脂および蛍光体を含み、
前記蛍光体は、ガドリニウム酸硫化物を含み、
前記樹脂は、主剤と、硬化剤と、硬化触媒と、を含むエポキシ樹脂であり、
前記硬化剤は、無水フタル酸系硬化剤である
シンチレータ構造体。
続きを表示(約 930 文字)
【請求項2】
請求項1に記載のシンチレータ構造体において、
前記硬化触媒は、有機リン系化合物である
シンチレータ構造体。
【請求項3】
X線検出用途のシンチレータ構造体であって、
前記シンチレータ構造体は、樹脂および蛍光体を含み、
前記蛍光体は、ガドリニウム酸硫化物を含み、
前記樹脂は、主剤と、硬化剤と、硬化触媒と、を含むエポキシ樹脂であり、
前記樹脂は、イソシアヌレート環を骨格に有する
シンチレータ構造体。
【請求項4】
請求項3に記載のシンチレータ構造体において、
前記樹脂は、トリアジン誘導体エポキシ樹脂である
シンチレータ構造体。
【請求項5】
請求項3に記載のシンチレータ構造体において、
前記樹脂は、1つのイソシアヌレート環に対して複数のエポキシ基を有する
シンチレータ構造体。
【請求項6】
X線検出用途のシンチレータ構造体であって、
前記シンチレータ構造体は、樹脂および蛍光体を含み、
前記蛍光体は、ガドリニウム酸硫化物を含み、
前記樹脂は、主剤と、硬化剤と、硬化触媒と、を含むエポキシ樹脂であり、
前記樹脂は、イソシアヌレート環を骨格に有し、
542nmの波長を有する光に対する前記樹脂の全光線透過率は、80%以上である
シンチレータ構造体。
【請求項7】
X線検出用途のシンチレータ構造体であって、
前記シンチレータ構造体は、樹脂および蛍光体を含み、
前記蛍光体は、ガドリニウム酸硫化物を含み、
前記樹脂は、主剤と、硬化剤と、硬化触媒と、を含むエポキシ樹脂であり、
前記樹脂は、イソシアヌレート環を骨格に有し、
線量が100kGyのX線を照射した後において、542nmの波長を有する光に対する前記樹脂の全光線透過率は、80%以上である
シンチレータ構造体。
【請求項8】
請求項1のシンチレータ構造体と、
受光素子とを、有するX線検出器。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シンチレータ構造体に関し、例えば、それぞれ樹脂と蛍光体とを含む複数のセルを有するシンチレータ構造体に適用して有効な技術に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特開昭63-100391号公報(特許文献1)には、ビスフェノールA型エポキシ樹脂を含む蛍光体成型体に関する技術が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開昭63-100391号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
シンチレータは、X線やガンマ線に代表される放射線が当たると、放射線のエネルギーを吸収して可視光を発生させる物質である。このシンチレータは、シンチレータと反射層とを含むシンチレータ構造体として製品化され、シンチレータ構造体とフォトダイオードなどの光電変換素子とを組み合わせたX線検出器が、例えば、X線CTなどの医療機器、分析機器、放射線を用いた非破壊検査装置、放射線漏洩検査装置などに用いられている。
【0005】
例えば、シンチレータには、ガドリニウム酸硫化物(Gd
2
O
2
S)からなるセラミックスが使用されている。ここで、本明細書では、ガドリニウム酸硫化物を「GOS」と呼ぶことにする。なお、厳密には、ガドリニウム酸硫化物自体はほとんど発光せず、ガドリニウム酸硫化物にプラセオジウムやテルビウムなどを含有させることによって発光する。このことから、本明細書で「GOS」という文言は、ガドリニウム酸硫化物自体にプラセオジウムやテルビウムなどが含有されて発光する物質(蛍光体)を暗に意図して使用することにする。ただし、ガドリニウム酸硫化物自体にプラセオジウムやテルビウムなどが含有されていることを明示的に示す必要がある場合、プラセオジウムを含有する「GOS」やテルビウムを含有する「GOS」と表現することがある。
