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公開番号2025102083
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023219298
出願日2023-12-26
発明の名称島らっきょうの球根部の皮剥き装置
出願人ソフィエル・ペアー株式会社
代理人個人
主分類A23N 15/08 20060101AFI20250701BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約【課題】島らっきょうの球根部の皮剥きを大量かつ円滑に実現して作業効率を高めることができる島らっきょうの球根部の皮剥き装置を提供する。
【解決手段】本開示の島らっきょうORの球根部KKの皮剥き装置1は、水平方向に延びる奥手前方向に沿って延在するダクト20と、複数のノズル本体41Aを有して構成され、ダクト20の奥手前方向の一端側に配置される第1の噴射支柱部40Aと、第1の噴射支柱部40Aとは異なる複数のノズル本体41Bを有して構成され、ダクト20の奥手前方向の一端側に配置される第2の噴射支柱部40Bと、を含んで構成される。
【選択図】図2
特許請求の範囲【請求項1】
水平方向に延びる第1の方向に沿って延在する作業空間と、
複数のノズル本体を有して構成され、前記作業空間の前記第1の方向の一端側に配置される第1の噴射ノズル群と、
前記第1の噴射ノズル群とは異なる複数のノズル本体を有して構成され、前記第1の方向の一端側に配置される第2の噴射ノズル群と、を含み、
前記第1の噴射ノズル群および前記第2の噴射ノズル群は、前記第1の方向と交差するとともに水平方向に延びる第4の方向で対向して配置され、
前記第1の噴射ノズル群の前記複数のノズル本体のそれぞれは、前記第1の方向と交差するとともに鉛直方向に沿って延びる第2の方向に従って互いに離間して配置され、
前記第2の噴射ノズル群の前記複数のノズル本体のそれぞれは、前記第1の方向と交差するとともに鉛直方向に沿って延びる第3の方向に従って互いに離間して配置され、
前記第1の噴射ノズル群の前記複数のノズル本体のそれぞれは、液体が供給されて当該液体を扇面状に噴射し、当該扇面状の延在方向は、前記第2の方向に沿うとともに、前記第1の方向の他端側および前記第2の噴射ノズル群側寄りに傾斜して設定され、
前記第2の噴射ノズル群の前記複数のノズル本体のそれぞれは、液体が供給されて当該液体を扇面状に噴射し、当該扇面状の延在方向は、前記第3の方向に沿うとともに、前記第1の方向の他端側および前記第1の噴射ノズル群側寄りに傾斜して設定され、
前記第1の噴射ノズル群の前記複数のノズル本体のそれぞれから噴射される前記液体と、前記第2の噴射ノズル群の前記複数のノズル本体のそれぞれから噴射される前記液体と、は前記第1の噴射ノズル群および前記第2の噴射ノズル群の配設位置よりも前記第1の方向の他端側寄りで衝突するように設定される、
島らっきょうの球根部の皮剥き装置。
続きを表示(約 1,000 文字)【請求項2】
前記第1の方向および前記第2の方向は互いに直交して設定され、
前記第1の方向および前記第3の方向は互いに直交して設定され、
前記第1の方向および前記第4の方向は互いに直交して設定される、
請求項1に記載の島らっきょうの球根部の皮剥き装置。
【請求項3】
前記第1の噴射ノズル群から噴射される前記液体と、前記第2の噴射ノズル群から噴射される前記液体と、が衝突する衝突部は、鉛直方向に沿って延在し、前記第1の方向に従って視る場合、前記第1の噴射ノズル群および前記第2の噴射ノズル群の中間に配置される、
請求項1に記載の島らっきょうの球根部の皮剥き装置。
【請求項4】
前記作業空間は、鉛直方向に対向して配設される天壁および底壁によって区画され、
前記天壁において、前記第1の方向の一端部には切り欠き部が形成される、
請求項1に記載の島らっきょうの球根部の皮剥き装置。
【請求項5】
前記作業空間は、前記第4の方向で対向して配設される一対の側壁によって区画され、
前記一対の側壁の内面のそれぞれには、互いに前記第4の方向で対向する第1の傾斜面が配設され、
前記第1の傾斜面のそれぞれは、前記第1の方向の他端側に行くに従って互いに近くなるように傾斜して設けられる、
請求項1に記載の島らっきょうの球根部の皮剥き装置。
【請求項6】
前記一対の側壁の内面のそれぞれには、前記第1の傾斜面の配設位置よりも前記第1の方向の他端側に配設され、互いに前記第4の方向で対向する第2の傾斜面が配設され、
前記第2の傾斜面のそれぞれは、前記第1の方向の他端側に行くに従って互いに離れるように傾斜して設けられ、
