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公開番号2025103304
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-09
出願番号2023220615
出願日2023-12-27
発明の名称振動素子、発振器、及び振動素子の製造方法
出願人セイコーエプソン株式会社
代理人個人,個人,個人
主分類H03H 9/19 20060101AFI20250702BHJP(基本電子回路)
要約【課題】共振周波数の調整量を大きくできる振動素子、発振器、及び振動素子の製造方法を提供する。
【解決手段】振動素子1は、基部21と、平面視で基部21から延出され、錘部40が設けられている振動腕22と、を含み、錘部40は、振動腕22の第1面10aに設けられ、第1アブレーションレートの第1金属層41と、第1アブレーションレートより低い第2アブレーションレートの第2金属層42と、が交互に複数積層された積層構造を有する。
【選択図】図4
特許請求の範囲【請求項1】
基部と、平面視で前記基部から延出され、錘部が設けられている振動腕と、を含み、
前記錘部は、前記振動腕の第1面に設けられ、第1アブレーションレートの第1金属層と、第1アブレーションレートより低い第2アブレーションレートの第2金属層と、が交互に複数積層された積層構造を有する、
振動素子。
続きを表示(約 570 文字)【請求項2】
前記積層構造の最表層及び最下層は、前記第2金属層である、
請求項1に記載の振動素子。
【請求項3】
前記積層構造において、前記第2金属層の膜厚は、前記第1金属層と比して厚い、
請求項1又は請求項2に記載の振動素子。
【請求項4】
前記積層構造において、最下層の前記第2金属層の膜厚は、最表層の前記第2金属層と比して厚い、
請求項1又は請求項2に記載の振動素子。
【請求項5】
前記第1金属層は、Tiであり、
前記第2金属層は、Moである、
請求項1又は請求項2に記載の振動素子。
【請求項6】
請求項1乃至請求項5の何れかの振動素子と、
発振回路と、を備える、
発振器。
【請求項7】
振動素子の共振周波数を調整する周波数調整工程を有し、
前記振動素子は、基部と、平面視で前記基部から延出され、錘部が設けられている振動腕と、を含み、
前記錘部は、前記振動腕の第1面に設けられ、第1アブレーションレートの第1金属層と、第1アブレーションレートより低い第2アブレーションレートの第2金属層と、が交互に複数積層された積層構造を有する、
振動素子の製造方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、振動素子、発振器、及び振動素子の製造方法に関する。
続きを表示(約 1,600 文字)【背景技術】
【0002】
従来、振動素子の質量を調整することによって振動素子の共振周波数を調整する技術が知られている。例えば、特許文献1には、振動腕の先端部の一方の主面に配置されている第1錘部と、第1錘部よりも基端側に配置され、第1錘部よりも厚さが薄い第2錘部とを含む錘部を有し、第1錘部は、振動素子の共振周波数の粗調を行うための錘部であり、第2錘部は、振動素子の共振周波数を微調するための錘部である。このように、錘部が粗調用の第1錘部と微調用の第2錘部とを有することで、振動素子の共振周波数を効率よく且つ精度よく調整することができることが記載されている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2018-128268号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
しかしながら、特許文献1に記載の振動素子は、錘部のうち厚膜領域が第1錘部のみであり、粗調できる周波数範囲が狭いという課題があった。つまり、周波数ばらつきの大きい振動素子の調整ができない場合があった。その素子は不良となり、歩留まりを落とすことにつながる。
【課題を解決するための手段】
【0005】
振動素子は、基部と、平面視で前記基部から延出され、錘部が設けられている振動腕と、を含み、前記錘部は、前記振動腕の第1面に設けられ、第1アブレーションレートの第1金属層と、第1アブレーションレートより低い第2アブレーションレートの第2金属層と、が交互に複数積層された積層構造を有する。
【0006】
上記記載の振動素子と、発振回路と、を備える、発振器。
【0007】
振動素子の製造方法は、振動素子の共振周波数を調整する周波数調整工程を有し、前記振動素子は、基部と、平面視で前記基部から延出され、錘部が設けられている振動腕と、を含み、前記錘部は、前記振動腕の第1面に設けられ、第1アブレーションレートの第1金属層と、第1アブレーションレートより低い第2アブレーションレートの第2金属層と、が交互に複数積層された積層構造を有する。
【図面の簡単な説明】
【0008】
第1実施形態に係る振動素子の構成を示す概略平面図。
図1のA-A線での概略断面図。
図1のB-B線での概略断面図。
図2のC部の概略断面図。
アブレーションレートのレーザーフルーエンス依存性を示す図。
第1実施形態に係る振動素子の製造方法を示すフローチャート図。
周波数調整工程の粗調を説明する概略断面図。
周波数調整工程の微調を説明する概略断面図。
第2実施形態に係る発振器の構成を示す概略平面図。
図9のD-D線での概略断面図。
【発明を実施するための形態】
【0009】
1.第1実施形態
先ず、第1実施形態に係る振動素子1について、図1、図2、図3、及び図4を参照して説明する。
【0010】
本実施形態に係る振動素子1は、SOI(Silicon on Insulator)基板10を加工することによって製造することができる。SOI基板10は、シリコン基板11と、埋め込み酸化膜(BOX:Buried Oxide)12と、表面シリコン層13と、がこの順で積層された基板である。例えば、シリコン基板11及び表面シリコン層13は、単結晶シリコン(Si)で構成され、埋め込み酸化膜12は、二酸化ケイ素(SiO
2
)等で構成される。尚、本実施形態において、表面シリコン層13は、基部21と振動腕22とを構成する基材に相当する。
(【0011】以降は省略されています)

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