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公開番号
2025105436
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-10
出願番号
2024166221
出願日
2024-09-25
発明の名称
積層コイル部品
出願人
株式会社村田製作所
代理人
弁理士法人WisePlus
主分類
H01F
17/00 20060101AFI20250703BHJP(基本的電気素子)
要約
【課題】積層体の強度を保ちながら、コイル導体とその周囲の絶縁層の間に発生する残留応力を緩和する積層コイル部品を提供する。
【解決手段】積層コイル部品1は、複数の絶縁層31が積層されてなり、内部にコイル30を有する積層体10と、コイルに電気的に接続されている第1外部電極21及び第2外部電極22と、を備え、コイルは、絶縁層とともに積層された複数のコイル導体32が電気的に接続されることにより形成され、コイル導体は、3層以上であり、コイル導体が延びる方向に垂直な方向の断面を見たとき、コイル導体の断面形状は、偏平形状であり、積層方向における積層体の中央に最も近いコイル導体32を第1コイル導体60とし、第1コイル導体以外のコイル導体のうち、少なくとも1つのコイル導体の片面と、絶縁層31との間には空隙51が設けられ、第1コイル導体60の外周側端部62と絶縁層31との間には空隙が設けられていない。
【選択図】図4
特許請求の範囲
【請求項1】
複数の絶縁層が積層されてなり、内部にコイルを有する、積層体と、
前記コイルに電気的に接続されている第1外部電極及び第2外部電極と、を備え、
前記コイルは、前記絶縁層とともに積層された複数のコイル導体が電気的に接続されることにより形成され、
前記コイル導体は、3層以上であり、
前記コイル導体が延びる方向に垂直な方向の断面を見たとき、前記コイル導体の断面形状は、偏平形状であり、
積層方向における前記積層体の中央に最も近い前記コイル導体を第1コイル導体とし、
前記第1コイル導体以外の前記コイル導体のうち、少なくとも1つの前記コイル導体の片面と、前記絶縁層との間には空隙が設けられ、
前記第1コイル導体の外周側端部と前記絶縁層との間には空隙が設けられていない、積層コイル部品。
続きを表示(約 990 文字)
【請求項2】
前記第1コイル導体以外の全ての前記コイル導体の片面と、前記絶縁層との間に空隙が設けられている、請求項1に記載の積層コイル部品。
【請求項3】
前記第1コイル導体と、前記絶縁層との間には空隙が設けられていない、請求項1又は2に記載の積層コイル部品。
【請求項4】
前記第1コイル導体の内周側端部と、前記絶縁層との間に空隙が設けられている、請求項1又は2に記載の積層コイル部品。
【請求項5】
前記コイル導体は、4層以上かつ偶数層であり、
前記第1コイル導体の次に、前記積層方向における前記積層体の中央に近い前記コイル導体を第2コイル導体とし、
前記第1コイル導体及び前記第2コイル導体以外の前記コイル導体のうち、少なくとも1つの前記コイル導体の片面と、前記絶縁層との間には空隙が設けられ、
前記第1コイル導体の前記外周側端部と前記絶縁層との間、及び、前記第2コイル導体の外周側端部と前記絶縁層との間には、いずれも空隙が設けられていない、請求項1に記載の積層コイル部品。
【請求項6】
前記積層体は、長さ方向に相対する第1端面及び第2端面と、前記長さ方向に直交する高さ方向に相対する第1主面及び第2主面と、前記長さ方向及び前記高さ方向に直交する幅方向に相対する第1側面及び第2側面とを有し、
前記コイルのコイル軸は、前記第1主面に対して平行であり、
前記第1主面は、実装面であり、
前記コイルと前記第1主面との前記高さ方向における間隔は、43μm以上である、請求項1、2又は5のいずれか1項に記載の積層コイル部品。
【請求項7】
複数の絶縁層が積層されてなり、内部にコイルを有する、積層体と、
前記コイルに電気的に接続されている第1外部電極及び第2外部電極と、を備え、
前記コイルは、前記絶縁層とともに積層された複数のコイル導体が電気的に接続されることにより形成され、
少なくとも1つの前記コイル導体と、前記絶縁層との間には、そのコイル導体の内周側に偏って空隙が設けられている、積層コイル部品。
【請求項8】
前記コイルのコイル軸は、実装面に対して平行である、請求項1又は7に記載の積層コイル部品。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、積層コイル部品に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)
【背景技術】
【0002】
特許文献1には、磁性粉末にバインダを混合してなる磁性体ペーストと、導電性ペーストとを、積層して形成された積層体を、焼成してなる積層型インダクタであって、内部コイルを形成する導体層と、磁性体層との間に、空隙部を有することを特徴とする積層型インダクタが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-219821号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
特許文献1に記載の積層型インダクタでは、図3に示されているように、周回コイルの全周に空隙部を設ける技術が開示されている。
【0005】
このように空隙を設けてコイル導体とその周囲の絶縁層の間の界面の結着を切ることで、コイル導体材料と絶縁層材料の間の焼成時の収縮率の相違(一般にコイル導体材料の方が絶縁層材料に比べて収縮率が大きい)に起因する残留応力を低減することができる。そのため、この残留応力に起因して積層体の透磁率が低下し、インダクタのZ特性(電気特性)が低下することを抑制でき、インダクタのZ特性を向上することができる。
【0006】
しかしながら、特許文献1に記載の積層型インダクタのように、コイル導体の全周に空隙を形成した場合は、積層体(素体)中の空隙の割合が大きくなり過ぎ、その結果、積層体自体の強度が低下してしまう。特に、コイル導体の外周側端部に設けられた空隙には外部応力が集中しやすく、その付近でクラックが生じるおそれがある。また、曲げ応力やマウンタノズル等の外力は積層体の中央部付近に大きく集中し、その部分にクラックが生じるおそれがある。
【0007】
本発明は、上記の問題を解決するためになされたものであり、積層体の強度を保ちながら、コイル導体とその周囲の絶縁層の間に発生する残留応力を緩和することができる積層コイル部品を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0008】
本発明の積層コイル部品は、第1の態様において、複数の絶縁層が積層されてなり、内部にコイルを有する、積層体と、上記コイルに電気的に接続されている第1外部電極及び第2外部電極と、を備え、上記コイルは、上記絶縁層とともに積層された複数のコイル導体が電気的に接続されることにより形成され、上記コイル導体は、3層以上であり、上記コイル導体が延びる方向に垂直な方向の断面を見たとき、上記コイル導体の断面形状は、偏平形状であり、積層方向における上記積層体の中央に最も近い上記コイル導体を第1コイル導体とし、上記第1コイル導体以外の上記コイル導体のうち、少なくとも1つの上記コイル導体の片面と、上記絶縁層との間には空隙が設けられ、上記第1コイル導体の外周側端部と上記絶縁層との間には空隙が設けられていない。
【0009】
本発明の積層コイル部品は、第2の態様において、複数の絶縁層が積層されてなり、内部にコイルを有する、積層体と、上記コイルに電気的に接続されている第1外部電極及び第2外部電極と、を備え、上記コイルは、上記絶縁層とともに積層された複数のコイル導体が電気的に接続されることにより形成され、少なくとも1つの上記コイル導体と、上記絶縁層との間には、そのコイル導体の内周側に偏って空隙が設けられている。
【発明の効果】
【0010】
本発明によれば、積層体の強度を保ちながら、コイル導体とその周囲の絶縁層の間に発生する残留応力を緩和することができる積層コイル部品を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)
この特許をJ-PlatPat(特許庁公式サイト)で参照する
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