請求項5に記載の島らっきょうの球根部の皮剥き装置。
【請求項7】
前記第2の傾斜面の傾斜角度は、前記第1の傾斜面の傾斜角度より小さい、
請求項6に記載の島らっきょうの球根部の皮剥き装置。
【請求項8】
前記一対の側壁のそれぞれにおいて、前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面との間に配置され、前記第1の傾斜面の前記第1の方向の他端部と、前記第2の傾斜面の前記第1の方向の一端部と、を連結する平坦面が配設される、
請求項6に記載の島らっきょうの球根部の皮剥き装置。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、島らっきょうの球根部の皮剥き装置に関する。
続きを表示(約 3,800 文字)【背景技術】
【0002】
ねぎ類の皮剥き装置として、ノズルから液体を噴射して皮を剥く方式であって、そのノズル口から前方に向けて放射角が鋭角の扇形状に均等圧力液が集中してかつ薄い幅で噴射されるものが知られる(たとえば特許文献1参照)
【先行技術文献】
【特許文献】
【0003】
特開2002-112754号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0004】
ここで、島らっきょうは、ユリ科ネギ属の野菜であり沖縄県で古来より生育されてきたラッキョウの一種である。その形状は、他のねぎ類とは異なり、一般的なラッキョウよりも小ぶりで細長い形をしており、葉部は細長く、またその基端部に球根部を有する。その球根部は小さくて球状に形成され、その表面には固い薄皮が多層に着いている。
【0005】
島らっきょうがスーパーマーケットまたは八百屋などの市場に出回る際には、その球根部の皮が剥かれかつ葉部と根部が付いた状態で束にされて出荷される。そのため、島らっきょうを出荷するためには、その出荷前に束単位で大量かつ円滑に皮剥きする必要がある。その皮剥きの作業現場では、島らっきょうの球根部の皮を大量かつ円滑に剥くことが可能な機械が求められている。前記特許文献1に記載の装置は、島らっきょうの球根部に着いた皮について大量かつ円滑に剥く点で、改善の余地があったといえる。
【0006】
本発明は前述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、島らっきょうの球根部の皮剥きを大量かつ円滑に実現して作業効率を高めることができる島らっきょうの球根部の皮剥き装置を提供することにある。
【課題を解決するための手段】
【0007】
本発明の前述した目的は、後記の構成により達成される。
[1]
水平方向に延びる第1の方向に沿って延在する作業空間と、
複数のノズル本体を有して構成され、前記作業空間の前記第1の方向の一端側に配置される第1の噴射ノズル群と、
前記第1の噴射ノズル群とは異なる複数のノズル本体を有して構成され、前記第1の方向の一端側に配置される第2の噴射ノズル群と、を含み、
前記第1の噴射ノズル群および前記第2の噴射ノズル群は、前記第1の方向と交差するとともに水平方向に延びる第4の方向で対向して配置され、
前記第1の噴射ノズル群の前記複数のノズル本体のそれぞれは、前記第1の方向と交差するとともに鉛直方向に沿って延びる第2の方向に従って互いに離間して配置され、
前記第2の噴射ノズル群の前記複数のノズル本体のそれぞれは、前記第1の方向と交差するとともに鉛直方向に沿って延びる第3の方向に従って互いに離間して配置され、
前記第1の噴射ノズル群の前記複数のノズル本体のそれぞれは、液体が供給されて当該液体を扇面状に噴射し、当該扇面状の延在方向は、前記第2の方向に沿うとともに、前記第1の方向の他端側および前記第2の噴射ノズル群側寄りに傾斜して設定され、
前記第2の噴射ノズル群の前記複数のノズル本体のそれぞれは、液体が供給されて当該液体を扇面状に噴射し、当該扇面状の延在方向は、前記第3の方向に沿うとともに、前記第1の方向の他端側および前記第1の噴射ノズル群側寄りに傾斜して設定され、
前記第1の噴射ノズル群の前記複数のノズル本体のそれぞれから噴射される前記液体と、前記第2の噴射ノズル群の前記複数のノズル本体のそれぞれから噴射される前記液体と、は前記第1の噴射ノズル群および前記第2の噴射ノズル群の配設位置よりも前記第1の方向の他端側寄りで衝突するように設定される、
島らっきょうの球根部の皮剥き装置。
[2]
前記第1の方向および前記第2の方向は互いに直交して設定され、
前記第1の方向および前記第3の方向は互いに直交して設定され、
前記第1の方向および前記第4の方向は互いに直交して設定される、
[1]に記載の島らっきょうの球根部の皮剥き装置。
[3]
