TOP特許意匠商標
特許ウォッチ Twitter
10個以上の画像は省略されています。
公開番号2025104752
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-10
出願番号2023222786
出願日2023-12-28
発明の名称吸収性物品の包装体、及び吸収性物品の包装体の製造方法
出願人ユニ・チャーム株式会社
代理人弁理士法人小澤知的財産事務所
主分類A61F 13/551 20060101AFI20250703BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】紙製の包装シートの廃棄時における破断を抑制し、使用済みの吸収性物品を衛生的に廃棄できる吸収性物品の包装体を提供する。
【解決手段】吸収性物品の包装体(100)は、互いに直交する前後方向及び幅方向を有する吸収性物品(1)と、吸収性物品を個別に包装する包装シート(41)と、を有する。吸収性物品は、吸収材料を有する吸収コア(31)と、吸収コアを包むコアラップシート(32)と、を有する。包装シート及びコアラップシートは、セルロース系繊維を含む紙製のシートである。包装シートの幅方向の破断伸度は、コアラップシートの幅方向の破断伸度よりも高い。
【選択図】図7
特許請求の範囲【請求項1】
互いに直交する前後方向及び幅方向を有する吸収性物品と、前記吸収性物品を個別に包装する包装シートと、を有する吸収性物品の包装体であって、
前記吸収性物品は、吸収材料を有する吸収コアと、前記吸収コアを包むコアラップシートと、を有し、
前記包装シート及び前記コアラップシートは、セルロース系繊維を含む紙製のシートであり、
前記包装シートの前記幅方向の破断伸度は、前記コアラップシートの前記幅方向の破断伸度よりも高い、吸収性物品の包装体。
続きを表示(約 1,700 文字)【請求項2】
前記包装シートの前記幅方向のクレープ率は、前記コアラップシートの前記幅方向のクレープ率よりも高い、請求項1に記載の吸収性物品の包装体。
【請求項3】
前記包装シートの前記幅方向の破断伸度は、19%以上100%未満である、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品の包装体。
【請求項4】
前記包装シートの前記幅方向の前記破断伸度は、前記包装シートの前記前後方向の破断伸度よりも高い、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品の包装体。
【請求項5】
前記コアラップシートの吸水性は、前記包装シートの吸水性よりも高い、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品の包装体。
【請求項6】
前記包装シートは、前記幅方向に沿い、かつ前記包装シートの内側の面同士が向かい合うように折り畳まれる内折り目を基点に折り畳まれて前記吸収性物品を個別に包装しており、
前記包装シートの前記前後方向の外端縁は、前記吸収性物品を包装した状態において前記包装体の外側の面に位置する包装外端を有し、
前記包装外端には、前記包装シートの外端縁を止着する止着テープが付されており、
前記止着テープは、開封時に前記包装シートから剥離して使用する剥離端部と、開封後も前記包装シートに付着した状態とする固定端部と、を有し、
前記コアラップシートは、前記吸収コアの前記幅方向の両側縁を基点に前記幅方向の内側に折り返され、当該折り返されたコアラップシート同士が重なるラップ積層部を有し、
前記ラップ積層部の幅方向の長さは、前記固定端部の幅方向の長さよりも長い、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品の包装体。
【請求項7】
前記包装シートと前記吸収性物品の間には、前記包装シートに対して被覆接合部を介して接合された本体剥離シートが配置されており、
前記包装シートの前記幅方向の破断伸度は、前記本体剥離シートの前記幅方向の破断伸度よりも高く、
前記包装シートは、前記本体剥離シートの前記前後方向の外端縁よりも前記前後方向の外側に延びた延出領域を有し、
