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公開番号
2025105471
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2024196463
出願日
2024-11-11
発明の名称
シート状化粧料又はシート状皮膚外用剤
出願人
株式会社コーセー
代理人
主分類
A61K
8/49 20060101AFI20250703BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約
【課題】アラントインと1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールから選択される1種又は2種以上を特定の量、比率で組み合わせた組成物を、特定の不織布に含浸させることで、不織布に含浸された際の組成物中のアラントインの安定性を保持し、また使用後のうるおい感やべたつきの無さに優れたシート状化粧料又はシート状皮膚外用剤を提供することを目的とする。
【解決手段】
下記(A)不織布に対し、下記(B)組成物が含浸されたシート状化粧料又はシート状皮膚外用剤
(A)コットン、PET、パルプ、レーヨンから選択される不織布
(B)組成物
次の成分(a)~(b);
(a)アラントイン
(b)1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールから選択される1種又は2種以上を含有し、組成物(B)全量中における前記成分(a)の含有量が0.05~0.5質量%、前記成分(b)の含有量が10~30質量%であり、かつ25℃におけるpHが3.5~6.0である組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
下記(A)不織布に対し、下記(B)組成物が含浸されたシート状化粧料又はシート状皮膚外用剤。
(A)コットン、PET、パルプ、レーヨンから選択される不織布
(B)組成物
次の成分(a)~(b);
(a)アラントイン
(b)1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールから選択される1種又は2種以上
を含有し、組成物(B)全量中における前記成分(a)の含有量が0.05~0.5質量%、前記成分(b)の含有量が10~30質量%であり、かつ25℃におけるpHが3.5~6.0である組成物。
続きを表示(約 620 文字)
【請求項2】
さらに、前記組成物(B)が成分(c1)グリセリン、(c2)ポリグリセリン、(c3)ポリエチレングリコールから選択される1種又は2種以上を含有する、請求項1に記載のシート状化粧料又はシート状皮膚外用剤。
【請求項3】
前記(A)不織布の目付が30g/m
2
以上である請求項1又は2に記載のシート状化粧料又はシート状皮膚外用剤。
【請求項4】
さらに、前記組成物(B)が成分(d1)シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、(d2)PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、(d3)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、(d4)グリセリンポリオキシアルキレンアルキルエーテル、(d5)ホスホリルコリン基を有するポリマーから選択される1種又は2種以上を含有する、請求項1又は2に記載のシート状化粧料又はシート状皮膚外用剤。
【請求項5】
前記(A)の不織布がコットン及びPETの混合不織布、パルプ及びレーヨンの混合不織布、パルプのみから選択される請求項1又は2に記載のシート状化粧料又はシート状皮膚外用剤。
【請求項6】
前記組成物(B)全量中における(c1)の含有量が3~12質量%、もしくは前記(c2)又は(c3)の含有量が1~10質量%である、請求項1又は2に記載のシート状化粧料又はシート状皮膚外用剤。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、シート状化粧料又はシート状皮膚外用剤に関する。
続きを表示(約 2,900 文字)
【背景技術】
【0002】
アラントインは抗炎症作用や細胞賦活作用を有し、炎症や外部の刺激によるダメージから肌を守り、傷ついた肌を修復することなどが知られているため、従来より化粧料の有効成分として使用されている。
また、化粧水や美容液などの液状化粧料の使用した際の保湿効果などをより高めるために、不織布に含浸させて長時間顔に貼付させる不織布含浸化粧料などの有用性が知られている。アラントインを配合した組成物を不織布に含浸した化粧料として、薬液の液垂れを極力防止すること等を目的とし、一定量のポリオールと、水溶性の高分子化合物とを含有し、特定の粘度の薬液と、特定の目付の不織布により構成されるマスク製剤(特許文献1参照)や、ヘパリン類似物質と、ヒアルロン酸と共に不織布に含有させたマスク製剤(特許文献2参照)、赤ちゃん用のおしりふき、手・口ふき用のウェットシート等が開示されている(非特許文献1)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2023-070757号公報
特開2022-021943号公報
【非特許文献】
【0004】
株式会社ディプロ +Dr.Heartおしりふき、手口ふき (https://drheart.jp/lineup/)
