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公開番号
2025101991
公報種別
公開特許公報(A)
公開日
2025-07-08
出願番号
2023219127
出願日
2023-12-26
発明の名称
抽出用コーヒー組成物及びその製造方法ならびにコーヒー飲料の製造方法
出願人
サントリーホールディングス株式会社
代理人
個人
,
個人
,
個人
,
個人
主分類
A23F
5/24 20060101AFI20250701BHJP(食品または食料品;他のクラスに包含されないそれらの処理)
要約
【課題】エスプレッソマシンのような特別な装置を使わずに、ドリップコーヒーを淹れる際のような簡便な器具を用いて、エスプレッソのような甘味やキレのよい酸味と苦味を再現でき、また、コーヒーを淹れる際の時間を楽しむことができるような抽出用コーヒー組成物を提供する。
【解決手段】粉砕焙煎コーヒー豆とインスタントコーヒーとを粉砕焙煎コーヒー豆のインスタントコーヒーに対する質量比が3:7~8:2となるように含有する抽出用コーヒー組成物。この組成物は、組成物の4~12質量倍の溶媒で抽出した後に固液分離を行い、液体部分を飲用に供するものである。
【選択図】なし
特許請求の範囲
【請求項1】
4~12質量倍の溶媒で抽出した後に固液分離して液体部分を飲用に供するための抽出用コーヒー組成物であって、
粉砕焙煎コーヒー豆とインスタントコーヒーとを含み、
粉砕焙煎コーヒー豆のインスタントコーヒーに対する質量比が3:7~8:2である、上記組成物。
続きを表示(約 650 文字)
【請求項2】
抽出が常圧下で行われる、請求項1に記載の組成物。
【請求項3】
乾燥粉体の形態である、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項4】
サイズ排除クロマトグラフィーを用いて測定した分子量分布において、前記インスタントコーヒーの1000未満の分子量範囲に入る割合がピーク面積の百分率に基づいて20%以上である、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項5】
前記飲用に供される液体部分のBrixが4.5以上である、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項6】
前記溶媒が、80℃以上の湯である、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項7】
前記粉砕焙煎コーヒー豆のL値が22以下である、請求項1または2に記載の組成物。
【請求項8】
粉砕焙煎コーヒー豆とインスタントコーヒーとを、粉砕焙煎コーヒー豆のインスタントコーヒーに対する質量比が3:7~8:2となる割合で乾式混合することを含む、請求項1または2に記載の組成物の製造方法。
【請求項9】
粉砕焙煎コーヒー豆とインスタントコーヒーとを含み、粉砕焙煎コーヒー豆のインスタントコーヒーに対する質量比が3:7~8:2である抽出用コーヒー組成物に、組成物の4~12質量倍の溶媒を接触させ、抽出を行う工程、及び
前記抽出後に、固液分離を行い、液体部分をコーヒー飲料として得る工程、
を含む、コーヒー飲料の製造方法。
発明の詳細な説明
【技術分野】
【0001】
本発明は、抽出用コーヒー組成物及びその製造方法に関する。また、抽出用コーヒー組成物を用いたコーヒー飲料の製造方法に関する。
続きを表示(約 3,100 文字)
【背景技術】
【0002】
コーヒーは世界で最も親しまれている飲料の一つである。コーヒーの淹れ方には様々な種類があり、例えば、代表的なものとしては、焙煎コーヒー豆の粉砕物を充填したフィルターに加圧した湯を通過させて短時間で抽出するエスプレッソと、ペーパー等のフィルター上に焙煎コーヒー豆の粉砕物を入れて湯で抽出するドリップコーヒーが挙げられる。また、焙煎コーヒー豆の抽出液を乾燥して得られる粉体を湯に溶解して得るインスタントコーヒーのような淹れ方もある。エスプレッソは、抽出の際に高圧を発生させることができるような特別な装置を必要とする一方で、コーヒー特有の甘い香りと、キレのよい苦味と厚みを鮮烈に感じることができる抽出液(エスプレッソ)を得ることができる淹れ方である。また、エスプレッソは、スチームミルクやフォームドミルクを合せることで濃厚なカフェラテやカプチーノとすることができる。エスプレッソとミルクとを組み合わせたカフェラテやカプチーノは、近年特に人気が高まっているコーヒーの飲み方である。
【0003】
一方、ペーパーフィルターやネルを用いて粉砕焙煎コーヒー豆からコーヒーを抽出するドリップコーヒーは、エスプレッソを製造するときのような特別な装置を必要とせずに簡単な器具でコーヒーを淹れることができ、昔から根強い人気があるといえる。ドリップコーヒーは、一般には、フィルター上のコーヒー豆に湯をかけて重力の作用でゆっくりと抽出を行うものであるが、コーヒーを淹れるゆっくりとした時間の間、コーヒーの豊かな香りが周囲に広がり、コーヒーをゆっくりと淹れること自体を気分をリフレッシュするための大事な時間であるととらえて楽しむ人もいる。ただし、ドリップコーヒーは、一般には、エスプレッソと比べれば、味わいがあっさりとしていることが多い。