前記固定端部は、前記延出領域に重なっている、請求項6に記載の吸収性物品の包装体。
【請求項8】
前記被覆接合部は、最も前側に位置する内折り目よりも前側の前領域と、最も後側に位置する内折り目よりも後側の後領域と、のそれぞれに設けられている、請求項7に記載の吸収性物品の包装体。
【請求項9】
前記包装シートを前記幅方向に三等分した領域のうち前記幅方向の中央に位置する中央領域の前記前後方向の破断強度は、三等分した領域のうち前記幅方向の側方に位置する側部領域の前記前後方向の破断強度よりも高い、請求項1又は請求項2に記載の吸収性物品の包装体。
【請求項10】
互いに直交する前後方向及び幅方向を有し、前記前後方向の破断伸度が前記幅方向の破断伸度よりも高いコアラップシートを有する吸収性物品を、前記幅方向の破断伸度が前記前後方向の破断伸度よりも高い包装シートによって個別に包装する吸収性物品の包装体の製造方法であって、
前記吸収性物品を、前記前後方向に沿う第1搬送方向で搬送する第1搬送工程と、
前記包装シートが前記幅方向に連続した連続包装体を前記幅方向に沿う第2搬送方向で搬送し、前記第1搬送工程によって搬送した前記吸収性物品を90度変換させて前記連続包装体上に転写する転写工程と、
前記転写工程の後に、前記吸収性物品の前記幅方向に沿い、かつ前記連続包装体の前記幅方向に沿う前記第2搬送方向で、前記吸収性物品と前記連続包装体を搬送する第2搬送工程と、を有し、
前記第2搬送工程は、前記吸収性物品と前記連続包装体を共に、前記幅方向に沿う折り目を基点に折り畳む折り工程と、前記折り工程の後に、前記連続包装体を前記前後方向に沿う切断線に沿って切断する切断工程と、を有する、吸収性物品の包装体の製造方法。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、包装シートによって吸収性物品を包装した吸収性物品の包装体に関する。
続きを表示(約 2,200 文字)【背景技術】
【0002】
近年、環境配慮の観点からプラスチックから紙素材への切り替えが求められている。このような背景に鑑みて、脱プラスチックの素材を採用した吸収性物品の包装体が提供されている。例えば、特許文献1には、吸収性物品を包装する包装シートが、セルロース系繊維を有する水溶紙によって構成された吸収性物品の包装体が開示されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開平11-47187号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
着用者は、吸収性物品を交換して使用する際に、使用済みの吸収性物品を丸めて、新たな吸収性物品を包装していた包装シートによって当該丸めた状態の吸収性物品を包んで廃棄することがある。このとき、吸収性物品を一定方向に丸めることができずに円柱状に丸められなかったり、包装シート上に吸収性物品が斜めになった状態で吸収性物品が包装シートに止着してしまったりして、包装シートによって吸収性物品を巻く方向が前後方向に沿わないことがある。その結果、包装シートは、包む際に種々の方向の力を受け、廃棄時に破断してしまうことがあった。よって、使用済みの吸収性物品を衛生的に廃棄できないことがあった。
【0005】
特に、水溶紙等の紙製の包装シートにあっては、プラスチック製の包装シートと比較して伸び難く、破断しやすい傾向がある。そのため、使用済の吸収性物品を衛生的に廃棄できないことがあった。
【0006】
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、紙製の包装シートの廃棄時における破断を抑制し、使用済みの吸収性物品を衛生的に廃棄できる吸収性物品の包装体を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0007】
一態様に係る吸収性物品の包装体は、互いに直交する前後方向及び幅方向を有する吸収性物品と、前記吸収性物品を個別に包装する包装シートと、を有する。前記吸収性物品は、吸収材料を有する吸収コアと、前記吸収コアを包むコアラップシートと、を有する。前記包装シート及び前記コアラップシートは、セルロース系繊維を含む紙製のシートである。前記包装シートの前記幅方向の破断伸度は、前記コアラップシートの前記幅方向の破断伸度よりも高い。
