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公開番号2025101518
公報種別公開特許公報(A)
公開日2025-07-07
出願番号2023218425
出願日2023-12-25
発明の名称歯科治療支援システム
出願人Dental Brain株式会社
代理人個人
主分類A61B 6/51 20240101AFI20250630BHJP(医学または獣医学;衛生学)
要約【課題】歯科矯正などの治療の支援に利用できる新規な技術を提供する。
【解決手段】対象の頭部X線レントゲンの撮像により得られる画像、対象の頭部の磁気共鳴画像、または対象の頭部のコンピュータ断層撮影により得られる画像に基づき、矯正診断のための計測点を示す計測点情報を取得する計測点情報取得部と、前記頭部計測点情報に基づき、撮像時の対象の前歯、臼歯または顎骨の位置を示す撮像時位置情報を取得する位置情報取得部と、歯または顎骨を動かしたとする場合の位置を示す計画位置情報を取得する計画位置情報取得部と、前記計測点情報と、前記撮像時位置情報と、前記計画位置情報とに基づき、前歯、臼歯または顎骨を動かしたとする場合の動かす前の前歯、臼歯または顎骨の位置からの移動量を示す移動情報を生成する移動情報生成部と、を備える歯科治療支援システム。
【選択図】なし
特許請求の範囲【請求項1】
対象頭部X線レントゲンの撮像により得られる画像、対象の頭部の磁気共鳴画像、または対象の頭部のコンピュータ断層撮影により得られる画像に基づき、頭部の部位に対応する計測点を示す計測点情報を取得する計測点情報取得部と、
前記計測点情報に基づき、撮像時の対象の前歯、臼歯または顎骨の位置を示す撮像時位置情報を取得する位置情報取得部と、
前歯、臼歯または顎骨を動かしたとする場合の位置を示す計画位置情報を取得する計画位置情報取得部と、
前記計測点情報と、前記撮像時位置情報と、前記計画位置情報とに基づき、前歯、臼歯または顎骨を動かしたとする場合の動かす前の前歯、臼歯または顎骨の位置からの移動量を示す移動情報を生成する移動情報生成部と、を備える歯科治療支援システム。
続きを表示(約 1,200 文字)【請求項2】
前記移動情報が、前歯または臼歯の傾斜移動量を示す情報、前歯または臼歯の圧下量または挺出量を示す情報、前歯または臼歯の平行移動量を示す情報、顎骨の傾斜移動量を示す情報、顎骨の平行移動量を示す情報、および顎骨の圧下量または挺出量を示す情報のうち少なくともいずれか一つを含む、請求項1に記載の歯科治療支援システム。
【請求項3】
前記移動情報生成部が前歯または臼歯の傾斜移動量を示す情報を、傾斜の基準となる基準平面に対する歯軸の角度の変化量として生成する、請求項2に記載の歯科治療支援システム。
【請求項4】
前記移動情報生成部が前歯または臼歯の圧下量または挺出量を示す情報を、移動の基準となる基準平面に直行する方向における、動かす前の歯の位置と動かしたとする場合の歯の位置との間の長さとして生成する、請求項2に記載の歯科治療支援システム。
【請求項5】
前記移動情報生成部が前歯または臼歯の平行移動量を示す情報を、移動の基準となる基準平面に沿う方向における動かす前の歯の位置と動かしたとする場合の歯の位置との間の長さとして生成する、請求項2に記載の歯科治療支援システム。
【請求項6】
前記移動情報生成部が顎骨の傾斜移動量を示す情報を、傾斜の基準となる基準平面と顎骨に少なくとも接する平面との角度の変化量として生成する、請求項2に記載の歯科治療支援システム。
【請求項7】
前記移動情報生成部が顎骨の圧下量または挺出量を示す情報を、移動の基準となる基準平面に直行する方向における、動かす前の顎骨の位置と動かしたとする場合の顎骨の位置との間の長さとして生成する、請求項2に記載の歯科治療支援システム。
【請求項8】
前記移動情報生成部が顎骨の平行移動量を示す情報を、移動の基準となる基準平面に沿う方向における動かす前の顎骨の位置と動かしたとする場合の顎骨の位置との間の長さとして生成する、請求項2に記載の歯科治療支援システム。
【請求項9】