【0004】
エスプレッソマシンのような特別な装置を使わずに、ドリップコーヒーを淹れる際のような簡便な器具を用いて、エスプレッソのような甘い香りやキレのよい苦味と厚みを再現でき、また、コーヒーを淹れる際の時間を楽しむことができるようなコーヒー組成物は従来にはない。
【0005】
特許文献1には、高圧を使うことなく、エスプレッソによく似た風味のコーヒーを提供する方法として、コーヒー抽出液に植物油(但し、コーヒーオイルを除く)を添加することが記載されている。しかし、特許文献1に記載されるコーヒー抽出液に植物油を添加したものは液状であり、ドリップコーヒーのようにコーヒーを自分で淹れる際の時間を楽しむようなものではない。
【0006】
また、湯に溶解するだけで簡便にコーヒー飲料を作ることができるインスタントコーヒーは従来からよく用いられており、このインスタントコーヒーの味わいを高めるために、インスタントコーヒーに粉砕した焙煎コーヒー豆をごく少量混合することがこれまでに報告されている。例えば、特許文献2には、焙煎コーヒー豆微粉と焙煎コーヒー豆抽出物の非球形造粒物とを含み、メジアン径が40μm以上である、希釈用コーヒー組成物(「水やミルク等の液体で希釈した後、即剤に飲用可能なインスタント製品」)が開示されている。また、特許文献3には、ドライコーヒー抽出成分と微粉砕コーヒー成分とを具える可溶性コーヒー製品が開示されている。これらの製品は粉砕した焙煎コーヒー豆をごく少量含んではいるが、湯やミルクに溶解させて即座に飲用されるもの(すなわち、インスタントコーヒーと同様のもの)である。これらの製品は、ペーパーフィルターやネルを用いて粉砕焙煎コーヒー豆からコーヒーをゆっくりと抽出するドリップコーヒーのような淹れ方に供されるものではない。また、これらの可溶性のコーヒー組成物(インスタントコーヒー)は、エスプレッソ様の味わいを有するものではないし、コーヒーをゆっくりと抽出する時間を楽しむことができるようなものでもない。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0007】
特開2015-112033号公報
特開2017-104068号公報
特開2016-127854号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0008】
本発明は、エスプレッソマシンのような特別な装置を使わずに、ドリップコーヒーを淹れる際のような簡便な器具を用いて、エスプレッソのような甘い香りやキレのよい苦味と厚みを再現でき、また、ドリップコーヒーを淹れる際のようにコーヒーを淹れる時間を楽しむことができるような抽出用コーヒー組成物を提供することを目的とする。
【課題を解決するための手段】
【0009】
本発明の発明者らは、上記課題を解決するために鋭意検討を行った結果、粉砕した焙煎コーヒー豆と、焙煎コーヒー豆の抽出物を乾燥して得られるインスタントコーヒーとを、特定の割合で混合して得た乾燥粉体状のコーヒー組成物は、ペーパー等のフィルターを用いて通常のドリップコーヒーを淹れるときのように、ただし通常のドリップコーヒーに比べると少ない湯量によって抽出した際に、ドリップコーヒーであるにもかかわらず、甘い香りやキレのよい苦味と厚みのようなエスプレッソ様の味わいを得ることができることを見いだし、本発明を完成するに至った。
【0010】
すなわち、これに限定されるものではないが、本発明は以下を包含する。
[1]4~12質量倍の溶媒で抽出した後に固液分離して液体部分を飲用に供するための抽出用コーヒー組成物であって、
粉砕焙煎コーヒー豆とインスタントコーヒーとを含み、
粉砕焙煎コーヒー豆のインスタントコーヒーに対する質量比が3:7~8:2である、上記組成物。
[2]抽出が常圧下で行われる、[1]に記載の組成物。
[3]乾燥粉体の形態である、[1]または[2]に記載の組成物。
[4]サイズ排除クロマトグラフィーを用いて測定した分子量分布において、前記インスタントコーヒーの1000未満の分子量範囲に入る割合がピーク面積の百分率に基づいて20%以上である、[1]~[3]のいずれか1つに記載の組成物。
[5]前記飲用に供される液体部分のBrixが4.5以上である、[1]~[4]のいずれか1つに記載の組成物。
[6]前記溶媒が、80℃以上の湯である、[1]~[5]のいずれか1つに記載の組成物。
[7]前記粉砕焙煎コーヒー豆のL値が22以下である、[1]~[6]のいずれか1つに記載の組成物。
[8]粉砕焙煎コーヒー豆とインスタントコーヒーとを、粉砕焙煎コーヒー豆のインスタントコーヒーに対する質量比が3:7~8:2となる割合で乾式混合することを含む、[1]~[7]のいずれか1つに記載の組成物の製造方法。
[9]粉砕焙煎コーヒー豆とインスタントコーヒーとを含み、粉砕焙煎コーヒー豆のインスタントコーヒーに対する質量比が3:7~8:2である抽出用コーヒー組成物に、組成物の4~12質量倍の溶媒を接触させ、抽出を行う工程、及び
前記抽出後に、固液分離を行い、液体部分をコーヒー飲料として得る工程、
を含む、コーヒー飲料の製造方法。
【発明の効果】
(【0011】以降は省略されています)
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