【0008】
一態様に係る吸収性物品の包装体の製造方法は、互いに直交する前後方向及び幅方向を有する吸収性物品を、包装シートによって前記吸収性物品を個別に包装する吸収性物品の包装体の製造方法である。製造方法は、前記前後方向の破断伸度が前記幅方向の破断伸度よりも高いコアラップシートを有する吸収性物品を、前記前後方向に沿って搬送する第1搬送工程と、前記第1搬送工程によって搬送した前記吸収性物品を90度変換させて、前記幅方向の破断伸度が前記前後方向の破断伸度よりも高い包装シートが前記幅方向に連続した連続包装体上に転写する転写工程と、前記転写工程の後に、前記吸収性物品の前記幅方向に沿って前記吸収性物品と前記連続包装体を搬送する第2搬送工程と、を有する。前記第2搬送工程は、前記吸収性物品と前記連続包装体を共に、前記幅方向に沿う折り目を基点に折り畳む折り工程と、前記折り工程の後に、前記連続包装体を前記前後方向に沿う切断線に沿って切断する切断工程と、を有する。
【図面の簡単な説明】
【0009】
図1は、包装状態における吸収性物品の包装体の平面図である。
図2は、図1に示すA-A線に沿った断面図である。
図3は、一部展開状態における吸収性物品の包装体の平面図である。
図4は、図3に示すB-B線に沿った断面図である。
図5は、展開状態における吸収性物品の包装体の平面図である。
図6は、図5に示すC-C線に沿った断面図である。
図7は、図5に示すD-D線に沿った断面図である。
図8は、包装体の製造方法を説明するための図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
(1)実施形態の概要
本明細書及び添付図面の記載により、少なくとも以下の事項が明らかとなる。
態様1に係る発明は、吸収性物品の包装体である。吸収性物品の包装体は、互いに直交する前後方向及び幅方向を有する吸収性物品と、前記吸収性物品を個別に包装する包装シートと、を有する吸収性物品の包装体である。前記吸収性物品は、吸収材料を有する吸収コアと、前記吸収コアを包むコアラップシートと、を有する。前記包装シート及び前記コアラップシートは、セルロース系繊維を含む紙製のシートである。前記包装シートの前記幅方向の破断伸度は、前記コアラップシートの前記幅方向の破断伸度よりも高い。本態様によれば、コアラップシートの破断伸度よりも包装シートの破断伸度が高いため、着用者は、包装シートが破断し難い心証を抱き、紙製の包装シートを安心して廃棄時に用いることができる。また、包装シートの幅方向の破断伸度が比較的高く構成されているため、廃棄時における包装シートの破れを抑制し、使用済みの吸収性物品を衛生的に廃棄できる。
(【0011】以降は省略されています)

この特許をJ-PlatPatで参照する

関連特許

個人
健康器具
5か月前
個人
短下肢装具
2日前
個人
鼾防止用具
5か月前
個人
歯茎みが品
6か月前
個人
洗井間専家。
3か月前
個人
塗り薬塗り具
7か月前
個人
脈波測定方法
5か月前
個人
脈波測定方法
5か月前
個人
白内障治療法
4か月前
個人
マッサージ機
5か月前
個人
導電香
5か月前
個人
嚥下鍛錬装置
17日前
個人
前腕誘導装置
6日前
個人
染毛方法
8か月前
個人
クリップ
6か月前
個人
発熱器具
8か月前
個人
片足歩行支援具
6か月前
個人
矯正椅子
1か月前
個人
バッグ式オムツ
1か月前
個人
歯の修復用材料
1か月前
個人
収納容器
7か月前
個人
ホバーアイロン
3か月前
個人
健康器具
7か月前
個人
口内洗浄具
5か月前
個人
シャンプー
3か月前
三生医薬株式会社
錠剤
4か月前
個人
哺乳瓶冷まし容器
今日
個人
車椅子持ち上げ器
4か月前
個人
眼科診療車
6か月前
個人
陣痛緩和具
17日前
個人
歯の保護用シール
1か月前
個人
避難困難者救出台車
6か月前
株式会社大野
骨壷
21日前
個人
服薬支援装置
4か月前
株式会社コーセー
化粧料
6か月前
株式会社コーセー
美爪料
6か月前
続きを見る