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公開番号
2025104733
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2023222749
出願日
2023-12-28
発明の名称
積層コイル部品
出願人
株式会社村田製作所
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
H01F
17/04 20060101AFI20250703BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】チップの外観形状を著しく変化させることなく、電流密度を低下させる積層コイル部品を提供する。
【解決手段】積層コイル部品1は、複数の絶縁層31が積層されてなり、内部にコイルを有する積層体10と、コイル30に電気的に接続されている第1外部電極21及び第2外部電極22を備え、コイルは絶縁層とともに積層された複数のコイル導体32が接続され、積層体は長さ方向の第1端面11及び第2端面12と、高さ方向の第1主面13及び第2主面14と、幅方向の第1側面15及び第2側面16を有し、第1外部電極は第1端面の少なくとも一部を覆い、第2外部電極は第2端面の少なくとも一部を覆い、コイルのコイル軸が第1主面に対して平行であり、第1端面には積層体を長さ方向から透過してみた場合にコイルの周回形状の内側に最深部11a1を有する第1の窪み11aが設けられており、第1外部電極は、第1の窪みの少なくとも一部を覆っている。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の絶縁層が積層されてなり、内部にコイルを有する積層体と、前記コイルに電気的に接続されている第1外部電極及び第2外部電極と、を備え、
前記コイルは、前記絶縁層とともに積層された複数のコイル導体が電気的に接続されることにより形成され、
前記積層体は、長さ方向に相対する第1端面及び第2端面と、前記長さ方向に直交する高さ方向に相対する第1主面及び第2主面と、前記長さ方向及び前記高さ方向に直交する幅方向に相対する第1側面及び第2側面とを有し、
前記第1外部電極は、前記第1端面の少なくとも一部を覆い、
前記第2外部電極は、前記第2端面の少なくとも一部を覆い、
前記コイルのコイル軸が前記第1主面に対して平行であり、
前記第1端面には、前記積層体を前記長さ方向から透過してみた場合に前記コイルの周回形状の内側に最深部を有する第1の窪みが設けられており、
前記第1外部電極は、前記第1の窪みの少なくとも一部を覆っている、積層コイル部品。
続きを表示(約 590 文字)
【請求項2】
前記第1の窪みの前記最深部の深さは、30μm以上、50μm以下である、請求項1に記載の積層コイル部品。
【請求項3】
前記第1外部電極の最大厚みは、前記第1の窪みの前記最深部の深さよりも大きい、請求項1又は2に記載の積層コイル部品。
【請求項4】
前記第1外部電極が、前記第1の窪みの前記最深部を覆っている、請求項1又は2に記載の積層コイル部品。
【請求項5】
前記第1端面には、環状に突出した部分である第1の環状凸部が設けられており、
前記積層体を前記長さ方向から透過してみた場合に、前記第1の環状凸部は、前記コイルの周回形状に重なり、
前記第1外部電極は、前記第1端面のうち、前記第1の環状凸部の頂点の少なくとも一部を覆っており、
前記第1の窪みの前記最深部を覆う前記第1外部電極の厚みは、前記第1の環状凸部の前記頂点の前記少なくとも一部を覆う前記第1外部電極の厚みよりも厚い、請求項4に記載の積層コイル部品。
【請求項6】
前記第2端面には、前記積層体を前記長さ方向から透過してみた場合に前記コイルの周回形状の内側に最深部を有する第2の窪みが設けられており、
前記第2外部電極は、前記第2の窪みの少なくとも一部を覆っている、請求項1に記載の積層コイル部品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層コイル部品に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)
【背景技術】
【0002】
積層コイル部品の直流抵抗を低くする方法の一つとして、外部電極端子を厚く形成する方法が知られている。
【0003】
例えば、特許文献1には、内部にコイルが配置された素体と、素体の表面に配置される、下地金属層と、下地金属層を覆うように形成されている導電性樹脂層と、を有する外部電極と、を有する積層コイル部品において、接続導体が露出している位置と、導電性樹脂層の最大厚みの位置とを異ならせることで、積層コイル部品の直流抵抗を低くできることが開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2017-216290号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
積層コイル部品の大電流要求に応えるためには、発熱を抑制することが求められる。積層コイル部品の発熱を抑制するためには、例えば電流密度を低下させることが有効であり、特許文献1に記載された積層コイル部品は直流抵抗を低く(電流密度を低く)することができる。
しかしながら、特許文献1に記載の方法では、外部電極の一部が著しく膨張したような形状となることから、体積が大きくなり、実装密度が低下してしまうことが懸念される。
【0006】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、チップの外観形状を著しく変化させることなく、電流密度を低下させることができる積層コイル部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の積層コイル部品は、複数の絶縁層が積層されてなり、内部にコイルを有する積層体と、上記コイルに電気的に接続されている第1外部電極及び第2外部電極と、を備え、上記コイルは、上記絶縁層とともに積層された複数のコイル導体が電気的に接続されることにより形成され、上記積層体は、長さ方向に相対する第1端面及び第2端面と、上記長さ方向に直交する高さ方向に相対する第1主面及び第2主面と、上記長さ方向及び上記高さ方向に直交する幅方向に相対する第1側面及び第2側面とを有し、上記第1外部電極は、上記第1端面の少なくとも一部を覆い、上記第2外部電極は、上記第2端面の少なくとも一部を覆い、上記コイルのコイル軸が上記第1主面に対して平行であり、上記第1端面には、上記積層体を上記長さ方向から透過してみた場合に上記コイルの周回形状の内側に最深部を有する第1の窪みが設けられており、上記第1外部電極は、上記第1の窪みの少なくとも一部を覆っている。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、チップの外観形状を著しく変化させることなく、電流密度を低下させることができる積層コイル部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、本発明の積層コイル部品の一例を模式的に示す斜視図である。
図2は、図1に示す積層コイル部品を構成する積層体の一例を模式的に示す分解斜視図である。
図3は、図1に示す積層コイル部品を構成する積層体の内部構造の一例を透視して模式的に示す側面図である。
図4は、図1に示す積層コイル部品の線分A1-A1に沿う断面の一例を模式的に示す断面図である。
図5は、図1に示す積層コイル部品を構成する積層体を第1端面側からみた斜視図である。
図6は、図5に示す積層体の内部構造の一部を透過して第1端面側からみた模式図である。
図7は、第1端面及び第2端面にそれぞれ窪みを設けた場合の外部電極の電流密度のシミュレーション結果を示した図である。
図8は、第1端面及び第2端面に窪みを設けない場合の外部電極の電流密度のシミュレーション結果を示した図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
以下、本発明の積層コイル部品について説明する。なお、本発明は、以下の構成に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において適宜変更されてもよい。また、以下において記載する個々の好ましい構成を複数組み合わせたものもまた本発明である。
(【0011】以降は省略されています)
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