計測点情報取得部により取得される前記計測点情報を用いて、対象の前歯、臼歯または顎骨の位置の特定を支援するための位置情報生成支援情報を生成する位置特定支援部をさらに含み、
前記位置情報取得部は、前記位置特定支援部により生成される位置情報生成支援情報を用いてのユーザからの入力に基づき前記撮像時位置情報を取得する、請求項1から8のいずれか一つに記載の歯科治療支援システム。
【請求項10】
前記計測点情報取得部が、頭部X線レントゲンの撮像により得られる画像である頭部X線規格写真に基づき、前記計測点情報を取得する、請求項1から8のいずれか一つに記載の歯科治療支援システム。
(【請求項11】以降は省略されています)

発明の詳細な説明【技術分野】
【0001】
本発明は歯科治療の支援に関する。
続きを表示(約 5,400 文字)【背景技術】
【0002】
従来から、歯並びや噛み合わせを整え、正しい咬み合わせ(正常咬合)を獲得することなどを目的とした歯科矯正治療が行われている。歯科矯正治療では矯正装置を用いて歯にゆっくりと力をかけて動かし、時には上下顎骨を外科的に移動することで、歯並びや噛み合わせを審美的・健康的な噛み合わせの獲得を目的とした治療を行う。
【0003】
そのため、従前に歯や上下顎骨を動かすのがよいのか等を事前の検討する矯正歯科学的治療計画が重要となっている。
矯正歯科学的治療計画の立案では、例えばセファロ分析が広く行われており、その支援装置も提案されている(例えば特許文献1)。
セファロ分析では矯正治療が必要な対象の頭部X線規格写真について計測点(ランドマーク)を設定する。次いで、設定した計測点に基づき各平面や軸が基準平面となす角を計測し、得られた角度を正常咬合者の平均値と比較することにより分析を行い不正咬合者の解剖学的特徴を明らかにすることで問題点の抽出が可能となる。また、矯正歯科治療中および後の治療の評価として臨床的・研究目的でセファロ分析が用いられる場合もある。
【先行技術文献】
【特許文献】
【0004】
特表2020-534037号
【発明の概要】
【発明が解決しようとする課題】
【0005】
本発明は、歯科治療の支援に利用できる新規な技術を提供する。
【課題を解決するための手段】
【0006】
上述のとおりセファロ分析を用いての治療計画策定が行われている。従来のセファロ分析法では、不正咬合を持つ対象(患者など)の問題点の抽出には用いられるが、治療計画の具体的な目標の設定は困難であった。また、治療目標を設定する方法も幾つか報告されているが、ある特定の術者個人の考え方を反映した数値目標や絵の描出のみであり正確性や再現性に大きな問題があり、広く用いられるには至っていない。そこで、鋭意研究の結果、本発明者は、より容易に治療計画を策定できる新規な方法を見出し、本発明を完成させた。
本発明は、例えば、上下顎骨および頭蓋骨の解剖学的構造に基づいて定義される複数の基準平面を用いて、上下の前歯及び臼歯の位置を数値データと画像データで表示する。本発明によれば、顎顔面の調和を考慮した矯正歯科治療の計画立案が可能になる。具体的には、対象の顎の形状や頭蓋骨の特徴をより正確に把握し、それに基づいた治療計画を立てることができる。本発明は、矯正治療において、より効果的で効率的なアプローチを提供できる。
また、本発明は、矯正治療のほか、補綴治療など幅広い歯科治療に応用可能である。
【0007】
本発明の要旨は以下のとおりである。
[1]
対象の頭部X線レントゲンの撮像により得られる画像、対象の頭部の磁気共鳴画像、または対象の頭部のコンピュータ断層撮影により得られる画像に基づき、頭部の部位に対応する計測点を示す計測点情報を取得する計測点情報取得部と、
前記計測点情報に基づき、撮像時の対象の前歯、臼歯または顎骨の位置を示す撮像時位置情報を取得する位置情報取得部と、
前歯、臼歯または顎骨を動かしたとする場合の位置を示す計画位置情報を取得する計画位置情報取得部と、
前記計測点情報と、前記撮像時位置情報と、前記計画位置情報とに基づき、前歯、臼歯または顎骨を動かしたとする場合の動かす前の前歯、臼歯または顎骨の位置からの移動量を示す移動情報を生成する移動情報生成部と、を備える歯科治療支援システム。
[2]
