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公開番号2025101768
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-08
出願番号2023218735
出願日2023-12-26
発明の名称フロントタイプスクリーン用単位反射面配列シート、フロントタイプスクリーン及び映像表示システム
出願人個人
代理人個人
主分類G03B 21/60 20140101AFI20250701BHJP(写真;映画;光波以外の波を使用する類似技術;電子写真;ホログラフイ)
要約【課題】生産性が高くかつ全画面で均一な画像の明るさを得る、フロントタイプスクリーン用単位反射面配列シート、該シートを備えるフロントタイプスクリーン及び該スクリーンを備える映像表示システムを提供する。
【解決手段】単位反射面配列シート1は、縦横各方向に配列する複数の単位反射面2の一辺が250μm以下であり、X方向中心Oから縦横両方向と直交する方向に焦点距離fを隔てて焦点Fを有し、中心Oから単位反射面2までの縦横各方向長さをそれぞれY、X、縦横各反射面角度をそれぞれθ、βとすると、θ=arctan(Y/2f)、β=arctan(X/2f)となり、焦点Fから出発して単位反射面2で反射される光の主光線が、縦横両方向と直交する方向と平行である。
【選択図】図1
特許請求の範囲【請求項1】
縦方向及び横方向に複数の単位反射面が配列するフロントタイプスクリーン用単位反射面配列シートであって、
前記単位反射面の一辺が250μm以下であり、
前記横方向の中心Oから前記縦及び横の両方向と直交する方向に焦点距離fを隔てて焦点Fを有し、
前記単位反射面の前記縦方向からの傾き角θが、前記中心Oから前記単位反射面までの前記縦方向の長さをYとすると、θ=arctan(Y/2f)となり、
前記単位反射面の前記横方向からの傾き角βが、前記中心Oから前記単位反射面までの前記横方向の長さをXとすると、β=arctan(X/2f)となり、
前記焦点Fから出発して前記単位反射面で反射される光の主光線が、前記縦及び横の両方向と直交する方向と平行であることを特徴とするフロントタイプスクリーン用単位反射面配列シート。
続きを表示(約 550 文字)【請求項2】
請求項1に記載された単位反射面配列シートを有するフロントタイプスクリーンであって、前記単位反射面配列シートの背面に金属層を具備することを特徴とするフロントタイプスクリーン。
【請求項3】
前記単位反射面配列シートの正面に表面形状拡散フィルムを具備することを特徴とする請求項2に記載のフロントタイプスクリーン。
【請求項4】
前記焦点Fの位置からの映像光を前記反射面で反射することを特徴とする請求項2又は3に記載のフロントタイプスクリーン。
【請求項5】
前記フロントタイプスクリーンのスクリーン面からほぼaの距離離れた位置からの映像光を、前記反射面で反射して前記スクリーン面からほぼbの距離離れた位置に空間結像アイリス面を作る、(1/a)+(1/b)=1/f、の関係を満たすことを特徴とする請求項2又は3に記載のフロントタイプスクリーン。
【請求項6】
請求項4に記載されたフロントタイプスクリーンと、前記反射面へ映像光を投射する映像投影装置とからなる映像表示システム。
【請求項7】
請求項5に記載されたフロントタイプスクリーンと、前記反射面へ映像光を投射する映像投影装置とからなる映像表示システム。

