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公開番号2025101900
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023218994
出願日2023-12-26
発明の名称グローブボックスの前面パネル接地方法
出願人株式会社 エイエルエステクノロジー
代理人個人
主分類H05K 9/00 20060101AFI20250701BHJP(他に分類されない電気技術)
要約【課題】 本願発明は、グローブボックスの前面透明パネルに静電気が発生することを防ぐためのグローブボックスの前面パネル接地方法を提供するものである。
【解決手段】 本発明のグローブボックス1の前面パネル接地方法は、作業空間2を画成し、前面開口部3を有するボックス部4と、該ボックス部4の前面開口部3を閉鎖するように配置される前面透明パネル5と、前記ボックス部4を保持する鉄鋼架台6とを具備するグローブボックス1において、前記前面透明パネル5の全面に透明導電性被膜8を塗布すること、前記前面透明パネル5の前記前面開口部3周縁と接触する部分にOリング溝9を形成すること、及び、Oリング溝9に装着されるOリング10を介して前記前面透明パネル5を前記ボックス部4の前面開口部5に固定するための鉄鋼押さえ枠11によって、前記透明導電性被膜8と前記鉄鋼架台6を電気的に接続することにある。
【選択図】 図2


特許請求の範囲【請求項1】
作業空間を画成し、前面開口部を有するボックス部と、該ボックス部の前面開口部を閉鎖するように配置される前面透明パネルと、前記ボックス部を保持する鉄鋼架台とを具備するグローブボックスにおいて、
前記前面透明パネルの全面に透明導電性被膜を塗布すること、
前記前面透明パネルの前記前面開口部周縁と接触する部分にOリング溝を形成すること、及び、
前記前面透明パネルを前記ボックス部の前面開口部に固定するための鉄鋼押さえ枠を介して、前記透明導電性被膜と前記鉄鋼架台を電気的に接続することを特徴とするグローブボックスの前面パネル接地方法。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本願発明は、グローブボックスの前面パネルの接地方法に関する。
続きを表示(約 1,800 文字)【背景技術】
【0002】
特許文献1(特開2004-174659号公報)は、作業室と搬出入室とを有しており、作業室と搬出入室の底面、天井及び側面には第一、第二のヒータが引き回され、通電することにより作業室のない壁面が加熱されて内周面に付着された水分が蒸発させるグローブボックス装置を開示する。引用文献1に開示されるグローブボックス装置において、透明板が作業室に対して気密に取付けられていることも開示されている。
【0003】
特許文献2(特開2005-300277号公報)に開示されているグローブボックスには、その前面側に、内部を外部から観察できる観察部としての透明板がはめ込まれている。この透明板は、光透過性やガスバリア性を発揮できるように、アクリル樹脂の厚板からなっている。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特開2004-174659号公報
特開2005-300277号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
例えば上述した特許文献に記載されたような従来のグローブボックスにおいて、ボックス内の作業空間は、基本的に水分がないので、電荷が逃げない環境となる。この作業空間の環境では、作業空間の前面に取り付けられるポリカーボネートなどの前面透明パネルに静電気が帯電し、例えばサンドブラスト、全固体電池粉、各種溶媒等の粒子が前面パネルに付着し、前面透明パネルの透過性が低下するという問題点が発生していた。
【0006】
このため、本願発明は、グローブボックスの前面透明パネルに静電気が発生することを防ぐためのグローブボックスの前面パネル接地方法を提供するものである。
【課題を解決するための手段】
【0007】
したがって、本発明のグローブボックスの前面パネル接地方法は、作業空間を画成し、前面開口部を有するボックス部と、該ボックス部の前面開口部を閉鎖するように配置される前面透明パネルと、前記ボックス部を保持する鉄鋼架台とを具備するグローブボックスにおいて、前記前面透明パネルの全面に透明導電性被膜を塗布すること、前記前面透明パネルの前記前面開口部周縁と接触する部分にOリング溝を形成すること、及び、Oリング溝に装着されるOリングを介して前記前面透明パネルを前記ボックス部の前面開口部に固定するための鉄鋼押さえ枠によって、前記透明導電性被膜と前記鉄鋼架台を電気的に接続することにある。
【0008】
前面透明パネルに塗布される前記透明導電性被膜は、AgNW(銀ナノワイヤ)、PEDOT(ポリエチレンジオキシチオフェン)、CNT(カーボンナノファイバー)などを含む溶液を塗布することによって形成されることが望ましい。尚、前面透明パネルは、所定の厚さ(例えば10mm)のポリカーボネート板であることが望ましい。
【0009】
これによって、グローブボックスの作業空間内に滞留するサンドブラスト、全固体電池粉、各種溶媒等の粒子が帯電し、前面透明パネルに付着するが、前面透明パネルに塗布された透明導電性被膜に付着するが、透明導電性被膜が鉄鋼押さえ枠を介して鉄鋼架台に接地されているので、帯電した電荷が接地側に逃げるために、粒子の付着を防止できるものである。
【発明の効果】
【0010】
本発明の接地方法によれば、前面透明パネルの全面に透明導電性被膜を設けるとともに、この透明導電性被膜を、鉄鋼押さえ枠を介して鉄鋼架台と電気的に接続されるために、前面透明パネルの透明導電性被膜に付着する帯電した粒子の電荷が鉄鋼架台側に逃げることができるため、前面透明パネルへの粒子の付着を防止できるため、前面透明パネルの透明性を維持することができるものである。特に露点:1ppm(-76度)と酸素濃度:1ppmの環境下において、透明導電性被膜を接地することによって、耐電防止効果が確認された。また、透明パネルを溶かすアセトンなどの有機溶媒に対しても、本発明の被膜により透明性を維持することが確認された。
【図面の簡単な説明】
(【0011】以降は省略されています)

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