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公開番号2025104221
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2024128964,2023220887
出願日2024-08-05,2023-12-27
発明の名称シームレスカプセルを安定的に製造する方法
出願人森下仁丹株式会社
代理人個人,個人
主分類A61K 9/48 20060101AFI20250702BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】 シームレスカプセルを滴下法で製造する際に、皮膜が割れにくいシームレスカプセルを安定的に製造することができる方法を提供する。
【解決手段】 本発明は、内側から内容物ノズル、皮膜ノズルおよび必要に応じて前記内容物ノズルと前記皮膜ノズルのとの間に存在する1層以上の中間ノズルを同心円状に備えた同心多重ノズルと、前記同心多重ノズルの吐出口から吐出したカプセル液滴を流動する凝固液中で凝固する形成管とを備えるカプセル製造装置を用い、
前記形成管内で主カプセル粒子と副カプセル粒子の2種類のカプセル粒子を形成され、
前記主カプセル粒子の粒径が、前記副カプセル粒子の粒径より大きく、
前記主カプセル粒子の発生割合を1とする場合、前記副カプセル粒子の発生割合が0.5超である、
シームレスカプセルの製造方法およびその利用を提供する。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
本明細書に記載の発明。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、シームレスカプセルの新規でかつ安定的に製造方法に関する。
続きを表示(約 3,300 文字)【背景技術】
【0002】
シームレスカプセルは、通常、滴下法とよばれる液滴を凝固液に滴下することにより形成される。例えば、図1に示される内容物1、中間層3および皮膜2の三層からなるシームレスカプセル4の場合、図2に模式的に示される製造装置を用いて製造される。図2では、同心多重ノズルAは、内容物ノズル11、中間層ノズル12および皮膜ノズル13が同心円状に形成されていて、内容物液14、中間層液15および皮膜液16を同心多重ノズルAの下端(吐出口)から凝固液18が形成管19内を下方に流れているところに吐出され、形成部Bで液滴に分離して、凝固後、最終的にシームレスカプセル17が形成される。
【0003】
特開2022-26425号公報(特許文献1)には、上記のように製造されるシームレスカプセルの製造において、カプセル内容物(内容物1)にホスファチジルコリンを85重量%以上で含むレシチンを配合することで、「偏肉」や「アイズ」と呼ばれる欠陥を皮膜(皮膜2)で生じないようにする方法が開示されている。ここで、特許文献1によれば、「偏肉」も「アイズ」も皮膜の強度を下げる原因とされている。
【0004】
しかし、特許文献1のように、内容物1にホスファチジルコリンを85重量%以上で含むレシチンを配合するだけでは、皮膜が割れにくいシームレスカプセルを安定的に製造することは容易ではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2022-26425号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
そこで、本発明は上記を鑑みて見出されたものであり、本発明の目的は、シームレスカプセルを滴下法で製造する際に、皮膜が割れにくいシームレスカプセルを安定的に製造することができる方法を提供することである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明は、シームレスカプセルを滴下法で製造する際に、粒径の大きいシームレスカプセルの傍らに粒径の小さなシームレスカプセルが形成されることに注目し、積極的に2種類(粒径の大きなものと粒径の小さなもの)を形成することにより、目的とするシームレスカプセル(通常、大きなシームレスカプセル)を安定して得られることを見いだした。
即ち、本発明は以下の態様を提供する:
【0008】
[1] 内側から内容物ノズル、皮膜ノズルおよび必要に応じて前記内容物ノズルと前記皮膜ノズルのとの間に存在する1層以上の中間ノズルを同心円状に備えた同心多重ノズルと、前記同心多重ノズルの吐出口から吐出したカプセル液滴を流動する凝固液中で凝固する形成管とを備えるカプセル製造装置を用い、