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は、フロントタイプスクリーン用単位反射面配列シート、この単位反射面配列シートを有するフロントタイプスクリーン及びこのスクリーンと映像投影装置とからなる映像表示システムに関する。
続きを表示(約 2,800 文字)【0002】
一般に、映像表示用のスクリーンはフロントタイプ(反射型ともいう)とリアタイプ(透過型ともいう)とに大別される。フロントタイプスクリーンは、スクリーンの正面側の映像投影装置からの映像光を反射させ好ましくは拡散もさせて正面側に出射させるスクリーンである。拡散を伴うフロントタイプスクリーンには、入射した映像光をスクリーンの表面で拡散・反射させるタイプと、表面で拡散させ、内部の反射層で反射させるタイプがある。フロントタイプスクリーンを用いるディスプレイをフロントタイプディスプレイという。一方、リアタイプスクリーンは、スクリーンの背面側の映像投影装置からの映像光を透過・拡散させ正面側に出射させるスクリーンである。
【背景技術】
【0003】
スクリーンサイズが大きくなるに従いスクリーン背後の映像投影装置の設置スペースが増大するリアタイプに代わって、スクリーン背後の前記設置スペースが不要であるフロントタイプディスプレイが主流となっている。このフロントタイプディスプレイに用いられるフロントタイプスクリーンとして様々な形態のものが開発されてきた。例えば、観察者の居る所だけに映像光を反射・集光して省電力化と高輝度化を実現できる空間結像アイリス面方式のスクリーンなどが知られている(例えば、特許文献1参照)。この空間結像アイリス面方式のスクリーンでは、映像投影装置からの映像光を反射・集光するために、反射面をサーキュラーフレネルレンズ形状としている。
【0004】
また、反射面をリニアフレネルレンズ形状としたフロントタイプスクリーンも知られている(例えば、特許文献2参照)。
【0005】
サーキュラーフレネルレンズは、単位レンズが同心円の円周上に連なって配列されている。このサーキュラーフレネルレンズを用いる拡散を伴うフロントタイプスクリーンでは、1枚単位で枚葉状に切断された拡散フィルムを用い、その平坦面側にUV重合によりサーキュラーフレネルレンズを製作しなければならず、量産化するには生産性が低いという問題がある。
【0006】
一方、前記リニアフレネルレンズは、図10に示すように特定の構造を特定の方法で製作される。ここで、金型400とは樹脂製のリニアフレネルレンズ100を製造するときの金属製の形状型をいう。図10において(a)はリニアフレネルレンズ外観、(b)金型断面及び(c)金型作製方法を示す概略図である。なお、図10(a)はリニアフレネルレンズ100を正面側から斜めに見た図であり、背面側に配列され正面側には現れない反射面102の境界を点線で示している。
【0007】
図10に示すように、縦(Y軸)方向、横(X軸)方向及び縦横の両方向に直交するZ軸方向を設定する(後掲図でも同様)。金型400の凹凸形状(図10(b))はリニアフレネルレンズ100の凹凸形状(図10(a))と凹凸反転の関係にある。リニアフレネルレンズ100は、直角△ABCをX軸方向に直線状に平行に並べた構造である(図10(a))。直角△ABCの斜辺BCで形成される面が反射面102となり、この反射面102のY軸からの傾き角度がY軸反射面角度θとなる。反射面102(図10(a))には反射面102の雌型部102Kが対応する(図10(b))。一方、辺ACで形成される面は光学的には機能しないのでY軸不要面103と呼び、光学的に悪影響を及ぼさないようにY軸不要面角度(∠BAC)φ

=90°が望ましい。Y軸不要面103(図10(a))には、Y軸不要面103の雌型部103K(図10(b))が対応する。ただし、リニアフレネルレンズのY軸方向中心の近傍ではY軸不要面角度φ

=90°となるが、離れるに従いY軸不要面角度φ

は90°より小となる。その理由は、Y軸方向中心から離れるに従いY軸反射面角度θが増加し(図10(c))、それに応じて金型400の超精密切削工具とされるダイヤモンドバイト(以下、単に「バイト」ともいう)50の切削面を傾けねばならないからである。また、リニアフレネルレンズ100の各反射面102は、Y軸反射面角度θが異なるだけなので、全ての反射面上の平面について共通に説明する場合は、X-Yn面と記述することとする。ここで、Ynはn番目のYの位置でY軸をZ軸の方向にY軸反射面角度θだけ傾けたことを意味する。
【0008】
図10(a)において、リニアフレネルレンズ100のX-Yn面を反射面102とし、その反射面102は微小な反射面が境界で段差がなく連続的に連なって形成されたものとする。図11を用いて、リニアフレネルレンズ100における微小な反射面104の配列について説明する。一般の円筒面反射鏡の光学特性と同じになるように、微小な反射面104は配列される(図11(a))。Y軸とX軸に直交し、かつX軸中心Oを通るZ軸上に、X軸中心Oから焦点距離fを隔てた焦点F(以下、単に「焦点F」ともいう)と距離2f(=2×f)を隔てた点2F(以下、単に「点2F」ともいう)を設定する。焦点Fから放射される光はY軸上の微小な反射面104の入射点を通るX-Z面に平行に反射され、点2Fからの光は点2Fに戻ってくる。リニアフレネルレンズ100はY軸方向にのみレンズ機能を有する。一方、微小な反射面104はX軸方向に平行であり(図11(b))焦点F及び点2Fからの光は微小な反射面104で反射の法則に従い反射されるだけなので、リニアフレネルレンズ100はX軸方向にはレンズ機能を有しない。また、リニアフレネルレンズ100の微小な反射面104のY軸反射面角度θは、
θ=arctan(Y/2f)
で表される(図11(a))。なお、図11(a)ではY軸中心をX軸中心Oと一致させた。
【0009】
リニアフレネルレンズは、金型製作も容易で、かつシート製造工程を生産性の高い流延成形(ロールtoロール)化することが可能である。リニアフレネルレンズ100は、縦方向には形状の変化があり、横方向には形状の変化がない(図11(b))ので、X―Y面と直交する平行光はZ軸上の焦点Fを通りX軸に平行な線上に集光する(図12に示す)ので、平行光を集光させる光学素子として用いられる。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0010】
特許第5971742号公報
特開2022-34674号公報
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
(【0011】以降は省略されています)

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