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公開番号2025105435
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2024166220
出願日2024-09-25
発明の名称積層コイル部品
出願人株式会社村田製作所
代理人弁理士法人WisePlus
主分類H01F 17/00 20060101AFI20250703BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】高周波特性に優れた積層コイル部品を提供する。
【解決手段】積層コイル部品は、内部にコイルを有する積層体と、コイルに電気的に接続されている第1、第2外部電極と、を備え、コイルは、絶縁層31とともに積層された複数のコイル導体32が、ビア導体33を介して接続される。コイル導体32は、周回部34と、ビア導体33と接続されるランド35とを含む。積層体は、長さ方向に相対する第1、第2端面と、長さ方向に直交する高さ方向に相対する第1、第2主面と、長さ方向及び高さ方向に直交する幅方向に相対する第1、第2側面とを有し、コイルのコイル軸が第1主面に対して平行であり、少なくとも1つのコイル導体32の周回部34は、その第1の面と絶縁層31との間のみに第1の空隙51が設けられている。このように第1の空隙51を形成することで、隣り合うコイル導体32間の浮遊容量を低減できる。したがって、高周波特性が更に向上する。
【選択図】図8
特許請求の範囲【請求項1】
複数の絶縁層が積層されてなり、内部にコイルを有する積層体と、
前記コイルに電気的に接続されている第1外部電極及び第2外部電極と、を備え、
前記コイルは、前記絶縁層とともに積層された複数のコイル導体が、前記絶縁層を貫通するビア導体を介して電気的に接続されることにより形成され、
前記コイル導体は、周回部と、前記ビア導体と接続されるランドとを含み、
前記積層体は、長さ方向に相対する第1端面及び第2端面と、前記長さ方向に直交する高さ方向に相対する第1主面及び第2主面と、前記長さ方向及び前記高さ方向に直交する幅方向に相対する第1側面及び第2側面とを有し、
前記コイルのコイル軸が前記第1主面に対して平行であり、
前記コイル導体は、各々、前記コイル軸と平行な第1方向を向いた第1の面と、前記第1方向と反対側を向いた第2の面とを有し、
少なくとも1つの前記コイル導体の前記周回部は、その第1の面と前記絶縁層との間のみに第1の空隙が設けられている、積層コイル部品。
続きを表示(約 1,100 文字)【請求項2】
すべての前記コイル導体の前記周回部は、その第1の面と前記絶縁層との間のみに前記第1の空隙が設けられている、請求項1に記載の積層コイル部品。
【請求項3】
少なくとも1つの前記コイル導体の前記周回部は、その第1の面又は第2の面と前記絶縁層との間のみに前記第1の空隙が設けられており、
その一部の前記コイル導体は、その周回部の第1の面と前記絶縁層との間のみに前記第1の空隙が設けられており、
その残りの前記コイル導体は、その周回部の第2の面と前記絶縁層との間のみに前記第1の空隙が設けられている、請求項1に記載の積層コイル部品。
【請求項4】
すべての前記コイル導体の前記周回部は、その第1の面又は第2の面と前記絶縁層との間のみに前記第1の空隙が設けられており、
その一部の前記コイル導体は、その周回部の第1の面と前記絶縁層との間のみに前記第1の空隙が設けられており、
その残りのすべての前記コイル導体は、その周回部の第2の面と前記絶縁層との間のみに前記第1の空隙が設けられている、請求項3に記載の積層コイル部品。
【請求項5】
前記第1の空隙の幅は、前記周回部の幅よりも小さい、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層コイル部品。
【請求項6】
前記ランドの幅は、前記周回部の幅よりも大きく、
前記第1の空隙が設けられた前記コイル導体のランドは、前記ビア導体が接続されていない側の面と前記絶縁層との間に第2の空隙が設けられており、
前記第2の空隙は、前記第1の空隙よりも厚い、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層コイル部品。
【請求項7】
前記第1の空隙は、前記周回部の一部のみの前記第1の面と前記絶縁層との間に設けられている、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層コイル部品。
【請求項8】
隣り合う前記コイル導体において、対向する前記ランドと前記周回部の間の距離は、対向する2つの前記周回部の間の距離よりも小さく、
前記ビア導体を介して対向する2つのランドは、いずれも、前記ビア導体が接続されていない側の面と前記絶縁層との間に第2の空隙が設けられている、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層コイル部品。
【請求項9】
前記第1の空隙の厚みは、1μm以上、15μm以下である、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層コイル部品。