前記移動情報が、前歯または臼歯の傾斜移動量を示す情報、前歯または臼歯の圧下量または挺出量を示す情報、前歯または臼歯の平行移動量を示す情報、顎骨の傾斜移動量を示す情報、顎骨の平行移動量を示す情報、および顎骨の圧下量または挺出量を示す情報のうち少なくともいずれか一つを含む、[1]に記載の歯科治療支援システム。
[3]
前記移動情報生成部が前歯または臼歯の傾斜移動量を示す情報を、傾斜の基準となる基準平面に対する歯軸の角度の変化量として生成する、[2]に記載の歯科治療支援システム。
[4]
前記移動情報生成部が前歯または臼歯の圧下量または挺出量を示す情報を、移動の基準となる基準平面に直行する方向における、動かす前の歯の位置と動かしたとする場合の歯の位置との間の長さとして生成する、[2]に記載の歯科治療支援システム。
[5]
前記移動情報生成部が前歯または臼歯の平行移動量を示す情報を、移動の基準となる基準平面に沿う方向における動かす前の歯の位置と動かしたとする場合の歯の位置との間の長さとして生成する、[2]に記載の歯科治療支援システム。
[6]
前記移動情報生成部が顎骨の傾斜移動量を示す情報を、傾斜の基準となる基準平面と顎骨に少なくとも接する平面との角度の変化量として生成する、[2]に記載の歯科治療支援システム。
[7]
前記移動情報生成部が顎骨の圧下量または挺出量を示す情報を、移動の基準となる基準平面に直行する方向における、動かす前の顎骨の位置と動かしたとする場合の顎骨の位置との間の長さとして生成する、[2]に記載の歯科治療支援システム。
[8]
前記移動情報生成部が顎骨の平行移動量を示す情報を、移動の基準となる基準平面に沿う方向における動かす前の顎骨の位置と動かしたとする場合の顎骨の位置との間の長さとして生成する、[2]に記載の歯科治療支援システム。
[9]
計測点情報取得部により取得される前記計測点情報を用いて、対象の前歯、臼歯または顎骨の位置の特定を支援するための位置情報生成支援情報を生成する位置特定支援部をさらに含み、
前記位置情報取得部は、前記位置特定支援部により生成される位置情報生成支援情報を用いてのユーザからの入力に基づき前記撮像時位置情報を取得する、[1]から[8]のいずれか一つに記載の歯科治療支援システム。
[10]
前記計測点情報取得部が、頭部X線レントゲンの撮像により得られる画像である頭部X線規格写真に基づき、前記計測点情報を取得する、[1]から[8]のいずれか一つに記載の歯科治療支援システム。
[11]
コンピュータが実行する情報処理方法であって、
対象の頭部X線レントゲンの撮像により得られる画像、対象の頭部の磁気共鳴画像、または対象の頭部のコンピュータ断層撮影により得られる画像に基づき、頭部の部位に対応する計測点を示す計測点情報を取得し、
前記計測点情報に基づき、撮像時の対象の前歯、臼歯または顎骨の位置を示す撮像時位置情報を取得し、
前歯、臼歯または顎骨を動かしたとする場合の位置を示す計画位置情報を取得し、
前記計測点情報と、前記撮像時位置情報と、前記計画位置情報とに基づき、前歯、臼歯または顎骨を動かしたとする場合の動かす前の前歯、臼歯または顎骨の位置からの移動量を示す移動情報を生成することを含む、前記情報処理方法。
[12]
前記移動情報が、前歯または臼歯の傾斜移動量を示す情報、前歯または臼歯の圧下量または挺出量を示す情報、前歯または臼歯の平行移動量を示す情報、顎骨の傾斜移動量を示す情報、顎骨の平行移動量を示す情報、および顎骨の圧下量または挺出量を示す情報のうち少なくともいずれか一つを含む、[11]に記載の方法。
[13]
前歯または臼歯の傾斜移動量を示す情報を、傾斜の基準となる基準平面に対する歯軸の角度の変化量として生成する、[12]に記載の方法。
[14]
前歯または臼歯の圧下量または挺出量を示す情報を、移動の基準となる基準平面に直行する方向における、動かす前の歯の位置と動かしたとする場合の歯の位置との間の長さとして生成する、[12]に記載の方法。
[15]
前歯または臼歯の平行移動量を示す情報を、移動の基準となる基準平面に沿う方向における動かす前の歯の位置と動かしたとする場合の歯の位置との間の長さとして生成する、[12]に記載の方法。
[16]
