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公開番号2025099315
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-03
出願番号2023215882
出願日2023-12-21
発明の名称感光性導電ペースト、積層型電子部品の製造方法および積層型電子部品
出願人株式会社村田製作所
代理人個人,個人,個人
主分類H01B 1/22 20060101AFI20250626BHJP(基本的電気素子)
要約【課題】焼成中の収縮の挙動が制御された感光性導電ペースト、積層型電子部品の製造方法および積層型電子部品を提供する。
【解決手段】感光性導電ペーストは、導電性粉末と、アルカリ可溶ポリマーと、感光性モノマーと、光重合開始剤と、溶剤と、有機系難燃剤と、を含む。他の感光性導電ペーストは、導電性粉末と、有機成分と、溶剤と、を含み、前記アルカリ可溶ポリマーとして、セルロース誘導体を含む。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
導電性粉末と、有機成分と、溶剤と、を含み、
前記有機成分は、アルカリ可溶ポリマー、感光性モノマー、光重合開始剤および有機系難燃剤を含む、感光性導電ペースト。
続きを表示(約 910 文字)【請求項2】
導電性粉末と、有機成分と、溶剤と、を含み、
前記有機成分は、アルカリ可溶ポリマー、感光性モノマーおよび光重合開始剤を含み、
前記アルカリ可溶ポリマーとして、セルロース誘導体を含む、感光性導電ペースト。
【請求項3】
前記アルカリ可溶ポリマーとして、セルロース誘導体を含む、請求項1に記載の感光性導電ペースト。
【請求項4】
前記有機系難燃剤は、リン酸エステル化合物、チオエーテル化合物、窒素含有芳香族化合物、臭素化炭化水素化合物および塩素化炭化水素化合物よりなる群から選択される少なくとも1種を含む、請求項1または3に記載の感光性導電ペースト。
【請求項5】
前記有機系難燃剤は、チオエーテル化合物および塩素化炭化水素化合物の少なくとも一方を含む、請求項1または3に記載の感光性導電ペースト。
【請求項6】
前記セルロース誘導体は、水溶性の置換基を有する、請求項2または3に記載の感光性導電ペースト。
【請求項7】
前記有機成分の硬化物の、酸素雰囲気における熱分解性が、下記の条件Aおよび条件Bを満たす、請求項1または2に記載の感光性導電ペースト。
(条件A)
熱重量測定において、300℃における重量減少率が50%未満である。
(条件B)
熱重量測定において、700℃における重量減少率が100%である。
【請求項8】
前記条件Aにおける、300℃における重量減少率が30%未満である、請求項7に記載の感光性導電ペースト。
【請求項9】
前記条件Bにおいて、600℃における重量減少率が100%である、請求項7に記載の感光性導電ペースト。
【請求項10】
前記硬化物の酸素雰囲気における熱分解性が、下記の条件Cを満たす、請求項7に記載の感光性導電ペースト。
(条件C)
熱重量測定において、300℃以上400℃以下の範囲における重量減少率の変化が70%以下である。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、感光性導電ペースト、積層型電子部品の製造方法および積層型電子部品に関する。
続きを表示(約 1,500 文字)【背景技術】
【0002】
近年、感光性導電ペーストを用いて内部電極を形成することにより、積層セラミック回路基板等の積層型電子部品を製造することが行われている。内部電極は、感光性導電ペーストをパターニングした後に焼成することにより、感光性導電ペーストに含有されている導電性粉末が焼結されて形成される。積層型電子部品に用いられる感光性導電ペーストとしては、例えば、特開2002-169274号公報(特許文献1)および特開2007-18884号公報(特許文献2)に開示されたものがある。
【0003】
特開2002-169274号公報には、主成分として、導電性粉末を40~80wt%、光重合性化合物を3~20wt%、光重合開始剤を10wt%以下、および、一種又は二種以上の非導電性金属酸化物を0.3~2.5wt%含有する感光性導電ペーストが開示されている。非導電性金属酸化物は、一般に「共材」と呼ばれている。特開2002-169274号公報では、共材を含むため、内部電極の焼成収縮を低減できるとしている。
【0004】
特開2007-18884号公報には、アトマイズ製法で得られる平均粒径が5μm以下の第1導電性粉末と、湿式還元法で得られる平均粒径が0.2~2.0μmの範囲内の第2導電性粉末とを、20/80≦(第1導電性粉末/第2導電性粉末)≦80/20の範囲内の重量割合で含む感光性導電ペーストが開示されている。特開2007-18884号公報では、平均粒径が相対的に大きい第1導電性粉末を含むため、内部電極の焼成収縮を低減できるとしている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2002-169274号公報
特開2007-18884号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
しかしながら、内部電極の焼成収縮を低減しても、焼成中の感光性導電ペーストの収縮が素体材料の収縮に対応していない場合、デラミネーションが発生し得ることが判明した。
【0007】
そこで、本開示の目的は、焼成中の収縮の挙動が制御された感光性導電ペーストを提供することにある。さらに、本開示の目的は、この感光性導電ペーストを用いた積層型電子部品の製造方法および積層型電子部品を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0008】
前記課題を解決するため、本開示の一態様である感光性導電ペーストは、導電性粉末と、有機成分と、溶剤と、を含み、
前記有機成分は、アルカリ可溶ポリマー、感光性モノマー、光重合開始剤および有機系難燃剤を含む。
【0009】
前記課題を解決するため、本開示の他の一態様である感光性導電ペーストは、
導電性粉末と、有機成分と、溶剤と、を含み、
前記有機成分は、アルカリ可溶ポリマー、感光性モノマーおよび光重合開始剤を含み、
前記アルカリ可溶ポリマーとして、セルロース誘導体を含む。
【0010】
前記態様によれば、焼成中の感光性導電ペーストの収縮の挙動が制御されるため、これを積層電子部品の内部電極として使用する際、焼成中の素体材料の収縮挙動との乖離が小さくなって、デラミネーションが抑制される。加えて、共材を必須成分とせず、また導電性粉末の大粒径化を必要としないため、フォトリソパターニング時の解像性が向上し、形成される内部電極の電気抵抗を低減できる。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)

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