【0006】
また、シンチレータを「GOS」単体から構成する場合、「GOS」はセラミックから構成される。一方、後述するように、シンチレータを「GOS」と樹脂の混合物から構成することも検討されており、この場合の「GOS」は粉体から構成される。したがって、本明細書では、特にセラミックと粉体とを明示する必要がないときには、単に「GOS」と表現する。これに対し、セラミックを明示する必要があるときは「GOS」セラミックと呼ぶ。一方、粉体を明示する必要があるときは「GOS」粉体と呼ぶことにする。
【0007】
この「GOS」は、タングステン酸カドミウム(CdWO
4
)よりも可視光の発光出力が大きいという利点を有する一方、製造コストが高い。
【0008】
このことから、シンチレータ構造体の製造コストを低減するため、シンチレータとして「GOS」粉体と樹脂の混合物を使用することが検討されている。
【0009】
この点に関し、シンチレータ構造体に要求される優先度の高い項目として、信頼性を向上することがある。なぜなら、シンチレータ構造体の信頼性を向上することができれば、放射線検出器の寿命を長くすることができるからである。したがって、シンチレータには、信頼性を向上するために放射線耐性が高いことが要求される。特に、上述したように、シンチレータを「GOS」粉体と樹脂の混合物から構成する場合は、樹脂に対して、放射線を照射した際に変質劣化しにくいことが望まれている。
【0010】
本発明の目的は、シンチレータ構造体の信頼性を向上することにある。
【課題を解決するための手段】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPatで参照する
関連特許
個人
核変換システム
8か月前
個人
常温核融合装置
3か月前
個人
常温核融合装置
3か月前
個人
常温核融合装置
3か月前
個人
原子力プラント
8か月前
個人
トリチウムの除去装置
4か月前
個人
元素変換用固体核融合工程
1か月前
個人
直流電場プラズマ核融合炉
7か月前
個人
安山岩を利用した放射線消去装置
1か月前
個人
安山岩を利用した放射線消去装置
2か月前
パテントフレア株式会社
核融合反応促進法
3か月前
個人
金属製軽水炉使用済核燃料増殖原子炉
4か月前
個人
コンクリート船に乗せた、原子力発電
5か月前
パテントフレア株式会社
核融合反応促進法
3か月前
個人
はんれい岩を利用した放射線消去装置
1か月前
個人
装置、加速器、減速器、核変換システム
3か月前
株式会社エー・アンド・デイ
X線検査装置
3か月前
株式会社エー・アンド・デイ
X線検査装置
3か月前
中部電力株式会社
立ち入り管理装置
6か月前
個人
ホウ素を用いるミューオン触媒核融合システム
4か月前
PDRファーマ株式会社
遮蔽容器
2か月前
個人
核変換システム、加工装置、除去装置、切除装置
3か月前
個人
過剰熱発生方法
4か月前
国立大学法人大阪大学
原子力発電装置
2か月前
株式会社シェルタージャパン
放射線遮蔽構造
5か月前
住友重機械工業株式会社
搬送システム
1か月前
浜松ホトニクス株式会社
電子線照射装置
3か月前
個人
共振励起型固体核融合装置と元素変換用固体核融合工程
1か月前
浜松ホトニクス株式会社
電子線照射装置
3か月前
個人
放射線防護衣
6か月前
株式会社アキュサイト
放射性物質の処理装置および方法
3か月前
日揮株式会社
放射性廃棄物の固化処理方法
4か月前
個人
過剰熱起電力発生方法
2か月前
株式会社大林組
埋め戻し材、埋め戻し材の製造方法
4日前
株式会社イトーキ
放射線遮蔽扉
1か月前
清水建設株式会社
放射線遮蔽壁
3か月前
続きを見る
他の特許を見る