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
しかしながら、アラントインは化粧料として不織布に含浸させた際に経時で安定性が低下、また析出してしまうことが観察された。特許文献1については実施例1、2ではアラントインの安定性は特に評価しておらず、また不織布の種類、pHの開示もなく、処方成分から判断するに中性付近であるためアラントインの安定性は良好でないと考えられる。特許文献2も同様に、処方例(表7:ふき取りシート)にアラントインは配合されているが、アラントインの安定性、またpHと不織布についての開示は無い。したがって、本発明はアラントインを含有した化粧料を不織布に含浸させた場合もアラントインの安定性が確保されたシート状皮膚外用剤の提供を目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明者は、上記課題を解決するために鋭意検討を重ねた結果、アラントインと、1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールから選択される1種又は2種以上を特定の量で組み合わせることで、また特定の不織布、特定のpHを選択することでアラントインの安定性の確保並びにうるおい感やべたつきの無さに優れたシート状化粧料又はシート状皮膚外用剤を実現できることを見出し、上記課題を解決し、本発明を完成するに至った。
【0007】
すなわち、本発明は以下を提供する。
[1]
下記(A)不織布に対し、下記(B)組成物が含浸されたシート状化粧料又はシート状皮膚外用剤である。
(A)コットン、PET、パルプ、レーヨンから選択される不織布
(B)組成物
次の成分(a)~(b);
(a)アラントイン
(b)1,3-ブチレングリコール、プロピレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコールから選択される1種又は2種以上を含有し、組成物(B)全量中における前記成分(a)の含有量が0.05~0.5質量%、前記成分(b)の含有量が10~30質量%であり、かつ25℃におけるpHが3.5~6.0。
[2]
さらに、前記組成物(B)が成分(c1)グリセリン、(c2)ポリグリセリン、(c3)ポリエチレングリコールから選択される1種又は2種以上を含有する、[1]に記載のシート状化粧料又はシート状皮膚外用剤である。
[3]
前記(A)の目付が30g/m
2
以上である、[1]又は[2]に記載のシート状化粧料又はシート状皮膚外用剤である。
[4]
さらに、前記組成物(B)が成分(d1)シクロヘキサン-1,4-ジカルボン酸ビスエトキシジグリコール、(d2)PEG/PPG/ポリブチレングリコール-8/5/3グリセリン、(d3)ポリオキシアルキレンアルキルエーテル、(d4)グリセリンポリオキシアルキレンアルキルエーテル、(d5)ホスホリルコリン基を有するポリマーから選択される1種又は2種以上を含有する、[1]又は[2]に記載のシート状化粧料又はシート状皮膚外用剤である。
[5]
前記(A)の不織布がコットン及びPETの混合不織布、パルプ及びレーヨンの混合不織布、パルプのみから選択される[1]又は[2]に記載のシート状化粧料又はシート状皮膚外用剤である。
[6]
前記組成物(B)全量中における(c1)の含有量が3~12質量%、もしくは前記(c2)又は(c3)の含有量が1~10質量%である、[1]又は[2]に記載のシート状化粧料又はシート状皮膚外用剤である。
【発明の効果】
【0008】
本発明のシート状化粧料又はシート状皮膚外用剤は、不織布に含浸された組成物中のアラントインの安定性を担保し、また使用後のうるおい感、べたつきのなさに優れるものである。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の実施の形態を説明する。なお、本発明は、以下の実施の形態のみには限定されない。本明細書において、範囲を示す「X~Y」は、X及びYを含み、「X以上Y以下」を意味する。
【0010】
<(A):コットン、ポリエチレンテレフタレート(PET)、パルプ、レーヨンから選択される不織布>
本発明における(A)とは、(B)組成物を含浸させて用いるものである。本発明に用いられる(A)は通常化粧料、医薬部外品に用いられるものであれば、特に限定されるものではない。(A)の製造方法としては、特に制限はなく、公知の製造方法を使用することができ、例えば、スパンボンド、メルトブロー、サーマルボンド、ケミカルボンド、スパンレース、ニードルパンチ等の方法が利用でき、コットンとPET、パルプとレーヨン等、不織布を組み合わせて製造された混合不織布として用いることもできる。また顔用、ボディ用、毛髪用、及びこれらの部位の局部用など、任意の用途へ用いることができ、切れ込み等が入っていても良い。顔面に貼付される例としては、顔面を1枚のシートで覆うタイプ(上下一体型)、顔半分を上下で分け2枚のシートで覆うもの(上下セパレート型)、眼の部分を境に上下2枚のシートで顔面を覆うもの(上下セパレート型)や、目元のみを覆うものなどが挙げられる。これらの中でも、不織布は、本発明がうるおい感等に優れる点を鑑み、顔用が好ましく、全顔用がより好ましい。
(【0011】以降は省略されています)
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