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公開番号2025103803
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023221447
出願日2023-12-27
発明の名称金属印刷インキ組成物およびそれを用いた印刷金属板
出願人artience株式会社
代理人
主分類C09D 11/105 20140101AFI20250702BHJP(染料;ペイント;つや出し剤;天然樹脂;接着剤;他に分類されない組成物;他に分類されない材料の応用)
要約【課題】本発明は、鉱物油溶剤の使用量を低減し、優れた耐ミスチング性や湿し水適性などの印刷適性とインキの上乗り性に優れた適性を有する金属印刷インキ組成物、およびそれを用いた印刷金属板を提供することを目的とする。
【解決手段】アルキッド樹脂、顔料、及び溶剤を含有する金属印刷インキ組成物において、前記アルキッド樹脂が酸化重合により硬化する樹脂であり、前記溶剤は、溶剤Aと、溶剤Bとを含み、前記溶剤Aは、炭素数が14~18のαオレフィンであり、前記溶剤Bは、炭素数が10~20のアルコールであり、前記溶剤Aと、前記溶剤Bとの配合割合(質量比)は20/80~80/20であることを特徴とする金属印刷インキ組成物。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
アルキッド樹脂、顔料、及び溶剤を含有する金属印刷インキ組成物であって、
前記アルキッド樹脂は酸化重合により硬化する樹脂であり、
前記溶剤は、溶剤Aと、溶剤Bとを含み、
前記溶剤Aは、炭素数が14~18のαオレフィンであり、
前記溶剤Bは、炭素数が10~20のアルコールであり、
前記溶剤Aと、前記溶剤Bとの配合割合(質量比)は20/80~80/20である、
金属印刷用インキ組成物。
続きを表示(約 250 文字)【請求項2】
前記アルキッド樹脂を構成する脂肪酸の割合は30~70%であることを特徴とする請求項1に記載の金属印刷インキ組成物。
【請求項3】
金属板上、または金属板上にベースコート層を設けた金属下地板上に、請求項1または2に記載の金属印刷インキ組成物を用いて形成されたインキ層を有する印刷金属板。
【請求項4】
金属板上、または金属板上にベースコート層を設けた金属下地板上に、請求項1または2に記載の金属印刷インキ組成物を印刷する、印刷金属板の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、金属印刷インキの分野、美術缶、3ピース飲料缶、食缶等に使用される印刷インキにおいて、鉱物油溶剤の使用量を低減し、優れた耐ミスチング性や湿し水適性などの印刷適性とインキの上乗り性に優れた適性を有する金属印刷インキ組成物およびそれを用いた印刷金属板に関する。
続きを表示(約 1,400 文字)【背景技術】
【0002】
現在、金属印刷は金属を円筒形に加工した後、凸版オフセット方式で印刷を行う方法と、シート状の金属板に湿し水を利用した平版オフセット方式で印刷を行ったのちに後加工する方法の2方式に大別され、美術缶や3ピース飲料缶、食缶等は主に平版オフセット方式で印刷されている。平版オフセット方式で印刷される金属印刷インキの硬化方法には、紫外線照射による硬化と加熱による酸化重合硬化があるが、加工性が要求される用途では、乾性油および乾性油脂肪酸により編成されたアルキッド樹脂の酸化重合により加熱硬化させる方法が多用されている。
【0003】
一方で、近年地球環境保全を目標として、様々な業界や業種で、各種の観点から環境負荷低減を促す活動が行われている。印刷インキにおいては、鉱物油の遺伝毒性や変異原性など人体への影響を鑑みて、インキへの鉱物油溶剤使用の懸念が高まっている。
【0004】
しかしながら、金属シート印刷用インキでは印刷適性、硬化皮膜の性能を発現する目的で従来から鉱物油溶剤が使用されており(特許文献1、特許文献2)、鉱物油以外の溶剤を用いると、耐ミスチング性が悪く、また、湿し水への適性が悪いため画線部の汚れが生じやすいといった課題があった。更に、重ね刷りした際の2版目のインキの転移性(1版目のインキ上への上乗り性)が十分ではなかった。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0005】
特開2011-137098号公報
特許4348977号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
本発明は、鉱物油溶剤の使用量を低減し、優れた耐ミスチング性や湿し水適性などの印刷適性とインキの上乗り性に優れた適性を有する金属印刷インキおよびそれを用いた印刷金属板を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明者らは、鋭意検討した結果、アルキッド樹脂、顔料、及び溶剤を含有する金属印刷インキ組成物において、アルキッド樹脂が酸化重合する樹脂を用いて、インキ組成物中の溶剤であるαオレフィンと、アルコールを所定の比率とすることで、鉱物油溶剤の使用量を低減し、優れた印刷適性とインキの上乗り性への適性を発現させることを見出した。
【0008】
すなわち、本発明は、
アルキッド樹脂、顔料、及び溶剤を含有する金属印刷インキ組成物であって、
前記アルキッド樹脂は酸化重合により硬化する樹脂であり、
前記溶剤は、溶剤Aと、溶剤Bとを含み、
前記溶剤Aは、炭素数が14~18のαオレフィンであり、
前記溶剤Bは、炭素数が10~20のアルコールであり、
前記溶剤Aと、前記溶剤Bとの配合割合(質量比)は20/80~80/20である、
金属印刷用インキ組成物に関する。
【0009】
また、本発明は、前記アルキッド樹脂を構成する脂肪酸の割合は30~70%であることを特徴とする前記金属印刷インキ組成物に関する。
【0010】
また、本発明は、金属板上、または金属板上にベースコート層を設けた金属下地板上に、前記金属印刷インキ組成物を用いて形成されたインキ層を有する印刷金属板に関する。
(【0011】以降は省略されています)

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