【請求項10】
前記第1主面は、実装面であり、
前記コイルと前記第1主面との前記高さ方向における間隔は、43μm以上である、請求項1~4のいずれか1項に記載の積層コイル部品。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、積層コイル部品に関する。
続きを表示(約 2,000 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1には、コイル導体と磁性体又は非磁性体からなる絶縁層とを積層して内部にコイルを形成し、積層方向の両端部に端子電極を有し、少なくとも一端側の端子電極を、1層以上の絶縁層に設けた導体充填スルーホールと、該スルーホールの端部を覆うように設けた引き出し電極を介して積層体内部のコイル端部に接続してなる積層型電子部品であって、上記引き出し電極の面積を、上記スルーホールの断面積の3倍以上で、かつ上記積層体を積層方向に透視した時のコイル内面積の1/3以下に設定したことを特徴とする積層型電子部品が記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-15918号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の積層型電子部品のように、実装面に対してコイル軸が平行となるようにコイルが設けられた積層コイル部品(以下、横巻積層インダクタとも言う。)は、高周波用途に適した構造である。しかしながら、従来の横巻積層インダクタでは、コイル導体間の絶縁層は、誘電率が15程度のフェライトで形成されているため、浮遊容量によってその高周波特性に影響を及ぼす。特に近年は更なる高周波特性が求められており、隣り合うコイル導体間の浮遊容量が高周波特性向上の妨げとなっていた。
【0005】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、高周波特性に優れた積層コイル部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0006】
本発明の積層コイル部品は、複数の絶縁層が積層されてなり、内部にコイルを有する積層体と、上記コイルに電気的に接続されている第1外部電極及び第2外部電極と、を備え、上記コイルは、上記絶縁層とともに積層された複数のコイル導体が、上記絶縁層を貫通するビア導体を介して電気的に接続されることにより形成され、上記コイル導体は、周回部と、上記ビア導体と接続されるランドとを含み、上記積層体は、長さ方向に相対する第1端面及び第2端面と、上記長さ方向に直交する高さ方向に相対する第1主面及び第2主面と、上記長さ方向及び上記高さ方向に直交する幅方向に相対する第1側面及び第2側面とを有し、上記コイルのコイル軸が上記第1主面に対して平行であり、上記コイル導体は、各々、上記コイル軸と平行な第1方向を向いた第1の面と、上記第1方向と反対側を向いた第2の面とを有し、少なくとも1つの上記コイル導体の上記周回部は、その第1の面と上記絶縁層との間のみに第1の空隙が設けられている。
【発明の効果】
【0007】
本発明によれば、高周波特性に優れた積層コイル部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0008】
図1は、本発明の積層コイル部品の一例を模式的に示す斜視図である。
図2は、図1に示す積層コイル部品を構成する積層体の一例を模式的に示す分解斜視図である。
図3は、図1に示す積層コイル部品を構成する積層体の内部構造の一例を透視して模式的に示す側面図である。
図4は、図1に示す積層コイル部品の線分A1-A1に沿う断面の一例を模式的に示す断面図である。
図5は、実施例1及び比較例1のインピーダンスの周波数特性を示すグラフである。
図6は、図4におけるコイル導体近傍を拡大して模式的に示した断面図である。
図7は、図1に示す積層コイル部品を構成する積層体の内部構造の一例を透視して模式的に示す図であり、積層体の第2端面側から見た図である。
図8は、図7に示す積層コイル部品の線分A1-A1に沿う断面の一例を模式的に示す断面図である。
図9は、図1に示す積層コイル部品を構成する積層体の他の例を模式的に示す分解斜視図である。
図10は、サイドギャップ量の検証における試験方法を示す模式図である。
【発明を実施するための形態】
【0009】
以下、本発明の積層コイル部品について説明する。なお、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更されてもよい。また、以下において記載する個々の好ましい構成を複数組み合わせたものもまた本発明である。
【0010】
以下に示す図面は模式図であり、その寸法、縦横比の縮尺等は実際の製品と異なる場合がある。図中、同一又は相当部分には同一符号を用いることとする。また、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
(【0011】以降は省略されています)

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