前記形成管内で主カプセル粒子と副カプセル粒子の2種類のカプセル粒子を形成され、
前記主カプセル粒子の粒径が、前記副カプセル粒子の粒径より大きく、
前記主カプセル粒子の発生割合を1とする場合、前記副カプセル粒子の発生割合が0.5超である、
シームレスカプセルの製造方法。
[2] 前記主カプセル粒子は、前記副カプセル粒子と一対で形成される、[1]記載のシームレスカプセルの製造方法。
[3] 前記カプセル粒子の形成管内での凝固液の平均流速と、前記主カプセル粒子の粒径と、前記主カプセル粒子の発生個数とが、以下の関係:
0.7≦V/(R×N)≦2.1 (式1)
(式1中、Vは凝固液の平均流速であり、Rは主カプセル粒子の粒径であり、Nは主カプセル粒子の発生個数である。)
を満足する、[1]または[2]記載のシームレスカプセルの製造方法。
[4] 更に、前記主カプセル粒子を前記副カプセル粒子から分離した後、乾燥する、[1]または[2]記載のシームレスカプセルの製造方法。
[5] 内側から内容物ノズル、皮膜ノズルおよび必要に応じて前記内容物ノズルと前記皮膜ノズルのとの間に存在する1層以上の中間ノズルを同心円状に備えた同心多重ノズルと、前記同心多重ノズルの吐出口から吐出したカプセル液滴を流動する凝固液中で凝固する形成管とを備えるカプセル製造装置を用いてシームレスカプセルを製造する方法において、
前記同心多重ノズルから吐出した液滴を前記形成管内で凝固して、主カプセル粒子と副カプセル粒子の2種類のカプセル粒子を形成し、
前記主カプセル粒子の粒径が、前記副カプセル粒子の粒径より大きく、
前記主カプセル粒子の発生割合を1とする場合、前記副カプセル粒子の発生割合が0.5超である、
シームレスカプセルの皮膜の割れを防止する方法。
[6] 前記主カプセル粒子は、前記副カプセル粒子と一対で形成される、[5]記載のシームレスカプセルの皮膜の割れを防止する方法。
[7] 前記カプセル粒子の形成管内での凝固液の平均流速と、前記主カプセル粒子の粒径と、前記主カプセル粒子の発生個数とが、以下の関係:
0.7≦V/(R×N)≦2.1 (式1)
(式1中、Vは凝固液の平均流速であり、Rは主カプセル粒子の粒径であり、Nは主カプセル粒子の発生個数である。)
を満足する、[5]または[6]記載のシームレスカプセルの皮膜の割れを防止する方法。
[8] 更に、前記主カプセル粒子を前記副カプセル粒子から分離した後、乾燥する、[5]または[6]記載のシームレスカプセルの皮膜の割れを防止する方法。
[9] 内側から内容物ノズル、皮膜ノズルおよび必要に応じて前記内容物ノズルと前記皮膜ノズルのとの間に存在する1層以上の中間ノズルを同心円状に備えた同心多重ノズルと、前記同心多重ノズルの吐出口から吐出したカプセル液滴を流動する凝固液中で凝固する形成管とを備えるカプセル製造装置を用いてカプセル粒子を製造する方法において、
前記同心多重ノズルから吐出した液滴を前記形成管内で凝固して、主カプセル粒子と副カプセル粒子の2種類のカプセル粒子を形成し、
前記主カプセル粒子の粒径が、前記副カプセル粒子の粒径より大きく、
前記主カプセル粒子の発生割合を1とする場合、前記副カプセル粒子の発生割合が0.5超である、
2種類のシームレスカプセルを同時に製造する方法。
[10] 前記主カプセル粒子は、前記副カプセル粒子と一対で形成される、[9]記載の2種類のシームレスカプセルを同時に製造する方法。
[11] 前記カプセル粒子の形成管内での凝固液の平均流速と、前記主カプセル粒子の粒径と、前記主カプセル粒子の発生個数とが、以下の関係:
0.7≦V/(R×N)≦2.1 (式1)
(式1中、Vは凝固液の平均流速であり、Rは主カプセル粒子の粒径であり、Nは主カプセル粒子の発生個数である。)
を満足する、[9]または[10]記載の2種類のシームレスカプセルを同時に製造する方法。
[12] 更に、前記主カプセル粒子と前記副カプセル粒子と分離した後、それぞれを乾燥する、[9]または[10]記載の2種類のシームレスカプセルを同時に製造する方法。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、皮膜が割れにくいシームレスカプセルを安定的に製造することができる。
【図面の簡単な説明】
【0010】
三層のシームレスカプセルの模式図である。
三層のシームレスカプセルの滴下法による製造装置の模式図である。
形成管内で流れる凝固液中での一対の主カプセル粒子および副カプセル粒子を模式的に示す図である。
【発明を実施するための形態】
(【0011】以降は省略されています)

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