顎骨の傾斜移動量を示す情報を、傾斜の基準となる基準平面と顎骨に少なくとも接する平面との角度の変化量として生成する、[12]に記載の方法。
[17]
顎骨の圧下量または挺出量を示す情報を、移動の基準となる基準平面に直行する方向における、動かす前の顎骨の位置と動かしたとする場合の顎骨の位置との間の長さとして生成する、[12]に記載の方法。
[18]
顎骨の平行移動量を示す情報を、移動の基準となる基準平面に沿う方向における動かす前の顎骨の位置と動かしたとする場合の顎骨の位置との間の長さとして生成する、[12]に記載の方法。
[19]
前記計測点情報を用いて、対象の前歯、臼歯または顎骨の位置の特定を支援するための位置情報生成支援情報を生成することをさらに含み、
前記位置情報生成支援情報を用いてのユーザからの入力に基づき前記撮像時位置情報を取得する、[11]から[18]のいずれか一つに記載の方法。
[20]
頭部X線レントゲンの撮像により得られる画像である頭部X線規格写真に基づき、前記計測点情報を取得する、[11]から[18]のいずれか一つに記載の方法。
【発明の効果】
【0008】
本発明によれば、歯科治療の支援に利用できる新規な技術を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【0009】
第1の実施形態の構成例を示す図である。
第1の実施形態に係るパーソナルコンピュータ1の構成例を示す図である。
第1の実施形態の機能ブロックを示す図である。
第1の実施形態の、計測点情報およびトレースライン情報の生成に係る処理フローを示す図である。
第1の実施形態の、計測点情報およびトレースライン情報の生成に係る画面の例を示す図である。
第1の実施形態の、計測点情報およびトレースライン情報の生成に係る画面の例を示す図である。
第1の実施形態の、計測点情報およびトレースライン情報の生成に係る画面の例を示す図である。
第1の実施形態の、計測点情報およびトレースライン情報の生成に係る画面の例を示す図である。
第1の実施形態の、移動情報の生成に係る処理フローを示す図である。
第1の実施形態の、歯移動情報の生成に係る画面の例を示す図である。
第1の実施形態の、歯移動情報の生成に係る画面の例を示す図である。
第1の実施形態の、歯移動情報の生成に係る画面の例を示す図である。
第1の実施形態の、歯移動情報の生成に係る画面の例を示す図である。
第2の実施形態の、歯移動情報の生成に係る画面の例を示す図である。
第2の実施形態の、移動情報の生成に係る処理フローを示す図である。
第2の実施形態の、移動情報の生成に係る処理フローを示す図である。
第2の実施形態の、移動情報の生成に係る処理フローを示す図である。
他の実施形態にて使用可能な対象の頭部X線レントゲンの撮像により得られる三次元の画像を示す図である。
【発明を実施するための形態】
【0010】
[第1の実施形態]
以下、本発明の1つの実施形態について、詳細に説明する。第1の実施形態は歯科治療支援システムに関し、計測点情報取得部と、位置情報取得部と、計画位置情報取得部と、移動情報生成部を有する。
計測点情報取得部は、対象の頭部X線規格写真に基づき、頭部の部位に対応する計測点を示す計測点情報を取得する。
位置情報取得部は、計測点情報に基づき、撮像時の対象の前歯または臼歯の位置を示す撮像時位置情報を取得する。
計画位置情報取得部は、前歯または臼歯を動かしたとする場合の位置を示す計画位置情報を取得する。
移動情報生成部は、計測点情報と、撮像時位置情報と、計画位置情報とに基づき、前歯または臼歯を動かしたとする場合の動かす前の前歯または臼歯の位置からの移動量を示す移動情報を生成する。
また、第1の実施形態の歯科治療支援システムは、計測点情報取得部により取得される前記計測点情報を用いて、対象の歯の位置の特定を支援するための位置情報生成支援情報を生成する位置特定支援部をさらに含む。位置情報取得部は、位置特定支援部により生成される位置情報生成支援情報を用いてのユーザからの入力に基づき撮像時位置情報を取得する。
(【0011】以降は省略されています)

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