前記第1の噴射ノズル群から噴射される前記液体と、前記第2の噴射ノズル群から噴射される前記液体と、が衝突する衝突部は、鉛直方向に沿って延在し、前記第1の方向に従って視る場合、前記第1の噴射ノズル群および前記第2の噴射ノズル群の中間に配置される、
[1]に記載の島らっきょうの球根部の皮剥き装置。
[4]
前記作業空間は、鉛直方向に対向して配設される天壁および底壁によって区画され、
前記天壁において、前記第1の方向の一端部には切り欠き部が形成される、
[1]に記載の島らっきょうの球根部の皮剥き装置。
[5]
前記作業空間は、前記第4の方向で対向して配設される一対の側壁によって区画され、
前記一対の側壁の内面のそれぞれには、互いに前記第4の方向で対向する第1の傾斜面が配設され、
前記第1の傾斜面のそれぞれは、前記第1の方向の他端側に行くに従って互いに近くなるように傾斜して設けられる、
[1]に記載の島らっきょうの球根部の皮剥き装置。
[6]
前記一対の側壁の内面のそれぞれには、前記第1の傾斜面の配設位置よりも前記第1の方向の他端側に配設され、互いに前記第4の方向で対向する第2の傾斜面が配設され、
前記第2の傾斜面のそれぞれは、前記第1の方向の他端側に行くに従って互いに離れるように傾斜して設けられ、
[5]に記載の島らっきょうの球根部の皮剥き装置。
[7]
前記第2の傾斜面の傾斜角度は、前記第1の傾斜面の傾斜角度より小さい、
[6]に記載の島らっきょうの球根部の皮剥き装置。
[8]
前記一対の側壁のそれぞれにおいて、前記第1の傾斜面と前記第2の傾斜面との間に配置され、前記第1の傾斜面の前記第1の方向の他端部と、前記第2の傾斜面の前記第1の方向の一端部と、を連結する平坦面が配設される、
[6]に記載の島らっきょうの球根部の皮剥き装置。
【0008】
前記[1]の構成によれば、使用者(作業者)が島らっきょうを複数本で束ね、かつその葉部で把持しつつその球根部を作業空間の他端側(奥側)に位置させる。使用者は、その状態で第1の噴射ノズル群および第2の噴射ノズル群の間でその複数の球根部を液体の衝突部を基準としてその作業空間の他端側(奥側)に配置する。そして、使用者は、複数の島らっきょうを作業空間の一端側(手前側)に束ごと引いて移動させることにより、その球根部はその衝突部を通過する。この通過により、島らっきょうの球根部の皮を大量かつ円滑に剥く(除去する)ことができる。その結果、島らっきょうの球根部の皮剥きを大量かつ円滑に実現して作業効率を高めることができる。
前記[2]の構成のようにするとよい。この場合、装置を使用して島らっきょうの球根部の皮をより確実に剥くことができる。
前記[3]の構成のようにするとよい。この場合、装置を使用して島らっきょうの球根部の皮をより容易かつより確実に剥くことができる。
前記[4]の構成のようにするとよい。この場合、切り欠き部が天壁に形成されるため、使用者が複数の島らっきょうを束ねた状態で作業空間の上方から複数の島らっきょうを下降して切り欠き部を通過させる。この通過により、球根部が、液体の衝突部を基準として作業空間の他端側に直接配置される。その配置の状態で、使用者は、複数の島らっきょうを束ごと引いて移動する。これにより、使用者の作業効率を高め、その結果、大量に皮剥き処理を容易に実現することができる。
前記[5]の構成のようにするとよい。この場合、第1の傾斜面の存在により、作業空間の他端側に向けて剥かれた皮を集約して飛ばして移動させる。これにより、剥かれた皮の回収を容易にして作業効率を高めることができる。
前記[6]の構成のようにするとよい。この場合、第1の傾斜面に加えて第2の傾斜面の存在により、剥かれた皮の回収をより容易にして作業効率をさらに高めることができる。
前記[7]の構成のようにするとよい。この場合、剥かれた皮の回収をより一層容易にして作業効率をさらに高めることができる。
前記[8]の構成のようにするとよい。この場合、第1の傾斜面および第2の傾斜面に加えて平坦面の存在により、剥かれた皮の回収をより一層容易にすることができる。
【発明の効果】
【0009】
本発明によれば、島らっきょうの球根部の皮剥きを大量かつ円滑に実現して作業効率を高めることができる。
【0010】
以上、本発明について簡潔に説明した。さらに、以下に説明される発明を実施するための形態(以下「実施形態」という。)を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細はさらに明確化されるだろう。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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